【原作】:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
【朗読】:保志総一朗、諏訪部順一
王子は他の小惑星をいくつか訪れるが、そこで出会うのは自分の体面を保つことに汲々とする 王、賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋、酒を飲むことを恥じ、それを忘れるために酒を飲む飲んべえ、夜空の星の所有権を主張し、その数を勘定することに日々を費やす実業家、一分に一回自転するため、一分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点灯夫といった、どこかへんてこな大人ばかりだった。自分の机を離れたこともないという地理学者の勧めを受けて、王子は地球へと向かう。
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次の星には、大酒飲みが住んでいた。ほんの短い訪問だったが、王子さまは酷く落ち込んでしまった。
小王子所访问的下一个星球上住着一个酒鬼。访问时间非常短,可是它却使小王子非常忧伤。
「何をしているの?」
“你在干什么?”小王子问酒鬼。
「酒を飲んでいる。」
“我喝酒。”他阴沉忧郁地回答道。
「なぜ飲んでいるの?」
“你为什么喝酒?”小王子问道。
「忘れるため。」
“为了忘却。”酒鬼回答。
王子さまはこの男が可哀相になってきた。
小王子已经有些可怜酒鬼。
「何を忘れるため?」
他问道“忘却什么呢?”
「恥を忘れるためさ。」
“为了忘却我的羞愧。”
王子さまはこの男を救ってあげたいと思った。
「何が恥なの?」
「何が恥なの?」
“你羞愧什么呢?”小王子很想救助他。
「酒を飲むことが。」
そう言い終ると、大酒飲みは沈黙し、二度と口を開かなかった。
そう言い終ると、大酒飲みは沈黙し、二度と口を開かなかった。
“我羞愧我喝酒。”酒鬼说完以后就再也不开口了。
王子さまは当惑して、そこから立ち去った。
小王子迷惑不解地离开了。
(大人って、やっぱり本当に本当に奇妙だな。)
王子さまは旅を続けながら、そう思った。
王子さまは旅を続けながら、そう思った。
在旅途中,他自言自语地说道:“这些大人确实真叫怪。”
四番目は実業家の星だった。実業家は五億百六十二万二千七百三十一個の星を所有していた。
第四个行星是一个实业家的星球。他有着五亿一百六十二万七百三十一颗星星。
王子さまが会った王様は星を支配してはいたが、星を所有してはいなかった。これは大きな違いらしい。星を所有すると、金持ちになれる。金持ちになると、誰かが他の星を見つけた時、それを買える。どうすれば星を所有できるか、誰よりも先にそれを思いつくことだ。実業家より先に、星を所有しようと思いついた者は誰もいなかった。実業家は所有する星を管理する。数えて数え直して、銀行に預ける。つまり、星の数を紙切れに書き、引き出しにしまい、鍵を掛けるのだ。
小王子遇到的国王支配着星星,但并不拥有它们。这有很大的不同。拥有星星的话,就能成为富翁。富了就可以去买别的星星,如果有人发现了别的星星的话。“你怎么能占有星星呢?”“因为是我第一个想到了这件事情的。”这就是说,把星星的数目写在一片小纸头上,然后把这片纸头锁在一个 抽屉里。
「それでおしまい?」
“这就算完事了吗?”
「それで十分。」
“这样就行了。”
「僕は花を持っていて、毎日水をあげていたよ。三つの火山を持っていて、毎週煤払いを欠かさなかったよ。用心に越したことはないから、死火山もちゃんと掃除していた。僕が持っていることが火山にも花にも役に立っていた。でも、貴方はちっとも星の役に立っていないね。」
“我有一朵花,我每天都给她浇水。我还有三座火山,我每星期把它们全都打扫一遍。连死火山也打扫。谁知道它会不会再复活。我拥有火山和花,这对我的火山有益处,对我的花也有益处。但是你对星星并没有用处……”
実業家は口を開けたが、返す言葉が見つからなかった。
王子さまはそこから立ち去った。
王子さまはそこから立ち去った。
实业家张口结舌无言以对。于是小王子就走了。
(大人って、全く本当にとんでもないな。)
王子さまは旅を続けながら、そう思った。
王子さまは旅を続けながら、そう思った。
在旅途中,小王子只是自言自语地说了一句:“这些大人们真是奇怪极了。”
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