７８８０万。これは、運転免許証を持つ人の０５年末の数だ。７９２１万。こちらは自動車の保有台数で、数の上では１人にほぼ１台となる。狭い国土に車の密度が濃い、日本の車社会の姿がうかがえる。
7800万。这是05年驾照持有者的年末数。7921万。这个则是汽车持有数，从数字上看，基本上已经是人手一辆了。在这狭长的国土上，汽车密度之高，日本汽车王国的形象可见一斑。
事故とは常に隣り合わせで、ここ数年は年に９０万件以上が発生してきた。ところが昨年は８８万件台になり、死者は６３５２人と前年より５００人以上減った。
至于事故，也时常伴之左右，这几年来每年都要发生90万起以上。但是，去年却約在88万起，死亡6352人，比前年下降500人。
警察庁によれば、６千人台前半にとどまったのは、ほぼ半世紀ぶりだ。昨年は飲酒運転への批判が高まり、取り締まりを強めたことも働いたのだろう。
据警察厅介绍，（事故死亡人数）控制在6000~6500人，在这约半个世纪的时间里还是第一次。或许，去年对酒后驾驶的严厉指责，加强监管力度也发挥了作用吧。
トヨタ自動車が飲酒運転を防ぐ車を開発するという。運転者の目の動きやハンドル操作などを読み取る装置を付け、飲酒運転と判断したら自動的に車を減速、停止させる。販売台数で世界一をうかがうメーカーにしては取り組みが遅いようにも感じる。いわば、はねられる側の安全にも意を致すのが時代の流れだろう。
据说丰田汽车将要开发防止酒后驾驶的汽车。（此车将）安装一种装置，读取驾驶者眼睛转动以及方向盘操作等方面（的数据），一旦作出酒后驾驶的判断将自动使汽车减速、并停止。只是觉得，即使是汽车销售数量问鼎世界第一的制造者，所采取的行动也为时过晚。换句话说，或许为被撞击方的安全着想已成为时代潮流了吧。
ほぼ１世紀前に「未来派」という芸術運動がイタリアに興った。その「宣言」は、当時台頭する車への礼賛に満ちている。「世界の華麗さが新しい美によってゆたかになったことをわれわれは宣言する。それは速度の美だ……咆哮（ほうこう）をあげて機銃掃射のうえを走りぬけるような自動車は、『サモトラケのニケ』の像より美しい」（塚原史『言葉のアヴァンギャルド』講談社現代新書）。
约1个世纪前，“未来派”这一艺术运动在意大利蓬勃发展。这一运动的“宣言”便充满于对当时正兴起的汽车的赞美中。“我们宣布，世界的华丽已由新的美来丰富。这是速度的美……咆哮着，犹如机枪扫射般脱地飞驰的汽车，比《胜利女神》像还要美”（塚原史《语言的前卫艺术》讲谈社现代新书）。
アバンギャルド – (avant-garde). 前衛芸術。
ルーブル美術館の至宝のギリシャ彫刻も、古いものの象徴にされてしまった。確かに「速度の美」は世界を豊かにした。しかし、その周りに形作られた影も限りなく濃く、大きい。
作为罗浮宫镇馆之宝的这座希腊雕塑也只成了老古董的象征。的确，“速度之美”丰富了这个世界。但是，环绕在其周围的那深深的阴影也无限弥散。