我々はこういう波風立てぬ「事なかれ」主義に慣れている。これがいろいろな場面における態度に影響を与えているのではないか。職場の会議でも、まあいいか、とあまり異義を唱えない。ちょっと違うかな、と思っても、そこで異を唱えることによって起こるその後のいざこざや、感情的な摩擦、そこまでゆかずとも、不愉快な気分の発生などを考えると、おだやかに合わせておくか、そう考える。
我们日本人已经习惯了这种“无事主义”,避免掀起波澜。这是不是也影响到了很多场合下大家的态度呢。在职场会议中也是如此,心想算了,于是不怎么提出异议。就算觉得有些意见不同,一想到提出后产生的争论,以及情绪方面的摩擦,或者即使没这么夸张,哪怕只是不欢而散,就会觉得还是中庸点附和下算了吧。
「もの言えば 唇寒し 秋の風」だ。
即所谓的“言多必失”。
物言えば唇寒し秋の風 (ものいえばくちびるさむしあきのかぜ): 人の悪口を言えば、後味 の悪い思いをするということ。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。
それが習い性になれば、だんだんと反抗的思考はしなくなる。たまに異義を申し立てようものなら「おおごと」になる。それこそ辞表を懐中にしのばせての「異議申し立て」になる。普段おとなしい分、いざ刀を抜くと「殿中でござる」だ。
这一旦成为惯性,就会渐渐失去反抗的意识。偶尔一次提出异议也会变成“大事”,可以说是怀揣着辞职书谏言。别看平时挺老实的,一旦拔出刀就成了将军大人了。
他方、中国のように、普段から自分の感覚に正直でいれば、みんなが「異議申し立て」を平気でするから、意見の衝突もそう珍しいことではない。上司に文句なんて、日常茶飯事だ。喧嘩のような激しい口論が終わると、通り雨がすぎたようにカラリとしている。
另一方面,如果像中国人一样,平时就有话直说,那大家对“谏言”就会习以为常,出现意见冲突也就不那么稀奇了。对上司有怨言也是家常便饭,结束了骤雨般的争论后便雨过天晴了。
ビジネスの場でもそうだ。人の気分を害するような物言いは、出来るだけ避ける。営業先で「なかなかいいですね。考えておきましょう」などという返事を鵜呑みにしていると、いつまで経っても連絡がこないので、どうしたかと電話をすると、とうに却下されているとわかる。「どうしてはっきり言ってくれないのか」と大いに腹を立てたりするが、こういうのも日本人の相手を気遣う文化だ。「返事がないのも返事の一つ」と理解すべきだ。
日本人在商务场合也是如此,尽量避免让人不快的发言。在客户单位,对方说“很不错啊,我们考虑下。”然后信以为真,谁知过去许久对方都没有联系自己,满心疑惑打去电话,才明白老早就没戏了,这时候便会火冒三丈,气对方“干嘛不早点说清楚”,其实这也是日本处处为对方考虑的一种文化。大家应该理解成“没有回复也是一种回复”。
執筆者:相原茂(あいはら しげる)中国語コミュニュケーション協会代表、オンライン中国語レッスン「Live China」アドバイザー。東京教育大学卒。NHKの中国語講座にも出演、日本における中国語教育の第一人者。