頃
実
奥
うらはら
一人
今ではいつの頃だったか覚えてはいませんが秋だったのでしょう。葡萄の実が熟していたのですから。天気は冬が来る前の秋によくあるように空の奥の奥まで見透かされそうに晴れ渡った日でした。僕たちは先生と一緒に弁当を食べましたが、その楽しみな弁当の最中でも僕の心はなんだか落ち着かないで、その日の空とはうらはらに暗かったのです。僕は自分一人で考え込んでいました。誰かが気がついてみたら、顔もきっと青かったかもしれません。
记不得是什么时候了,应该是秋天吧,因为葡萄已经成熟了。那一天秋高气爽,是晚秋常有的晴朗的日子,我们和老师一起吃着盒饭。如此愉快的午餐我却是心不在焉。与晴朗的天空恰恰相反,我的心里阴沉沉的,只顾闷头想事情。若是有人注意到我,一定会看到我脸色苍白。