沪江

中国版宽松教育?教育内卷?日本怎么看中国的“双减”政策

青椒肉丝没有肉 译 2021-10-06 06:15

日本の小中学校は夏休み終盤、早い所では2学期が始まっており、「また、学校と塾の日々が始まるのかあ」と嘆いている子どもも多いことでしょう。一方、中国では「塾禁止令」ともいえる政策が7月下旬、政府から打ち出されたとの報道がありました。

日本中小学的暑假即将结束,有些学校早已开始了新学期,许多孩子感叹“上学、补课的日子又要开始了啊”。另一边,有报道称中国政府于7月下旬推出了“禁止补课”的政策。

どのような政策なのでしょうか。中国社会情勢専門家の青樹明子さんに聞きました。

这究竟是一个什么样的政策?我们咨询了中国社会形势专家——青树明子。

减少教育费用负担 · 应对少子化

Q1中国政府这次提出来的究竟是一个什么样的政策?

青樹さん「中国では『双減政策』、あるいは『双減』と呼ばれています。双減、つまり、2つを減らす政策で、子どもたちが通う『塾』と、学校で課す『宿題』にさまざまな規制をかけるものです。塾については特に厳しく、保護者と教育界に激震が走りました。

青树:“这个政策在中国被称为‘双减政策’,或者‘双减’。双减,顾名思义就是减少两个(东西)的政策,即给孩子们上的‘补习班’和学校留的‘作业’提出诸多限制。对补习班(的限制)尤为严格,这也给家长和教育界带来巨大冲击。

まず、学習塾の新規開業は認可しない。既存の学習塾は非営利組織として新たに登記させる。学習塾は上場できず、外国企業の参入も認めない。週末、祝日、夏休み、冬休みの授業は禁止。小学校入学前の塾も厳禁。インターネット授業も以前は届け出制だったのですが、許可制になりました。

首先,不再承认新的学科类培训机构。现有学科类培训机构重新登记为非营利机构。学科类培训机构不得上市,外资不得参股学科类培训机构。禁止在周末、节假日、寒暑假上课。严禁学龄前学科培训。网络授课由以前的登记制变为许可制。

学習塾の先生たちは有名な国公立小中学校の教師によるアルバイトが多いのですが、塾がなくなると豊富な収入を得る場が失われます。これからは補講(学外授業)が見つかると解雇にもつながります。また、中国にもカリスマ的な塾講師もいたのですが、彼らは失業の危機にあるようです。

学科类培训机构的老师大多由著名公立中小学教师兼职,培训机构倒闭后,这些老师也就失去了获得丰厚收入的机会。今后若是发现老师在补习(校外授课)便会被解雇。此外,中国还有许多优秀的培训班教师,他们应该也面临着失业危机。

中国では、学習塾が巨大なマーケットで大手企業が育っていました。それが突然、非営利団体にさせられたわけです。塾の費用はとても高いのですが、それでも親たちは捻出してきました。中国政府は『教育費が生む格差を是正する意図もある』としています」

在中国,学科类培训机构的市场巨大,也孕育出一些大型企业。现在这些企业突然被迫转为非营利机构。尽管补课费用高昂,但家长们还是努力筹措学费。中国政府希望此举‘能够缩小教育费用所带来的差距’”。

Q2您说对于补习班尤为严格,那么也请讲一讲它的原因和背景吧。

青樹さん「少子化対策の一環といえます。現代の中国では家庭の教育費の負担がとても大きく、『2人目、3人目の子どもなんてとても無理』という親が多いため、その状況を打破したいようです。中国は一人っ子政策を廃止しましたが、少子化傾向は続いています。

青树:“这个政策可以说是应对少子化的一环。当代中国家庭的教育费用负担巨大,许多家长认为‘承受不了二胎、三胎’,国家则希望能打破这种局面。虽然中国已经废止了计划生育政策,但是少子化的走向仍在持续。

私の友人の中国人は『住宅費と教育費の問題を解決しないと子どもを安心して産めない』と話しています。金持ちは金持ちなりに教育費を出し、低所得者も低所得者なりにお金をかけるので、みんな負担が大きいのです。政府は『子どもにお金と手間がかかりすぎている現状を改めないと少子化は解決しない』と考えているようです」

我的中国朋友说‘如果不解决房价和教育费用的问题,就无法放心地生孩子’。有钱人按照有钱人的方式支付教育费,低收入者也按低收入者的方式花钱,大家的负担都很重。政府认为‘如果不能改善目前为孩子花费过多金钱和精力的现状,是无法解决少子化问题的’”。

Q3家长们的反应如何呢?

