沪江

浅谈日本人彻头彻尾的守时观念

kyon译 2015-03-30 06:30

日本人には時間を守る習慣があります。特に「遅刻をしない」ということに関しては、ほとんどの日本人が、自然に身につけている習慣です。例えば、企業・公共機関・他人との面会にいたるまで、必ず「時間は正確に守る」という事が常識となっています。親しい人との間では遅れることもありますが、遅れることをメールで連絡します。

日本人有守时的习惯,尤其是“不迟到”这点更是多数日本人天生养成的习惯。比如在企业、公共机构或与他人会面的方方面面,必定“正确守时”,这已成为常识。关系亲密的人之间也有迟到的,不过也会事先邮件通知。

日本の鉄道会社では電車の到着が1分でも遅れると、車内放送でお詫びのアナウンスが必ず流れます。しかも、新幹線の場合、到着時刻や出発時刻が15秒単位で設定されています。

日本铁路公司的电车只要晚1分钟,车内必定播放道歉的广播。而新干线的到达和出发时刻是以15秒为单位设定的。

このように時間に厳しい環境で育ってきた日本人だけに、海外で生活をしている日本人の中には外国の時間に対する「寛容さ」にとまどうことがあるといいます。カナダに住む日本人は、引っ越しの手続きのとき、電気会社などに日取りを連絡したら「『月曜日から水曜日のどこかで行きます。確定はできません』と言われました」と話します。このようなことは日本では考えられない対応です。

在对时间如此严格的环境中成长的日本人,在海外生活时会对外国在时间上的“宽容”感到困惑。住加拿大的日本人在办移居手续时,跟电力公司联系确定日期,对方回答“星期一到星期三期间去,无法确定哪一天”。这种回复在日本简直无法想象。

また、アメリカ在住の日本人は「彼らにとって待ち合わせ場所に時間通りに来ないことは普通です。バスや電車に時刻表がない場所もあり、電車が30分遅れることも日常的です」と困惑しています。しかし、外国に長く住む日本人の中には「外国の時間感覚に慣れると、とても気楽になります。そのため、心に余裕が生まれ、いらいらすることも減りました」という人もいます。

而住美国的日本人也很困惑“对他们来说不按时到约定地才是正常的。有些地方的巴士和电车时刻表都没有,电车晚个30分钟也是正常情况”。不过,长期居住外国的日本人当中也有人表示“一旦习惯了外国的时间感,倒是也非常舒坦。因此,心胸开阔了,焦虑也减少了”。

逆に現在日本で生活している外国人は、日本の時間を守るという習慣に対してどのように感じているのでしょうか。在日外国人に聞いてみました。カナダ人の男性は話します。「郵便物や荷物が指定の時間に正確に届くので最初はびっくりしました」また、韓国人女性は「日本人は約束より15分以上早く着いています。少しでも遅れて行くととても不機嫌そうな顔をされます。遅れただけでなぜそんなに怒るのかわかりません」と言います。

反观现在生活在日本的外国人,他们对日本守时的习惯又是怎么看的呢?我就此咨询了在日本的老外。加拿大男性这么说:“邮件和快递会在指定的时间正确送达,最初让我很惊讶。”而韩国女性说:“日本人会比约定时间早15分钟以上到达。去得稍晚一点就摆一副不高兴的样子。我真不明白,就晚那么一点有什么值得那么生气的。”

また、中国人男性は「大学の奨学金申込みの時間を、午前と午後で間違えて遅れて持って行ってしまったところ、受け付けてくれませんでした。融通がきかないと思います」と話します。「遅刻をする度に謝っていたので、ごめんなさいが口癖になりました」というフランス人男性もいますし、「アルバイトに1分遅れたら、その日の仲間の態度がとても冷たかったです」と言うネパール人女性もいます。

另有一中国男性说:“我把大学奖学金申请时间错记成了下午,材料拿去晚了,结果办事人员根本不理我。我觉得实在不通情理。”法国男性说:“每次迟到我都要道歉,于是对不起成了我的口头禅。”尼泊尔女性说:“我兼职迟到了1分钟,结果那天打工同事的态度相当冷淡。”

他に、鉄道関係でこんな意見があります。ネパール人男性は言います。「ラッシュの満員電車で、ドアが閉まりかけているのに、無理矢理ドアをこじあけて乗ろうとする行動の意味がわかりません。命より時間が大切なのですか?」。また、「時刻表通りに電車が来るのには感動しました。自分の国では時刻表のない駅もあるのに」と韓国人男性は話します。

