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【日本民间故事】善光寺的柱子

小尾巴译 2011-11-20 06:15

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長野県にある善光寺(ぜんこうじ)というお寺の本堂が焼けたのは、今から七百年ほど前の三月二十二日と言われています。

听说长野县善光寺的正殿是在大概700年前左右的三月二十二日被烧的。

すぐに新しい本堂をつくる事が決まりましたが、本堂の本柱は高くて丈夫で太い立派な木の幹でなければなりません。

原本打算立刻就建个新的正殿,但是正殿的柱子必须是高大结实,粗壮好看的树干才行。

そこであちこちの山を探して、やっと高くて丈夫で立派で太い木を見つけました。

所以遍寻了各处的山,终于找到了高大结实而且好看的粗树干。

その木をきこりたちが切り倒し、きれいに枝葉を払い落としましたが、ここまで大きいと運ぶのが大変です。

樵夫们砍倒了那棵树,利索的将枝叶割断,可是运输却成了一大难事。

大木に何本もなわをかけて、何十人もの力持ちがかけ声をかけあいながら少しずつ山の尾根づたいに引き出しましたが、やっと四、五百メートルほどひいたところで、うっかり大木を谷底へ落としてしまったのです。

在大树上缠了好几根绳子,几十个人一起用力一点点得往山下运,可是好不容易拖了四、五百米了,却不小心把大树掉落了谷底。

「しっ、しまったー!」谷底は深く、どうしても引き上げる事が出来ません。

“惨,惨了!”谷底很深,怎么也拉不上来了。

「これほどの木は、そうあるものではない。このまま善光寺の本堂の役に立たずに、こんなところで腐っていくのはもったいない。この木も、さぞ無念に思っておるだろう」きこりの親方や木を運び出す親方たちが谷底に集まって残念そうに話し合っていると、谷底に横たわっていた大木が、ぶるぶると震え出しました。

“这样的树可不常有啊。不能被善光寺的正殿所用,腐烂在这种地方,可真是浪费了啊。这棵树也一定是深感遗憾吧。”樵夫师傅和运树师傅们一起在谷底这样深表遗憾的说时,躺在谷底的大树居然不停得晃了起来。

木の震えはますます大きくなって、まわりの雑木林の木までが震えはじめました。

树震得越来越厉害,甚至连周围的杂木林也开始震了起来。

「こ、これは、どうしたんじゃ!」親方たちがびっくりしていると大木は静かに浮き上がり、けわしい谷底から善光寺めざして飛んでいったのです。

“这,这是,怎么回事!”师傅们还在吃惊时大树就悄悄得浮了起来,从险峻的谷底冲着善光寺飞了过去。

木を引っぱるために大木に結んであったたくさんのつなが風になびいて、まるで竜のひげや脚のようにも見えます。

为了拉树捆在大树上的很多绳子随风飘动,看上去就好像龙的胡须和脚。

田んぼや畑で仕事をしていたお百姓たちは、空を見あげながら、「竜だ!竜が飛んでおるぞ!」と、声をあげて驚きました。

在农田里干活的农民抬头看着天空吃惊得大喊着:“是龙!龙在飞啊!”

こうして谷底に落ちてしまった大木は自分の力で善光寺まで飛んでいき、本堂の本柱になったのです。

就这样掉落到谷底的大树凭借自己的力量飞到了善光寺,成了正殿的柱子。

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