2008年10月12日付 颜料下的梵高之猫
翻译:天声人语翻译讨论小组 整理:baiheps
▼芸術の秋に、ひろしま美術館が所蔵するゴッホの「ドービニーの庭」を拝見した。自殺する直前の作品だが暗さはない。横長のカンバスに夏の庭が美しく広がっている。だが、この絵には長く「謎」があった。
在艺术之秋的广岛美术馆,我欣赏到了那里珍藏的梵高画作—《多比尼的花园》。这幅作品虽然是梵高在自杀前不久绘制的,但并不忧郁。夏季的庭院优美地展现在长方形画布上。但在这幅画作中,却长期蕴含着一个“谜”。
▼ まず、同じ題の付いた、ほぼ同じ絵が2枚ある。その片方、スイスの美術館にある絵には庭を歩く黒猫が描かれている。ところが広島の絵には猫がいない。もともといなかったのか。塗りつぶされたのか。だとしたらなぜ――。黒猫のゆえか、自殺の真相などとも絡んで論争になってきた。
首先,同名且内容几乎一样的画作共有两幅。另一幅藏于瑞士美术馆。那幅画中有一只在庭院里散步的黑猫,而广岛美术馆的这幅上则没有。是本来就没有?还是被涂掉了?如果(被涂掉了)的话,为什么?——。围绕着凡高自杀的真相是否源于黑猫,人们展开了争论。
▼その猫が、絵の具の下から見つかったと、先ごろ報じられた。X線で解析すると、スイスの絵と同じ位置に描かれた猫に、上塗りがされていたそうだ。黒猫を不吉に思ったのか、ゴッホの死後に第三者が手を加えていたらしい。
前段时间有报道称,从颜料的下面发现了那只黑猫。据说,如果用X射线来解析的话,就会发现画在与瑞士那幅画相同位置上的猫被涂了一层颜料。也许是将黑猫视为不吉利吧,有人在梵高死后对这幅画做了改动。
▼米国の作家ポーの小説「黒猫」を思い出す。こちらは残酷にも、飼い主に、絵の具ならぬ壁の中に塗り込められてしまう。そういえばポーもゴッホも、破滅型の人生を送った点で相通じている。
这令我想起了美国作家保罗的小说《黑猫》。书中的黑猫被主人残酷封进了没有涂过颜料的墙壁里面。如此说来,保罗与凡高在告别毁灭型人生方面还是有相通之处的。
▼ひろしま美術館は3年をかけて絵を調べ上げたそうだ。ナチの時代に「退廃芸術」の烙印(らくいん)を押されたが、米国に逃れてきわどく助かったという。そして、絵の具の下ながら黒猫も生き延びてきた。
据说,广岛美术馆花了三年时间研究这副画。它曾被打上纳粹时期《退废艺术》的烙印,但在千钧一发之际被送到美国得以保存。于是画上的黑猫便也幸存了下来。
▼本物の横に、元の絵を再現したCGも展示されていた。1世紀ぶりに姿を見せた黒猫は、長い尻尾(しっぽ)を引いて、澄ました足取りで芝生を横切っている。1枚の絵に誕生と来し方がある。静かな秋の日、耳を傾ければ、どの絵もとっておきの物語を聞かせてくれることだろう。
画作旁边还展出了再现原作的CG作品。时隔一个世纪之后,这只黑猫拖着一条长尾巴,步履轻盈地穿过草地的样子又展现在了人们面前。每一幅画作的诞生都有它的渊源。宁静的秋日,我们如能侧耳聆听,也许每一幅画作都正在为我们讲述着他们的故事。
解说: ドービニーの庭(どーびにーのにわ)とは、1890年7月にフィンセント·ファン·ゴッホによって描かれた絵画。油彩。同名同構図の作品が2点あることが認められている。 オーヴェル=シュル=オワーズでシャルル·フランソワ·ドービニーの未亡人が住んでいた家の庭を描いたもの。 最初に描かれたものはスイス·バーゼル市立美術館に収蔵されている。 最初の作品を複製したと思われるものがひろしま美術館に収蔵されている。この作品は1890年7月20日過ぎに描かれたと考える説があり、この説によるとゴッホの絶筆作品である可能性もあるが、少なくともゴッホの最晩期の作品であることには間違いない。1929年にベルリンのナショナルギャラリーが収蔵したが、1937年に美術館の近代部門は閉鎖され、この絵は退廃芸術とされて押収された。後にオランダのコレクターの手に渡り、さらに競売にかけられ広島にたどり着いた。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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