沪江

【图】在日本买不到日本国产自行车

2009-08-03 11:08

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最近、愛用の自転車がパンクしました。見ると、タイヤの溝がすっかり磨耗していて、チューブみたいになっていました。全体に(もう寿命なのかな)と考えざるを得ない状態でした。最初からポンコツ自転車だったのです。私は、外見を気にしないので、5,000円の中古自転車に10年間乗っていたのでした。それで、マラソンの有森さんじゃないけど、「自分をほめてあげたい」気持ちになって、今度は日本製の新車でいくことに決めました。

親しい友人に自転車で海外旅行をする旅行家が3人いて、日頃から(アラカンなのにすごいな)と感心していたのです。しかし、私にはそんなことはできそうもありません。根気がないのです。そこで、ぐっとスケールを小さくして、国内旅行に携帯できる自転車にしよう、高くても日本製にしよう、と考えるに至りました。

1万円台の自転車が目立っていた

自転車屋の店先にて

「日本製の折りたたみ式小型自転車が欲しいんですが……」と高知市の自転車屋の店先で言うと、店主らしきおじいさんが出てきて、「日本製の自転車なんかないよ」とすげないのです。私は、お年寄りと話をするのは得意で、客扱いされなかったくらいでは、へこたれないのです。

私「ここは日本でしょ。どうして日本製の自転車がないのですか?」

自転車屋「あのね、今は、自転車は中国で作ってるの。堺市の自転車工場ですら生産ラインを中国に移してるの。今の自転車は、ほとんど中国製なの。わしは中国人とは商売はせんけどね。中国にいる日本人と商売してるの」

私「円高で、輸入しやすいからそういうことになってしまったのですか?」

自転車屋「そういうこと。今は、世界1の自転車輸出国は、中国。もし、日本で同じものを作ったら、たぶん倍の値段になるわな。とても勝負にならんわ」

折りたたみ式小型自転車を買った

私「新学期は自転車の売れる時期かと思うけど、この業界の景気はどうですか?」

自転車屋「うちでは、例年通りに売れてるよ。うちの店に関しては、不景気は関係ないわ。うちの店は信用がある。息子が3代目で、わしは、仕事はもう息子に譲ってる」

私「どうして信用があるんですか?」

自転車屋「いいものをなるべく安く売ってるからよ。自転車屋は、それに尽きる。中国の工場と直接取引なので、3,000円くらいよそより安くできるんや。よそは、今の時期は新聞広告を入れるけど、うちは広告は一切せん。口コミが一番や。広告せんでも、2台目、3台目を買いに来よる。経営的には、これまでいろいろ試してみたけど、良心的に仕事をするのが一番や。金儲け主義に走って、ずるい商売をした時期もあるんやけど、結局、人は離れていく」

私「今もし、何かの変動で、中国から自転車を輸入できなくなって、日本で作らなければならないということになったら、どれくらいで生産ラインを復活できますか?」

自転車屋「この業界の動きは激しくてね。今、その中国国内で、生産拠点が移動しとるわ。そうやね、……3ヶ月やね。3ヶ月あったら、再生できると思うわ。もともとそんなに複雑なもん作ってるわけやない」

私「えっ、そんなに早く……。意外に早く再開できるんですね」

新学期は自転車屋の稼ぎ時

筆者の感想

高度経済成長期(1955-1973)には、日本の自転車輸出量は世界1で、当時、世界中で日本製の自転車が走っていたのだそうです。しかし、現在では、円が強くなったことで、日本の自転車工場のほとんどは、中国に移転したそうです。中国製の自転車が日本市場を席巻しているそうです。「日本製の自転車なんてどこにもないよ」と言われて、また1つ、日本国の製造業の空洞化を実感しました。

わずか3万円の自転車でしたが、私は、念のため、自転車屋を4軒回り、いろいろ勉強しました。そして、最初のおじいさんの店に戻りました。おじいさんに聞くと、1946(昭和21)年に掘っ立て小屋から自転車屋を始めて、今では四国有数の自転車屋に成長しているのだそうです。

75歳だという自転車屋のご隠居さんは、なかなかの経済通で、味のあるお人でした。

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