沪江

探秘日本流行音乐:2015真正热门曲

Bellis译 2016-01-03 06:30

ふとテレビをつけると、生放送の音楽番組が目にとまる。数十組以上のアイドルやアーティストがかわるがわる登場するような特番だ。たいていは3時間から4時間、なかには10時間以上ぶっ通しで放映されるものもある。いつのまにこんなに増えたのか。「音楽が売れない」と言われ、音楽業界の不振が叫ばれて久しいのに、どうしてだろう……? 

一打开电视就看到直播的音乐节目,有数十组以上艺人轮番登场的特别节目。大部分节目时间在3~4小时,也有连续播放10小时的。什么时候直播音乐节目变得这么多了呢?一直以来都认为音乐界不景气,说“音乐不好卖”,这又是为什么呢…?

そんな風に感じたことのある人は、少なくないのではないだろうか。今回の記事では、そんな素朴な疑問を皮切りに、さまざまな角度から現在のポピュラー音楽を巡る状況を読み解いていきたい。

不少人也有同样的感受吧。本文将以这一简单的问题为切入点从不同角度解读流行音乐的现状。

アップルやグーグル、LINEなど大手IT企業が定額制のストリーミング配信サービスに乗り出し「ストリーミング元年」ともなった2015年。激動の時代を迎えた音楽ビジネスは今、どこに向かっているのか。そしてCDセールスのランキングがヒットチャートとして成り立たなくなりつつある今、本当のヒット曲はどこにあるのか。

2015年也可被称为“流媒体元年”,苹果、谷歌、LINE等大型IT公司都推出了定额制的流媒体发布服务。迎来动荡时代的音乐市场将走向何处?CD销量排行逐渐不再反映真实人气的当下,真正的大热曲目又在哪儿?

こうした視点から、2015年の音楽シーンを振り返っていこう。

从这一观点出发,让我们再一起回顾一下2015年的音乐市场。

生放送の音楽番組が象徴する「ライブの時代」

象征着“LIVE时代”的直播音乐节目

まずは、「紅白歌合戦」を筆頭に、年末の風物詩として定着している大型音楽番組について。実はここ数年、民放各局でもその放送が拡大している。その多くが長時間にわたる生放送の構成だ。

首先以“红白歌会”为首,作为年末的风物诗固定播出的大型音乐节目。实际上,这几年各家民营电视台也扩大了这类音乐节目的播放时长。其中大部分是长时间的直播。

これらの番組はすでに年末の恒例となって久しいが、一方、2010年代からは夏や秋の特番もスタートし、新たな定番となりつつある。

这些节目已经成为年末的惯例很久了,另一方面,2010年开始还加入了夏季与秋季特辑,成为了新的固定节目。

こちらの特番はさらに放送時間が長い。『音楽の日』(TBS系、6月27日)は7時間半、『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系、7月4日)は11時間、そして『MUSIC STATION ウルトラFES』(テレビ朝日系、9月23日)は10時間にわたる生放送となった。

其中特别节目播放时间更长。《音乐之日》(TBS,6月27日)为7个半小时、《THE MUSIC DAY》(日本TV,7月4日)为11个小时、《MUSIC STATION超级音乐节》(TV朝日,9月23日)为10个小时的直播。

これは一体、どんな状況を象徴しているのか。

这到底代表了怎样的现状呢?

一つは、CDのセールス低迷が叫ばれる今もなお、若い世代のポピュラー音楽への興味や関心そのものは減ってはいないということ。むしろ増えていると言ってもいい。そしてもう一つは、音楽の消費のされ方がCD・DVDなどの「パッケージ」から「体験」へと移り変わってきていることだ。

其一,在CD销量低迷的当下,年轻人对于流行音乐的兴趣和关心本身丝毫不减。不如说反而增加了。另外一点是音乐的消费方式由CD、DVD等“包装”转变为“体验”。

長らく落ち込みを続ける音楽ソフトの売り上げに対し、ここ10年、ライブ市場は急成長を果たしている。コンサートプロモーターズ協会の発表によると、2014年のライブ市場の年間売り上げ額は2749億円。直近10年で3倍以上に拡大し、今や音楽ソフト市場の規模を上回っている。

与长期持续低谷的音乐软件销量相对,这10年间LIVE市场快速成长。根据日本演唱会促进协会的数据,2014年LIVE市场的年销售额为2749亿日元。最近10年扩大了3倍以上,如今已超过了音乐软件市场的规模。

