2008年01月18日付 使用再生纸,保护环境
翻译整理:hanyjanny
▼時代小説の池波正太郎は、書き損じの原稿を小さく切ってメモ用紙にした。「紙への執着」は昭和初めの幼少期からという。小遣いがあれば紙屋に走り、粗末なワラ半紙を買う。四つに切り、墨とクレヨンで紙芝居を作るのが無上の喜びだった。
历史小说家池波正太郎喜欢将写废的稿子割成小块,作成记事本。他说“对纸的执着”始于昭和初期的童年时代。小时候一旦有了零钱,就会跑到杂货店买些粗糙的草纸,四开切分,然后用墨汁和蜡笔画上图画,编写图画故事是他最大的乐趣。
▼お年玉で「上等の、真白(まっしろ)な画用紙を二十枚も買うときの胸のときめき、豪勢な気分」が随筆に残る。そして「現代の家庭における紙類の氾濫(はんらん)」を嘆いた(『一年の風景』朝日文庫)。
他的随笔中还留有描写“他小时候用压岁钱买20张上等的、雪白的绘画用纸时,心里激动地砰砰直跳,同时感到很豪爽”的段落。进而感叹道:“现代家庭用纸何其泛滥呵”。(《一年的風景》朝日文庫)
▼日本郵政の「再生紙はがき」で偽装が発覚した。全納入メーカーの品で、古紙の配合率が契約値を割っていた。日本製紙が納めた今年の年賀はがきは、40%混じるべき古紙が1%である。契約違反はコピー用紙などにも広がる。
日本邮政伪造“再生纸贺卡”之事大曝天下。在所有交货厂商的产品中,回收纸的混合率低于合同签约值。日本制纸会社所交纳的08年贺卡中,本应混合40%的再生纸,却只混合了1%。违反合同的做法还用到了复印用纸上。
▼古紙が多いと白さを出しにくい。メーカーは品質を優先したそうだ。だが、官公庁は古紙率が高い再生紙を進んで買うべしと、法が定めている。資源保護の工夫につけ入る商魂が透けて見える。
回收纸混合比例多的话,纸张很难显白。据说厂商以品质为上。然而,政府有明文法规:应该不断扩大购买回收纸混合率高的再生纸。从中可见为保护资源而对商家的指导思想。
▼紙は7割が回収され、6割が再び紙になる。ただ、古紙の混ざり具合は製紙会社しか知らず、そこに「偽りの余白」が生じた。純白が紙の命だった頃なら、古紙を混ぜれば責められただろう。逆が不祥事になるのがエコの時代である。
纸张7成被回收,六成又再次变成新纸。但是,回收纸的混合比例只有制造商心知肚明,由此才会出现“伪造的余白”。在“纯白”就是纸张“性命”的时代,那么掺入回收纸的话就会被责备罢。然而现在是没有使用回收纸就是犯法的节约年代。
▼私信の習慣は、紙の大量生産が広めた。例えばドイツ人が1年に出す手紙は、19世紀半ばの1通強から世紀末には58通になった(『紙の歴史』創元社)。したためた思いを環境に優しい方法で伝えたいと、再生紙を選び取る人もいよう。ささやかなエコ意識をあざ笑う背信に、怒りを覚える。
个人通信的习惯使纸张的大量生产更加普遍。譬如 在19世纪中期的德国人一年送出的信,才1封多,到世纪末却多达59封(《紙の歴史》創元社)。肯定有人想将写下的思绪,用一种对环境有益的方式传达,从而选用可回收信纸的吧。对嘲笑点滴环保意识的背信弃义行为,我深感愤怒。
解说:
1、ししん【私信】 個人の(個人的な用事を書いた)手紙。
2、したためる【認める】 (他下一)〔雅語では、処理·支度の意〕 (1)「食事する」意の老人語。 用例·作例: 朝食(昼食·夕飯)を― (2)主体の意志を文章に表現する。 用例·作例: お困りの様子に、一筆認めました〔=お手紙を書きました〕。 入院中に出会った人びとへの思いを詩に認めた。 “お会いしたい”という歌を認めた手紙が届いた。
3、はいしん【背信】 相手との約束や道義にそむいた、人間としてあるまじき言動をすること。 用例·作例: 許しがたい―行為。 文例:信じていた友人の背信行為によって彼は深い人間不信に陥った。
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