天声人语日刊2008-06-28

▼中国の四川大地震で、がれきの下から３６日ぶりに豚が助け出された。雨水で命をつないだらしく、１５０キロの巨体は５０キロにしぼんでいたという。生き抜かんとする本能に打たれつつ、なんだ、目方の３分の２が消えても命は残るのかと、わが脂身に視線を落とす。

中国四川大地震，一头在废墟下埋了36天的猪被救了出来。好像是靠雨水维持了生命，150公斤的肥大身体瘦到只剩50公斤了。我一边被它的求生本能所感动，一边将视线投向自己的肥肉——哎，原来体重减少三分之二也能够生存啊。

▼豚には申し訳ないが、ハムカツなどを食べ続けたツケが、職場の健康診断で回ってきた。初の腹囲測定である。係の女性が巻き尺を回したところで腹を引っ込めたが、むなしく「メタボ予備軍」と判定された。

说起来很是对不起猪，（我）总是吃炸猪排等东西，但其“报应”在单位的体检中体现出来了。第一次量腹围，虽然女工作人员把卷尺绕过来的时候，收了一下腹，但依然被悲哀地宣判为“内脂肪综合症预备队”。

▼さる病院の看護師さんが、腹回りの正しい測り方を明かしてくれた。大半の男性は、巻き尺が回ると反射的に腹をすぼめるそうだ。「はい結構です」の声で男たちは呼吸を再開し、腹がぼよんと戻る。そこにすかさず、緩めると見せた巻き尺をあてるのだという。

某医院的护士解释了腹围的正确测量方法。似乎大部分男性看见卷尺绕过来时会反射性的收腹。听见 “哦，可以了”的声音后男人们会重新开始呼吸，肚子咕隆地又恢复了原状。在这个瞬间，看上去量得松松的卷尺就量出了真实的腹围。

▼いやはや、１秒の時間差攻撃。当然、あとの「正しい腹」が記録される。思えば健診での格好つけは無益である。肥満でも肝機能でも、この体、あるがままを抜き差しならぬ数値で残し、明日への反省材料としたい。

哎呀，真是打一秒钟时间差的攻击战。当然是后面的“正确腹围”被记录下来。想想体检时装酷没好处。肥胖也好肝功能也好，还是留下与自身实际相符的没有偏差的数据，以便作为今后反省的材料。

▼大阪大などの研究チームが最近、おなかの脂肪にある細胞を肝臓や心臓の治療にいかす動物実験に成功したという。節制して生き永らえれば、ぜい肉が命を救う時代が来るかもしれない。

据说最近大阪大学等研究小组在动物实验中，已成功地将腹部脂肪的某种细胞用于肝脏病和心脏病的治疗。如果节制饮食能够长寿的话，那么赘肉能够拯救生命的时代也会来临。

▼奇跡の豚も脂肪の蓄えがあってこそだろう。ハムカツ何枚分か、体重は早くも２０キロ戻したそうだ。幸せそうに草をはむ姿を見て、ただ蓄えることを期待された身がうらやましくもある。「生き証人」として博物館で余生を送ると聞けば、なおさらだ。

因为有蓄积的脂肪，猪才能够奇迹生还的吧。据说它体重很快就增加了20公斤，增加的脂肪量相当于几个炸火腿。看着它幸福吃草的样子，不禁对它那以前仅仅被要求进行“储备”的身躯有些羡慕。听说它被作为“奇迹生还的证人”将在博物馆度过余生，更加羡慕了。

解说：

背景：地震后被困三十六天、八百六十余个小时，靠吃木炭，喝雨水，坚强活下来的山猪“猪坚强”苦尽甘来，如今正在建川博物馆安享震后余生。
“猪坚强”这头山猪，老家在彭州龙门山镇，看上去皮肤有点偏黑。据说，地震前它是一只有三百多斤重的大肥猪，在三十六天度日如年之后，体重骤降至一百多斤。记者见到“猪坚强”时，它正在津津有味地吃着红苕藤，胃口不错。
建川博物馆副馆长何新勇全程参与了“猪坚强”入住建川博物馆的整个过程。六月二十二日，建川博物馆工作人员来到彭州，馆长樊建川花三千零八元将这头猪买下来，并给它取了个小名“三十六娃儿”，大名“猪坚强”。