なかでも著しく拡大したのが音楽フェスだ。いまや夏の野外フェスだけでなく、春や秋や年末も含めて一年中さまざまなフェスが開催されるようになった。

其中扩大趋势最显著的是音乐节。如今,不仅是夏季户外音乐节,春季、秋季包括年末,一年到头都会举办各种音乐节。

フェスやライブの魅力が一回限りの体験であるのと同じように、大型音楽番組も、生放送であることを大きな売りにしている。スマートフォンとSNSが普及したことで、『紅白歌合戦』などの番組を友人やネットユーザーと時間を共有しながらテレビを視聴する習慣も定着しつつある。

为了与音乐节、LIVE同样具有只能体验一次的魅力,大型音乐节目也将直播作为卖点。由于智能手机及SNS的普及,在收看《红白歌会》等节目时人们渐渐养成了边和朋友或网友聊天边看电视的习惯。

そんな中、生放送の大型音楽番組は、いわば「テレビ上でのフェス」のようなものとして受け入れられているのではないだろうか。秋に放送された『ミュージックステーション』の特番が「ウルトラFES」と銘打っているのが象徴的だ。

这样一来,直播的大型音乐节目不就作为“电视上的音乐节”被人们所接受了吗?秋季播出的《MUSIC STATION》特别节目取名《ウルトラFES(超级音乐节)》就是一例。

こんな風に、テレビの音楽番組のあり方からも「ライブの時代」となっている今の音楽業界の様相を窺い知る ことができる。

从电视音乐节目也转变为“LIVE时代”这一现状,我们可以窥见当下音乐界的样子。

所有からアクセスへ

从拥有到接近

「ライブの時代」となりつつある一方、CDの売り上げに頼るビジネスモデルは、もはや音楽業界にとって過去のものになりつつある。デジタル音楽の市場も、ダウンロード販売からストリーミング配信へと移行しつつある。2015年は、いよいよその変化が顕在化したターニングポイントの一年になった。

随着“LIVE时代”的到来,依靠CD销售量的商业模式在音乐界已成为过去时。数字音乐市场也由付费下载模式转变为流媒体发布模式。2015年成为一大转折点,这些变化终于明显体现了出来。

大きなきっかけとなったのは定額制のストリーミング配信サービスのスタートだ。アップルによる「Apple Music」、グーグルの「Google Play Music」、LINEが手掛ける「LINE MUSIC」、サイバーエージェントとエイベックスの「AWA Music」、Amazonの「Prime Music」など、各種サービスが相次いでスタート。海外最大手の「Spotify」はいまだ上陸を果たしていないが、いよいよ本格的なストリーミング時代の幕開けとなった。

一大契机是定额制流媒体发布服务的抬头。苹果公司推出的“Apple Music”、谷歌的“Google Play Music”、LINE的“LINE MUSIC”、Cyber Agent和AVEX的“AWA Music”、亚马逊的“Prime Music”等等,各种服务相继登场。全球最大流媒体音乐服务平台“Spotify”虽然仍未登陆日本,但流媒体时代终于正式拉开序幕。

「消費者の要望は、音楽を『所有』することから、音楽に『アクセス』することへと変化する中、音楽産業のデジタル革命は新たな段階に入った」

“消费者的需求从‘拥有’音乐转变为‘接近’音乐,在这一过程中音乐产业的数字化革命进入了新的阶段”

これは、国際レコード産業連盟のフランシス・ムーアCEOが2015年4月に発表した市場調査結果を分析して語った言葉だ。デジタル配信の分野でも、市場の潮流はダウンロードからストリーミングへと移り変わっている。その価値観は、海外ではもはやスタンダードになりつつある。

国际唱片业联盟CEO弗朗西斯在分析2015年4月发布的市场调查结果时这样说道。数字音乐发布领域的市场潮流也从下载转变为流媒体。这一价值观在国外也逐渐成为主流。

そして、その変化はリスナーだけでなく、ミュージシャンの考え方にも影響を与えつつある。

这一变化不仅给听音乐的人,也给音乐人的思考方式带去影响。

「サブスク(サブスクリプションサービス)が始まって、CDというフォーマットを考えなくなった」

“随着收费服务的开始,CD这种形式将不再被考虑”

