沪江

万叶恋歌 「-藤之章-」(遊佐浩二) 9 夜景中(上)

2011-03-06 17:09
万葉恋歌 「-藤の章-」(遊佐浩二) 9 夜景中(上)
「久しぶり、会いたかったよ!とりあえず座ってよ。いろいろ話聞きたい。ワイン飲む?それとも、別のものがいい?」 料理を待つ間、他愛もない会話を交わす。ふと、髪の毛を掻き揚げた彼女の耳元で光るピアスが見えた。誰からのプレゼントだろう。そんな些細なことさえも気になってしまう。 「仕事どう?順調?そっかぁ~大きな企画を任されたんだ?よかったね。でも、君は誰よりも頑張り屋さんだから、ほどほどに。自分の体調とか考えてあげなきゃ駄目だよ。倒れても僕はすぐに迎えに行けないから。」 彼女が笑うたびに、僕は言ってしまいそうになる。「君のことが好きだ」。でも…いま好きと言っても、ほかに好きな人がいる彼女を苦しめるだけ…それに、彼女はきっと僕を信じない。友達から僕のよくない噂を聞いているかもしれない。だから、どんなに愛してると言っても、「ほかの人にも同じこと言ってるんでしょ?」と言われてしまうだろう。
“好久不见,真想你啊。总之先坐下吧,我还有很多话想说。喝红酒么?还是要点其他的?” 在等待上菜的时间进行着笨拙的交谈。无意中,看到了她耳根的耳环,是谁送给她的礼物吧,我连那么细小的地方都很在意。 “工作怎样,顺利么?是嘛,被委任了相当大的企划啊,真是太好了。不过,因为你是个比谁都要努力的人,工作要适度,不注意自己的身体可不行。你若是倒下的话,我可不能立刻跑去接你。” 她每次微笑的时候,我都差一点要把这句话说出来:我喜欢你。 但是,即使我现在说喜欢她,对于已经有了喜欢的人的她来说,只会感到为难吧。而且,她也一定不会相信我,她或许从朋友那里知道了一些关于我的不太好的传言。所以,不管我说有多么的爱她,她也一定会说“你对其他人也说过同样的话吧”。
展开剩余