沪江

一人饰两角:演员佐藤健的决胜之心

ウサギ译 2016-05-18 06:30

負けることを知らずに勝ち続ける。つねに話題作に出演し、それをヒットさせることでファンからの人気だけでなくエンタテインメントシーンの信頼を得ている売れっ子俳優・佐藤健。そんな佐藤が勝負作という『世界から猫が消えたなら』について話を聞くと、俳優としての気負いと今の想い、さらに『るろうに剣心』撮影現場で『ダークナイト』がお手本になっていたという裏話も明かしてくれた。

百战百胜,勇往直前。时常出演话题作品、不仅拥有很高人气,连娱乐性也充足的热门演员佐藤健,从被他看作决胜作品的《假如猫从世界上消失了》说起,畅谈作为演员的抱负和当下的感想。还揭露了《浪客剑心》的摄制现场是以《暗夜》为范本创作这样的内幕。

——映画化の話がある前から原作を読んでいたそうですね。どこに心惹かれましたか?

——在拍电影前,你已经看过原作了吧。觉得哪里比较吸引你呢?

佐藤健 僕も小さい頃からずっと実家で猫を飼っていたので、かなり感情移入しました。主人公の“僕”が、“悪魔”に「世界から猫を消す」と言われたところは、読んでいて泣きそうになりました。猫がいない世界なんてさみしくて……。「人間が猫を飼っているんじゃない、猫が一緒にいてくれているんだ」というセリフも、猫好きには刺さる言葉でした。僕も本当に猫に対して「ありがとう」と思っているので。

佐藤健 我小时候老家也一直养猫,所以深有感触。当读到主人公的“我”,对“恶魔”说“让猫从世界上消失”这句话时,我差点哭了。没有猫的世界,太寂寞了……。“人并不是在养猫,而是和猫在一起”这句台词,也是对爱猫人士颇有触动的话吧。我也真的对猫有着“感谢”之情。

——猫が大好きなんですね。共演した猫のパンプくんはどんな子でした?

——你真的很喜欢猫呢。那么一起拍戏的猫咪Pump君是怎样的呢?

佐藤健 パンプはドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系)にも出ていた猫なので、僕も見たことがあったんです。実際に共演して、これは売れっ子だろうなって納得しました(笑)。ちゃんとお芝居できるし、まったくNGも出さないし、天才でした。撮影の合間は、パンプをなでたりしていました。僕、猫の顔をよく触るのですが、触られて気持ちよさそうにするのを見るのが好きなんです。

佐藤健 Pump是出演过电视剧《最完美的离婚》(富士电视台)的猫,我也曾见过它。实际一起拍戏,发现这娃还真是挺能卖萌哒(笑)。演得很专业,完全不会NG,简直是天才。摄影间歇,也会抚摸Pump君。我常常会摸猫脸,喜欢看着它们被摸得很舒服的样子。

——物語は、病気で死の宣告を受けた“僕”が、自分と同じ姿をした“悪魔”と取引をして、世界から物をひとつ消すたびに1日生き延びる……というもの。“僕”と“悪魔”の2役を演じるのはどうでしたか?

——故事是讲述当被宣告即将病死的“我”,和与自己长相一模一样的“恶魔”进行交易,以让世界上消失一样东西来延续一天生命……对于饰演“我”和“恶魔”两个角色,感觉怎么样?

佐藤健 “僕”を演じたら“悪魔”を演じて、また“僕”を演じて“悪魔”を演じて……時間がかかりました。たとえば台本で2ページのシーンだったら、普通は3時間くらいで撮れるところを、7~8時間くらいかけて撮影していたと思います。

佐藤健 演了“我”,再演“恶魔”,或者边演“我”边演“恶魔”……比较花时间。比如脚本如果是2页的场景,一般来说大约是3小时的拍摄时间,但我们得花上7、8个小时。

——“悪魔”とはいえ、見た目は“僕”とあまり変わらないんですよね。

——说是“恶魔”,但看起来和“我”没什么差别呢。

佐藤健 最初は特殊メイクをしたいと思ったんです。だって悪魔だし、ファンタジーだし、何でもありかなって(笑)。でも話し合いの末、髪型もメイクもファッションの方向性も一緒にすることになりました。ただ、「指だけはつけさせてほしい」とお願いして採用してもらいました。“僕”はあまり動きがないから、“悪魔”は少し動きがあった方が良いんじゃないかと。手で動きを表現するとき、指に少し違和感があったらおもしろいと思ったので、“悪魔”の指は“僕”より1.5センチくらい長くなるような特殊メイクをしています。

佐藤健 最初以为会用上特殊化妆。毕竟是恶魔,又是科幻类的作品,觉得没什么不可的(笑)。不过沟通后决定,从发型、化妆到时尚的方向性也都保持一致。不过还是采用了“手指化妆”的请求。因为“我”没什么动作,觉得“恶魔”稍微有点动作比较好。用动手指来表现的话,手指有点不同会比较有趣吧。“恶魔”的手指比起“我”的,采用了大约增长1.5厘米左右的特殊化妆。

——“僕”のほうはどんなイメージで演じたんでしょうか。

——“我”这个角色,是以怎样的印象来饰演的呢?

