沪江

编集手帐(2007-09-19)-悲しい親ごころ

心香 2007-09-20 21:12

双击或划选,即可查看单词的详细解释,并收录生词进生词本


民俗学者の柳田国男に「車児(くるまご)」という短い文章がある。生まれた子を不幸にして早く亡くし、翌年に新しい命を授かる。「かういふことをクルマゴといふ」とある

民俗学家柳田国男写有一篇名为《車児》的短文。刚出生的孩子不幸夭折,第二年又得一新生命。“把这称作‘車児’”,文章中写道。

柳田によれば車児の「車」には、あの世からこの世にクルリと居場所を変える、“生まれ変わり”の信仰が宿っているという。早世したわが子も、死んだきりではないのだ。そう信じたい悲しい親ごころの結晶した言葉かも知れない

据柳田解释,“車児”的“車”字中,含有一种信仰——“转世”,即从阴间轮回到现世。夭折的孩子并不会就这样永远死去的。也许这个词凝聚了父母失去孩子的悲伤之情,他们宁愿相信有这种转世。

江戸の昔と違って乳幼児の死亡率が著しく改善した現代では、もはや耳にすることのない死語になったが、子を喪(うしな)う親の嘆きが消えたわけではない。「車」という字で、「児」という字で、瞼(まぶた)に浮かんでくる幼子たちの顔がある

现在与旧时江户不同了,婴幼儿的死亡率有了明显的改善,这个词已经成为不用的废词了,然而,并不等于(就此)听不到父母失去孩子时的哀叹。看到“車”字和“児”字,眼前会浮现孩子们的脸蛋。

福岡市の会社員、大上哲央(あきお)さん(34)、かおりさん(30)夫妻に女の子が生まれたと、小さな記事で読んだ。昨年8月、飲酒運転の車に追突され、乗用車ごと海に沈められて幼児3人を亡くしたご両親である

我读了一则小消息:福岡市一公司职员大上哲央(34岁)和他的妻子香(30岁)刚生了一个女儿。他们就是去年8月驾驶一辆轿车,被一辆酒后驾驶的汽车从后面撞上,连人带车沉入大海,失去3名孩子的那对父母。

4歳と3歳の兄、1歳の妹が母親に甘えてまとわりついた遺影を、ご記憶の方は多かろう。どの子も優しい顔をしていた。この世では会うことのかなわなかった妹を、きっと守ってくれるに違いない

应该有很多人对(当时)4岁和3岁的哥哥、1岁的妹妹围着母亲撒娇的遗像记忆犹新吧。每个孩子都面目和善。他们一定会(在阴间)保佑未能在今世见面的妹妹吧。

女の子は「愛子」ちゃんと名づけられたという。愛(いと)おしい子であり、愛おしい子たちであろう。切ない親ごころがこれほど胸にしみる命名をほかに知らない。

据说,(刚出生的)小女孩取名为“爱子”。这名字有“可爱的孩子”和“可爱的孩子们”双重意思吧。我想再也没有比这更让人深感父母悲痛之情的名字了。

展开剩余