これは次世代のDJ/プロデューサーとして頭角を現し、「Apple Music Best of 2015」にてベストアーティストに選出されるなど大きな飛躍を果たしたtofubeatsが、アルバム『POSITIVE』リリース時に筆者が行ったインタビューにて語った言葉だ。

这是作为次世代DJ及制作人开始崭露头角、被“Apple Music Best of 2015”选为最佳艺人等获得巨大飞跃的tofubeats发行专辑《POSITIVE》时接受笔者采访中说的话。

ここ日本でも、新しい音楽の価値観は徐々に広まりつつあると言っていいだろう。

可以说新的音乐价值观在日本也徐徐展开了吧。

各種ヒットチャートから見える「本当の流行歌」

各种人气排行榜反映的“真正的流行歌”

オリコンチャートをもとにした2015年のCDセールスランキング(シングル)を見ると、とても象徴的な結果が浮かび上がる(数値は四捨五入)。

我们一起看一下依据Oricon公信榜得出的2015年CD销售排行(单曲),得到了非常有象征性的结果(数值为四舍五入)。

1位 「僕たちは戦わない」AKB48(178.3万枚)
2位 「ハロウィン・ナイト」AKB48(132.8万枚)
3位 「Green Flash」AKB48(104.5万枚)
4位 「唇にBe My Baby」AKB48(90.5万枚)
5位 「コケティッシュ渋滞中」SKE48(70.3万枚)
6位 「今、話したい誰かがいる」乃木坂46(68.7万枚)
7位 「太陽ノック」乃木坂46(67.8万枚)
8位 「命は美しい」乃木坂46(62.1万枚)
9位 「青空の下、キミのとなり」嵐(57.2万枚)
10位 「Don’t look back!」NMB48(53.1万枚)

1位 《僕たちは戦わない》AKB48(178.3万张)
2位 《ハロウィン・ナイト》AKB48(132.8万张)
3位 《Green Flash》AKB48(104.5万张)
4位 《唇にBe My Baby》AKB48(90.5万张)
5位 《コケティッシュ渋滞中》SKE48(70.3万张)
6位 《今、話したい誰かがいる》乃木坂46(68.7万张)
7位 《太陽ノック》乃木坂46(67.8万张)
8位 《命は美しい》乃木坂46(62.1万张)
9位 《青空の下、キミのとなり》岚(57.2万张)
10位 《Don’t look back!》NMB48(53.1万张)

トップ10のうち9曲をAKB48やその関連グループが占めている。残り1曲が嵐。トップ20もほとんどAKB関連かジャニーズ系のグループだ。ちなみに、この状況はここ数年変わっていない。

TOP10中9首都被AKB48及相关组合所占,余下一首是岚。TOP20中也大部分是与AKB相关或杰尼斯系的组合。顺便提一下,这一状况几年来都毫无变化。

どういうことか。AKB関連のグループが圧倒的な人気を保ち続けているというよりは、むしろ今の時代においてCDが、いわば「特殊商品」として消費されていることを証明している結果だと言っていいだろう。AKB関連のシングルには握手券や投票券が封入され、それを目当てにファンが複数枚購入するというのは、よく知られた話だ。

是怎么一回事呢?与其说是AKB相关组合保持着压倒性的人气,不如说证明了在当今时代CD被当做所谓“特殊商品”消费的结果。AKB相关单曲专辑中放入了握手会入场券或投票券,为了拿到这些券粉丝们会买很多CD,这已经是众所周知的事了。

また、ジャニーズ系のグループはストリーミング配信はおろかiTunesでのダウンロード販売すら行われていない。そのことの是非を問うつもりはないが、少なくとも、今の時代においては「CDが沢山売れること」と「曲が流行っていること」との相関関係はかなり薄くなってきている。

另外,杰尼斯系的组合别说是流媒体服务,连iTunes上的付费下载服务也没有。并非是想讨论其对错,只是在当今时代“CD卖得多”与“歌曲的流行度”间的关系多少已变得相当少了。

では、他のチャートではどうか。iTunesの年間ランキングはこうだ。

那么再看一下其他排行榜怎么样?iTunes的年度排行如下。

1位 「Dragon Night」SEKAI NO OWARI
2位 「R.Y.U.S.E.I.」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
3位 「Shake It Off」テイラー・スウィフト
4位 「I Really Like You」カーリー・レイ・ジェプセン
5位 「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN
6位 「君がくれた夏」家入レオ
7位 「もしも運命の人がいるのなら」西野カナ
8位 「私以外私じゃないの」ゲスの極み乙女
9位 「ひまわりの約束」秦 基博
10位 「トリセツ」西野カナ