佐藤健 函館でのびのび育った、純朴で優しい良い子だと思っていました。しかも、この作品は“僕”が死ぬかもしれないという物語。なので、死んでしまったときに観ている人たちが悲しくなってもらえるようにキャラクターを作りました。健気で愛すべき青年に映っていればうれしいです。

佐藤健 是一个在函馆自然成长、纯朴温柔的好孩子。而且,这部作品是叙述“我”可能会死的故事,因此,我想树立一个让旁观死亡的人们感受到悲伤的角色,如果能让大家觉得这是一个健康有爱的青年,那我就很高兴了。

——“僕”が自分の死と向き合っていく姿を通して、何か感じたことはありますか?

——通过“我”直面自己的死亡,有什么感受呢?

佐藤健 僕は小さい頃から死について考えるタイプでした。原作にも同じセリフがあるんですけど、「もし世界から自分が消えたら、どれくらいの人が泣いてくれるんだろう」とか、「自分がいる世界といない世界にはどれくらい差があるんだろう」みたいなことをよく考えていて。だから、この作品を通して改めて考えたというよりは、最初からいろいろな部分で共感できる物語でした。

佐藤健 我是个从小就考虑过死亡的孩子。原作也有一句相同的台词,“如果我从世界上消失了,有多少人为我哭泣呢”,“有我和没我的世界,有什么分别呢”,常常会想这些事儿。因此,比起通过这部作品来重新考量,不如说从一开始就有共鸣的部分。

——ちなみに、劇中では“悪魔”が猫だけでなく、映画も消してしまおうとします。映画は“僕”の人生に大きな影響を与えたものですが、佐藤さんが影響を受けた映画というと?

——顺便问一下,剧中的恶魔不仅让猫消失,让电影也消失了。电影在“我”的人生中有着很大的影响,那么佐藤受到影响的电影是什么呢?

佐藤健 もの作りとか芝居をするうえでは、映画から吸収することがほとんどなので、たくさんあるのですが……。ひとつ挙げるなら『ダークナイト』です。あの映画は、漫画を実写化するときのひとつのお手本になったと思っています。『るろうに剣心』を撮っているときも、現場では「『ダークナイト』では……」という言葉が飛び交っていたんです。『るろうに剣心』の志々雄は、『ダークナイト』のジョーカーのようなイメージでした。

佐藤健 创作和演戏,都是从电影中吸收而言的经验。受到影响的太多了……一定要说一个的话,那就是《暗夜》。这部电影还被当作是漫画改编真人版时的范本。拍摄《浪客剑心》时,现场也交错着“在《暗夜》里如何如何”等语词。《浪客剑心》的志雄,是以《暗夜》里的Joker为原型的。

全力以赴展现自己的实力,绝不输给任何人的作品>>

——そうだったんですね!ところで、制作報告会見のとき、この作品を“勝負作”だとコメントされていましたよね。それはどうしてですか?

——原来如此啊!在制作报告会谈时,这部作品被评价为“决胜之作”。为什么呢?

佐藤健 ほかの作品に比べて、明らかに自分が背負っている割合が大きいんです。ほぼ全シーンに出演しているし、2役なので共演者も自分だったりと。自分の芝居の出来がそのまま映画の出来を左右してしまうので、自分がダメだったら映画もダメになる。それがわかったうえでオファーを受けたので、覚悟を決めて毎日の撮影に臨んでいたんです。本気で自分の実力をさらけ出した作品なので、ここで負けたら役者として負けだなって。だから絶対に勝たないといけないんです。

佐藤健 与其他作品相比,显然自己所背负的比例更大些。几乎要出演所有的镜头,而且又是分饰两个角色。自己的演技即是电影的品质。如果我演得不好,电影就毁了。在了解了这些情况后才接受了offer,是有觉悟的,所以每天的拍摄都严峻以待。全力以赴展现自己实力的作品,如果在这部作品上输了,那么作为演员就是失败的。所以绝对要赢。

——公開を前にした今はどんな気持ちですか?

