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揭秘“角色语”:柯南里阿笠博士“じゃ”的说法是真实存在的吗?

Paz译 2021-09-12 06:15

現実にはいない「役割語」を話すキャラクターたちの知られざるルーツを暴く!

揭秘说着非现实“角色语”的角色们所不为人知的起源!

「わしの言うことを聞くのじゃ」

『ポケットモンスター』のオーキド博士、『名探偵コナン』の阿笠博士などが使うこの「博士言葉」。現実でこんな口調の博士にお目にかかる機会はないでしょう。ところが、このようにフィクションではなぜかもっともらしく存在し、その人の特徴や役回りを示すものを「役割語」と言います。

“博士语”指的是《精灵宝可梦》的大木博士、《名侦探柯南》的阿笠博士等使用的说话腔调,在现实生活中应该看不到这样说话的博士。但在虚拟世界由于某种原因固定存在,这种能强调人物特征和角色作用的腔调被称为“角色语”。

「博士語」だけではありません。語尾に「アル」をつけて喋る中国人キャラや、「よろしくて?」など過剰包装された丁寧語を使うお嬢様キャラなど、現実ではなかなか聞かないけどフィクションでは当たり前の言葉たち……一体、これらはどこからやってきたのでしょうか。幸いにも『ヴァーチャル日本語役割語の謎』(著:金水敏)という優れた先行書籍が岩波書店より出ているので、こちらを参考にしながらマンガ・アニメの世界に横たわる「役割語」の起源を概説していきます。

不仅有“博士语”,还有很多现实生活中少见但小说等虚构作品内却常见的语言,比如说话在句尾加上“アル”的中国人角色、过度使用“よろしくて?”等礼貌语的大小姐角色等……这些语言到底从何而来?幸好有岩波书店出版的优秀前沿书籍《虚拟世界的日语角色语之谜》(著:金水敏),接下来我们将参考这本书概述漫画·动漫世界“角色语”的起源。

老人・博士語の起源は…江戸時代にさかのぼる!

老人·博士语的起源……能追溯到江户时代!

さて「わし〇〇じゃ」に代表されるような博士語(老人語)はどこからやってきたのでしょうか。『ヴァーチャル日本語役割語の謎』によるとその歴史は18世紀末から19世紀にさかのぼります。長らく方言雑居状態だった江戸に若年層を中心に共通語が生まれ始めた頃、医者や学者といった“博士的”人々が好んで用いていたのが関西よりの上方言葉(「わし〇〇じゃ」口調)でした。江戸言葉より上方言葉の方が格調高いものだったのかもしれません。これが戯作などに転用され、今のイメージが形成されたのです。つまり阿笠博士たちが話しているのは、ざっくりいえば「上方言葉」と言えます。

那么以“わし〇〇じゃ”为代表的博士语(老人语)是从何而来的呢?根据《虚拟世界的日语角色语之谜》中所述,其历史可追溯到18世纪末到19世纪。当时江户长期处于方言杂居状态,以年轻人为中心开始产生通用语,而医生、学者等“博学的”人更青睐于源自关西的京阪方言(“わし〇〇じゃ”的腔调)。可能是因为比起江户方言,京阪方言更高级。通俗作品将这些化为己用,就形成了如今的印象。也就是说阿笠博士说的其实大概可以称为“京阪方言”。

「~アル」は中国人キャラだけじゃなかった?

并非只有中国人角色使用“~アル”?