1位 《Dragon Night》SEKAI NO OWARI
2位 《R.Y.U.S.E.I.》三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
3位 《Shake It Off》Taylor Swift
4位 《I Really Like You》Carly Rae Jepsen
5位 《シュガーソングとビターステップ》UNISON SQUARE GARDEN
6位 《君がくれた夏》家入レオ
7位 《もしも運命の人がいるのなら》西野カナ
8位 《私以外私じゃないの》极度卑劣少女
9位 《ひまわりの約束》秦基博
10位 《トリセツ》西野カナ

まったく様相が変わっている。1位と2位にSEKAI NO OWARIと三代目J Soul Brothersが並び、テイラー・スウィフトやカーリー・レイ・ジェプセンなどの洋楽のポップスターも上位につけている。紅白歌合戦の初出場も決まり今年大きくブレイクを果たしたゲスの極み乙女がトップ10にランクインするなど、流行の実感値に近い。

(和Oricon榜)完全不一样。SEKAI NO OWARI和三代目J Soul Brothers分列 1、2位,Taylor Swift、Carly Rae Jepsen等欧美流行明星也位列上位。今年快速崛起并决定首次出战红白歌会的极度卑劣少女也进入TOP10。这些歌手与实际的流行感很相近。

ただ、前述のようにジャニーズ系のグループはiTunesには配信していないので、これも偏ったチャートになっているのは否めない。そこで参考になるのが、ビルボード・ジャパンが発表している年間ランキングこちらはCDセールス、デジタル配信、YouTubeの再生回数、ツイッターでの言及数やラジオのオンエア数をあわせた複合チャートとなっている。

但是如前面所述,杰尼斯系组合在iTunes上没有发布音乐,所以不可否认这一排行有些偏差。作为补充参考再看一下Billboard Japan发布的年排行榜这一排行榜是综合考虑了CD销售量、电子音乐发布、YouTube播放次数、推特上提及次数及广播节目中的播放次数等。

こちらの年間ランキングは以下の状況だ。
1位 「R.Y.U.S.E.I.」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
2位 「Sakura」嵐
3位 「愛を叫べ」嵐
4位 「青空の下、キミのとなり」嵐
5位 「Dragon Night」SEKAI NO OWARI
6位 「アイ・リアリー・ライク・ユー」カーリー・レイ・ジェプセン
7位 「Summer Madness」三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
8位 「僕たちは戦わない」AKB48
9位 「私以外私じゃないの」ゲスの極み乙女
10位 「君がくれた夏」家入レオ

这一年排行如下。
1位 《R.Y.U.S.E.I.》三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
2位 《Sakura》岚
3位 《愛を叫べ》岚
4位 《青空の下、キミのとなり》岚
5位 《Dragon Night》SEKAI NO OWARI
6位 《I Really Like You》Carly Rae Jepsen
7位 《Summer Madness》三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
8位 《僕たちは戦わない》AKB48
9位 《私以外私じゃないの》极度卑劣少女
10位 《君がくれた夏》家入レオ

1位は三代目J Soul Brothers。2位から4位には嵐のシングル曲が並び、SEKAI NO OWARIとカーリー・レイ・ジェプセンが続く。AKB48、ゲスの極み乙女もトップ10入りしている。かなりバランスのとれたチャート状況と言えるのではないだろうか。

1位是三代目J Soul Brothers。2位至4位均是岚的单曲,SEKAI NO OWARI和Carly Rae Jepsen紧随其后。AKB48和极度卑劣少女也进入TOP10。可以说是分布相当平均的排行榜吧。

こうして各種チャートを見ていくと、オリコン以外すべてのチャートで上位につけた三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」が最も目立っている。SEKAI NO OWARI「Dragon Night」も「ドラゲナイ」のフレーズと共に流行歌としてロングヒットし、嵐も国民的グループとしての不動の地位を保ち続けている。一方、秦 基博の「ひまわりの約束」も長く歌い継がれてきた。

看了各种排行榜后,除Oricon外,所有排行榜中都占据上位的三代目J Soul Brothers的《R.Y.U.S.E.I.》最引人注目。SEKAI NO OWARI的《Dragon Night》也与“ドラゲナイ”这个词一起成为热点并流行了很久,岚也延续了国民组合的坚固地位。另一方面,秦基博的《ひまわりの約束》也被久久传唱。