——在公映前,你现在的心情如何?

佐藤健 完成した映画を観たとき、監督やスタッフさんの手によってすごく素敵な映画に仕上がっていて、本当に素晴らしいと思えたので、ある意味ではもう満足していて。あとはできるだけたくさんの人たちに観ていただきたいという気持ちです。

佐藤健 在观看完成的电影时,通过导演和工作人员的共同努力,我真的觉得这是一部非常棒的电影。在某种程度上已然获得了满足。之后就是想要让尽可能多的人来观赏它。

——この映画に限らず、作品が“勝つ”っていうのはどういうことなんでしょう?

——不仅是指这部电影,作品所谓的“赢”是什么意思呢?

佐藤健 いろいろな要素がありますが、まず作品として赤字はダメですよね(笑)。単純だけど、エンタテインメントに携わるひとりとしてそれは本当に大事なことで、僕は俳優もそういう意識を持つことが必要だと思っています。あとは観てくれた人の評価というか、どれだけ心に残る作品になっているか。でも、そこは目に見えないから難しいところですよね。

佐藤健 虽说有各种各样的因素,不过首先作为一部作品,亏本总归不行的啦(笑)。单纯来讲,娱乐性真的很重要,我作为演员,也觉得应该拥有这样的意识。还有就是观众的评价,作品本身能给人们留下怎样的印象等等。不过,这些地方都是不可见的,所以很难说。

——そう考えると、今までかなりの確率で勝ってきましたよね。「佐藤健が出る作品はおもしろい」という信頼感のようなものも生まれている気がします。

——如此说来,至今为止胜算很高呢。“佐藤健出演的作品很有趣”这样的信赖感,觉得已经在观众群里生根了。

佐藤健 自分ではそんなに“勝っている”という意識はないですが、そうだとしたらうれしいです。僕もそれを目指していますし。僕の出演作を観てくれた人が、おもしろかったから次の佐藤の作品も観ようって思ってくれて、その作品もやっぱりおもしろかった……っていうふうになればいいなって。

佐藤健 我自己倒没觉得“赢”了那么多啊,如果是真的,我很高兴。我也是以此为目标的。观看我出演作品的人,觉得有趣还想再看下一部佐藤的作品,一定也很有趣……能这样想就最好啦。

——作品を重ねるごとに“負けられない”プレッシャーも大きくなるんじゃないですか?

——作品越来越多,是不是“不能输”的压力也越来越大?

佐藤健 そのとおりです(笑)。ただ、ライトな感じで数を多くこなして、10回やって1回大当たりするタイプと、1回1回に魂を込めて時間をかけてやって、数は少なくても連続で当てるタイプがいるとしたら、僕は後者を目指しています。

佐藤健 如您所言(笑)。不过,比起大多数都是比较轻松的感觉,演10次大成功1次,和每次每次都花时间花精力,即使数量少,却能连续成功的,我比较倾向于后者。

——しかも、当てたからといって似たような役や作品を連続してやらないですよね。“安全牌”に逃げないというか。

——而且,成功后就连续饰演类似的角色或作品,一直打“安全牌”什么的。

佐藤健 チャレンジしないと勝てないと思っているんです。1回成功したことをなぞったら負けだって。たとえば『るろうに剣心』でやったアクションをまたやるとしたら、もっと上のステージに立てるようなハードルの高いことに挑戦したい。つねに新しいステージに立ち続けたいんです。今回の『世界から猫が消えたなら』も、これまでと違うステージに立てたと思っている作品です。

佐藤健 我认为不挑战就不会成功。成功1次就照葫芦画瓢,必败。例如,还要做出演《浪客剑心》时的武打动作的话,就想要挑战更高级别、更高难度的。时常想要登上新的舞台。这次《假如猫从世界上消失了》也是,是一部站上了一个与至今为止不同舞台的作品。

——次のステージとして考えていることはありますか?

——有没有考虑过下一个舞台是怎样的?

佐藤健 みなさんに素敵な作品を届けたいという基本的な部分はずっと変わらないです。ただ、今までは作品を与えてもらって、それをやってきたのですが、最近はそれだけでは限界がくるのも感じていて。次は自分で企画を作るところから参加したりとか、もっと深いところで映画に関わってみたいと思っています。

佐藤健 想要带给观众最好的作品,这一份心情始终不变。只不过至今为止所给予的作品,也算圆满,但最近觉得已濒临极限。下一次,自己想要从创作的企划开始参与,想要从更深的地方来了解电影的创作。

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