中国人キャラが用いる「アル」という語尾も代表的な「役割語」です。『Dr.スランプ』の摘家、『銀魂』の神楽、『らんま1/2』のシャンプーなどがすぐに思い出されます。その起源は明治時代、貿易港で外国人らが用いていた単純化された日本語だと言います。いわば通じることを最優先にした簡易言語です。この口調は当時、中国人だけでなく、欧米人も使用していたことは注目すべきです。やがて日中関係が悪化し気づけば中国人の表象のみに使用されていきます。時間が経過し、今では無邪気に用いられているこの「あるよ」口調ですが、はこうした歴史的経緯がありました。

中国人角色使用的语尾“アル”也是具有代表意义的“角色语”,马上就会想到《阿拉蕾》的摘家、《银魂》的神乐、《乱马1/2》的珊璞等。据说其起源于明治时期外国人们在贸易港使用的简化日语,可以说是以交流为首要目的的简化语言。应该了解的是当时不仅中国人会使用这种腔调,欧美人也会使用。当意识到中日关系恶化时,就仅成为中国人的特征了。随着时间推移,如今虽然单纯使用“あるよ”的腔调,但也有其历史背景。

「よろしくて?」 お嬢様言葉はもともと下品とされていた?

“よろしくて?”这种大小姐腔本来是粗俗的?

『エースをねらえ! 』のお蝶夫人に代表される「よろしくて?」「~ですわ」といった「お嬢様言葉」もまた立派な役割語です。実はこのお嬢様言葉、現在とは逆に下品な言葉遣いとされていました。というのもこのお嬢様言葉のルーツは山の手言葉や芸者言葉とされ、これらが女学生たちを中心に拡散。大人たちは“品格”を損ねるとして眉をしかめていました。ところが「女学校」の社会的価値が高まるにつれ、女学生たちが好んで使っていたこの言葉が進歩的で高尚な雰囲気をまとい始めたのです。下品な言葉から「お嬢様言葉」へと転じた瞬間でした。ところが二度の大戦で女学校文化そのものが断絶。戦後、「お嬢さま」の幻影を求める少女たちが生み出したものが少女マンガにおける「お嬢様キャラ」に他なりません。

以《网球甜心》的蝴蝶夫人为代表的“よろしくて?”“~ですわ”等“大小姐腔”也是有名的角色语。其实这种大小姐腔如今反而被认为是粗俗的说法。这种大小姐腔来源于山手腔和艺伎腔,主要以女学生为中心传播,成年人认为这种话掉“档次”而皱眉。但随着“女子学校”社会价值提升,女学生们青睐使用的语言腔调也有了进步高尚的气息,从粗俗腔转为“大小姐腔”也就是一瞬间。但女校文化本身由于两次战争而断绝,战后为追求“大小姐”幻影的少女们摧生不过是少女漫画中的“大小姐角色”。

ここまで日本のアニメ・マンガカルチャーに代表される役割語の起源について解説してきました。ひとつの口調が「役割語」として一般化するには想像以上の年数が必要であることがまず驚きです。

以上就是日本动漫·漫画人物所代表的角色语的起源。令人惊讶的是,将一种腔调普及成“角色语”的时间比预期要久。

またこうした「役割語」を用いているキャラクターにはある共通点があります。それは基本的にサブキャラクターであること。「役割語」は読んで字のごとく、そのキャラクターが果たす役割を示すもので、細かい心情描写の省略を意味しています。役割が固定されているからこそ「役割語」を話している、とも言えます。

而且使用这种“角色语”的人物有其共同点,那就是基本都是配角。“角色语”意味着一看到就知道这个角色所发挥的作用,也就是省略了详细的情感描绘。可以说正因为角色是固定的,所以才说“角色语”。

ここ二十年ほどで「ギャル口調」だったり「オタク口調」だったり、新たな「役割語」がいくつも誕生しています。何十年後、こうした言葉たちがマンガのなかだけで生き残っていることも十分ありえます。「役割語」こそマンガ・アニメから歴史を覗き込むタイムマシンと言っても良いでしょう。

二十年来,“辣妹腔”“死宅腔”等新的“角色语”也出现不少。几十年后,很可能这种腔调只能残留在漫画中。“角色语”可以说是一部从漫画·动漫中窥探历史的时光机。

本内容为沪江日语原创翻译,严禁转载。

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