此外,关于铁路有着下述意见。尼泊尔男性说:“在通勤高峰期的满员电车里,门正要关上的时候,还有人拼命想撑开门挤进来,这种行为我实在无法理解。时间比命还重要吗?”此外,还有韩国男性说:“对于电车会按照列车时刻表准时到达感到震撼。我们国家有的车站甚至连时刻表都没有。”

このように、日本人の時間に対する感覚は他の国の人たちから見ると少々ヒステリックなのではないか?という答えが多くみられました。時間のゆとりがない分、電車や駅構内などでの人々の緊張感も特異な印象を受けているようです。ただ、時間に厳しくなる分、約束事などは守るので信頼できる、という意見も多くありました。

如此这般,针对日本人的时间观念,就外国人来看认为有些歇斯底里的回答比较多。据说正是由于这种时间紧迫感,让人对电车和车站内人们的紧张感也有了特殊印象。不过,也有不少看法认为越是严守时间,越显得能信任对方遵守约定。

では、いつから日本人はここまで時間を意識しはじめたのでしょうか。理由ははっきりとはしませんがいくつかあるようです。それによると、日本人は元々時間には寛容で、明治時代初期には鉄道の30分遅れはあたりまえでした。工場では労働者が遅刻することも多くありました。そこで昭和初期頃の80年前くらいに導入されたのが「科学的管理法」です。これは作業効率を上げるためにアメリカで作られた労働者管理法で、労働者の作業を時間などで標準化したものです。

那么,日本人是何时开始如此重视时间的呢?原因不甚明了,但有几种说法。据说,日本人原本也对时间很宽容,明治时代初期火车晚点30分钟是稀松平常的事,工厂工人迟到的也很多。于是在80年前的昭和初期引入了“科学管理法”。该管理法是为提高工作效率在美国形成的劳工管理法,是将劳工作业以时间等因素来量化的制度。

労働管理法を取り入れた昭和初期頃から、公共機関や企業での遅れや、労働者の遅刻が減ってきたという説があります。他に、江戸時代、武士が遅刻や欠席をするというのはとても愚かなことなので、その名残から意識しはじめている、という説もあります。また、天文と方位の関係上、日本人は昔から月や星などではなく、正確な太陽の日陰の差す方位で、季節や時間を測っていたためであるともいわれています。

据说自从昭和初期引入劳动管理法后,公共机构和企业的迟到以及工人迟到现象就减少了。另外,还有说法认为在江户时代武士如果迟到或缺席是相当愚蠢的行为,从这一残留观念中人们开始意识到守时。此外,在天文和方位关系上,日本人自古就不是通过月亮和星星,而是通过太阳光照射的正确方位来测出季节和时间。

世界各地の歴史書の多くが、年月日さえ書いていなかった中で、日本書紀など日本の古い文献は年月日に干支までつけてあります。このことから、日本人の時間に対する意識は、大分昔からあったようです。

世界各地的很多史书连年月日都不记,但日本书纪等日本古文献中不但年月日,连干支都有记明。由此看出日本人对时间的意识在很久以前就存在了。

日本人は時間に厳しいという習慣が関係しているのか、日本では公園、店舗、ビルの看板などいたるところに時計があります。さらに、携帯電話を時計代わりに、また、アラームやストップウォッチとして使う人も多くいます。

不知是否跟日本人严守时间的习惯有关,日本的公园、店铺和大厦的招牌等目所能及之处都有时钟。还有很多人用手机代替钟表,以及使用闹钟提醒和秒表功能的。

日本に3年住んでいる中国人の梁琳琳さんは言います。「日本に来たばかりの頃は、学校や仕事に毎日のように遅刻していました。でも、最近は時間を意識するようになり、バランス良くスケジュールをこなせるようになりました。そして友達に信頼されるようにもなりました」。

在日本住了3年的中国人梁琳琳说:“刚到日本的时候,学校和工作每天都迟到。不过,最近也开始有了时间观念,也能较为平衡的掌控日程,也受到朋友的信任了。”

近頃、時間に寛容な日本人も多くなりましたが、「時間を守る」ということは、日本での生活を楽しくするためには、非常に大切です。最近では、アメリカのビジネスマンの遅刻も減ってきたり、海外でも遅刻に厳しい企業が増えてきています。

近来,对时间宽容的日本人也多了,不过“守时”这点依然是在日本开心生活相当重要的一环。最近,美国商务人士的迟到现象也减少了,海外对迟到严格的企业也增加了。

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