三代目J Soul Brothers、嵐、SEKAI NO OWARI、秦 基博。この4組が各種チャートの動向から読み解いた「2015年の本当のヒット曲」の主役と言っていいだろう。

从各大排行榜中能解读出三代目J Soul Brothers、岚、SEKAI NO OWARI、秦基博这4组歌手可以说是“2015年真正大热曲目”的主角。

ヒット曲の生まれ方が変わった2015年

大热曲目诞生方式有所改变的2015年

こうして各チャートの年間ランキングを見ていくと、2015年の音楽シーンの現状を見てとることができる。

从各大年度排行榜中我们可以看出2015年的音乐现状。

特筆すべきポイントは、三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」も、SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」も、秦 基博の「ひまわりの約束」も、すべて2014年リリースの楽曲であるということだ。

应该特别指出的是三代目J Soul Brothers的《R.Y.U.S.E.I.》、SEKAI NO OWARI的《Dragon Night》以及秦基博的《ひまわりの約束》都是2014年发的单曲。

もちろん、どのアーティストもそれらの楽曲が収録された新作アルバムを2015年にリリースしヒットさせている。なので、これらが今年を象徴する曲であることは間違いない。しかし逆に言えば、2015年にリリースされた数々の曲がこれらを超えるヒットを起こすことはできなかった、とも言える。

当然艺人们可以将收入这些曲目的新专辑在2015年推出。这些曲目无疑也是今年的象征。但反过来也可以说2015年推出的众多歌曲没能超越它们并流行起来。

各種の定額制ストリーミング配信サービスがスタートし「ストリーミング元年」となった2015年。新たに始まった音楽サービスが話題を呼んだ一方、肝心のヒット曲がなかなか登場しなかったという、皮肉な現状を見てとることもできる。

各种定额制流媒体发布服务的推出使得2015年成为“流媒体元年”。新兴的音乐服务一方面引发话题,一方面关键的大热曲目却没有出现,可以说是有些讽刺的现状。

ただ、この結果は別の見方をすることもできる。つまり、「ヒット曲の生まれ方自体が変わっている」と推察できるということだ。CDのセールスランキングがヒットチャートを象徴していた時代は、重要なのはリリース直後の初週売り上げだった。タイアップなどで曲の認知を広げ、発売時に大掛かりなプロモーションを行い、話題を巻き起こし、ファンの購買意欲を高める。その結果としてCDの売上枚数が増し、「この曲がヒットしている」というメッセージが一般層に広まる。かつてはそれが「ヒットの方程式」だった。

但是这一结果也可以从别的角度来看。可以推测“大热曲目的诞生方式本身发生变化”。CD销量排行象征热门排行的时代中重要的是刚发行第一周的销售量。通过合作等方式扩大歌曲的认知度、销售时举行大型宣传活动,从而引发话题、提高粉丝的购买欲望。其结果是增加CD的销售量,“这首歌很火”的信息广泛传播。曾经这就是“大热的方程式”。

しかし2015年のヒット曲は、リリース後に継続的に話題が続く「ロングセールス型」の楽曲の方が優位になっている。その背景にもやはり、SNSやYouTube、定額制ストリーミング配信サービスの普及を挙げることができる。

2015年的大热曲目是发行后持续引发话题的“长期畅销型”歌曲更占优势。可以说这一现象与SNS、YouTube及定额制流媒体发布服务的普及有关。

生放送の大型音楽番組でも、リリースされたばかりの新曲ではなく、むしろ定番化した楽曲を披露する歌手やアーティストが増えている。リリース直後だけでなく、長く愛される曲をどう作るかが、今の時代の「ヒットの方程式」になりつつある。

直播的大型音乐节目中也不只有刚发行的新歌,表演经典曲目的歌手和艺人不断增加。怎样创作出不仅是刚发行后,而是会长时间被人们所喜爱的歌曲呢?这逐渐变为当今时代“大热的方程式”。

2015年は、音楽ビジネスも、ヒットチャートも、そのあり方自体が大きく変わる過渡期の一年だった。今、J-POPを巡る状況は新たなフェーズに入りつつある。少なくとも、そのことは間違いないはずだ。

2015年是一个过渡期,无论是音乐市场还是大热排行榜,其本身都发生巨大变化。如今,J-POP的发展逐渐进入新的阶段。至少这一点应该不会错。

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明出处。中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

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