青樹さん「二極分化しています。ある親は『じゃあ、塾をやめよう』となったのですが、『塾が中止されても、学外教育はやめさせない』という親の方が多いです。ある母親は、双減政策の前は毎日、娘の学校が終わると、塾に車で送る生活だったと話していました。その母親はメディアの取材で『双減政策で負担がなくなったのでは?』と問われ、『とんでもない!』と即否定。

青树:“家长们现在两极分化。有的家长认为‘那就不补课了’,但更多的家长则认为‘就算补课班暂停了,也还是会进行校外教育’。有位母亲说在双减政策之前,自己每天都会在女儿放学后开车送她去补课。媒体采访这位母亲,问她‘在双减政策下,您认为负担会消失吗,’她立马否定道‘怎么可能!’。

Q4禁止补课政策会改变中国的教育吗?

青樹さん「中国には『上に政策あれば、下に対策あり』という言葉があります。政府がどんなことを決めても、みんな対策というか、抜け道を考えるという意味です。中国では、学歴が人生を変えるといわれています。子どもたちは生まれたときから、いい大学に入るための運命の2日間、全国統一の大学入試『高考』を目指して猛勉強を強いられます。これが変わらない限り、いくら教育改革といっても変わりません」

青树:“中国有句话叫‘上有政策,下有对策’,意思就是无论政府做出什么决定,大家都会思考对策,另辟蹊径。中国也常说学历改变人生。孩子们从出生开始,便被逼着为了决定命运的那两天——高考而努力学习,就是为了考入一所好大学”。如果不能从根本上改变(教育制度),再怎么教育改革都无济于事。

Q5那么是不是这次的“双减政策”实质上并没有任何改变呢?

青樹さん「いいえ。私の個人的な見方かもしれませんが、10代、20代の若者たちが徐々に常識を変えていくのではないかと思います。スポーツの世界の話ですが、東京五輪の卓球競技で、日本人選手に敗れて号泣する中国代表の選手に『結果はどうあれ、あなたたちは中国の誇り』という声が上がりました。

青树:“并非如此。就我个人来看,10几岁、20几岁的年轻人们逐渐改变了常识。例如在体育方面,东京奥运会的乒乓球比赛上,中国代表队因输给日本而落泪,年轻人则纷纷表示‘无论结果如何,你们都是中国的骄傲’”。

2016年のリオ五輪では、水泳で決勝進出を決めた中国の女子選手にインタビュアーが『決勝でもっといいタイムを出せそうですね』と水を向けると、彼女は『私はこのレース(準決勝)で全力を尽くしたから満足です』と答えたのです。こうした反応は、過去の中国ではなかったことです。

2016年里约奥运会上,进入游泳项目决赛的中国女子选手在采访中面对‘看来你在决赛中能取得更好的成绩呢’这种诱导性问题时,她则回答‘我在这次半决赛中已经用了洪荒之力了,已经很满足了’。这种反应在中国前所未有。

『何がなんでも金メダル!』『中国が1番になるんだ!』という風潮が若者の間では薄くなっているようです。1990年代、2000年代生まれの若者が中国社会の中枢を占めるようになると、教育の世界でも、科挙以来の学力を絶対視する伝統的な考え方が変わっていくかもしれません。若者たちが少しずつ、中国社会を変えていく可能性はあります」

“无论如何都要拿金牌!”“中国就得拿第一!”这种风气在年轻一代身上已经越来越少见了。90后、00后的年轻人在逐渐成为中国社会的主力军,那么在教育界,自科举以来将学习能力视为绝对的传统思维或许也会发生改变。年轻人们可能会逐步改变中国社会。”

本内容为沪江日语原创翻译,严禁转载。

相关阅读推荐:日本社会重视学历轻视教育的根源是?

相关热点: 时间分配
展开剩余