沪江

欧美不解:睡成“川型”的日本家庭

晞仔译 2015-09-22 06:30

イギリス人の友人で日本人女性と結婚し、日本に住んで子育てをしている2歳児のパパはこんなことを言っていた。 “僕のお姉さん夫婦が日本に来た時、僕ら家族が3人で川の字になって寝ている姿を見てすごく驚かれたよ。少し怒った様子で、「子どもの自立のためにも1人で寝かせるべきだ」と言われた。”

英国的友人和日本女性结婚后,留在日本抚育孩子。作为一个2岁孩子的爸爸,他说:“我的姐姐姐夫来日本时,看到了我们一家三口睡成川型(孩子睡在最中间,父母睡在两边)的样子,非常吃惊。有点生气地说,“为了孩子日后能自立,应该让他从小一个人睡。”

日本では子どもが小さなうちは親と一緒に寝るというのが一般的であるが、欧米では赤ちゃんでも別部屋に寝かしつけるのが一般的。家族の寝方や眠りに対する概念は欧米と日本では大きな違いがあり、国際結婚カップルの喧嘩の種になってしまうこともあるそうだ。そこで今回は、外国人から見た日本人の“眠り”の不思議について探ってみよう。

在日本,孩子从小和父母一起睡是件非常普通的事,但是在欧美,大多是给婴儿安排另外一间房子。家族的睡觉方式以及对待睡眠相对应的概念,欧美和日本之间存在着巨大的差异。有的甚至成为了跨国婚姻夫妇争吵的起因。这次,我们来探究下外国人眼中的日本人的“睡眠”有什么不可思议的地方。

ネットの調査によると、日本人家庭の71%が子どもと一緒に寝ているという結果になった。また、子どもを中心にして“川の字”で寝る家庭は44%で、一番多いということがわかった。

根据网上的调查结果,有71%的日本家庭会和孩子一起睡。其中,有44%的家庭选择了让孩子睡在中间的“川型”睡姿,是得票最多的选项。

反対に海外はどうなのかと調べてみると、英語版维基百科の“Co-sleeping”にこのような記述があるのを見つけた。“1991年から1999年にかけて行われた全米保健医療統計センターの調査によると、アメリカ人家庭の25%は「いつも」、「ほとんどいつも」赤ちゃんと同じベットで一緒に寝るということがわかった。42%は「時々」寝ると回答。32%は一度も一緒に寝たことはないと答えた。”これからもわかるように、欧米では幼児になっても一緒に寝ている家庭は非常に珍しい。アメリカ家庭の32%が自分の赤ちゃんと“一度も”一緒に寝たことがないと回答していることからも、子どもが小学生になっても一緒に寝ている日本人の家庭がどんなに奇妙なものなのか想像がつくだろう。

持反对意见的海外是怎样的,我们在英语版的维基百科“co-sleeping”中找到了以下记述。“根据1991~1999年进行的全美保健医疗统计中心的调查研究,25%的美国家庭”经常“”常常“和孩子睡在同一张床上,42%的家庭回答为有时,32%的家庭回答一次也没有过。从这里我们可以看出,在欧美,孩子不再是婴儿后陪他一起睡觉的家庭是非常稀少的。我们想象一下,美国32%的家庭和自己还是婴儿的孩子“一次也”没有睡在一起过,因此可以想象他们看到日本人和读小学生的孩子仍在一起睡觉是件多么奇妙的事。

それでは、なぜこのような違いがでてくるのだろうか。これは「子どもと一緒に寝るか?」という議論以前に、“眠り”に対する概念の違いがあるようだ。

那么,为什么会产生这样的差异呢?在讨论“是否和孩子一起睡”这个议题之前,就“睡眠”而言日本和海外就存在概念上的差异

電車の中で居眠りできる日本人

在电车中坐着睡着的日本人

日本を訪れた外国人は、電車の中で器用に居眠りをする日本人の姿を見て非常に驚く。「なぜこんな場所で寝れるのか?」、「寝ている姿を見られて恥ずかしくないの?」、「日本人はどんだけ疲れているんだよ!」とそれぞれに感想を言うが、これは欧米と日本の眠りに対する考え方の違いからくるらしい。

来日访问的外国人,看到电车里能自得地坐着睡着的日本人的身影后非常吃惊,产生了:“为什么能在这样的场合中睡着呢?”“被别人看到自己的睡姿不感到羞耻吗?”“日本人该有多累啊”诸多的感想。这是来自欧美和日本之间对睡眠的概念之间存在的差异。

【フランス人にとっての眠り】

【法国人的睡眠观】

眠りとはプライベートなもの。それゆえ、子どもと夫婦が同じベットに寝るというのはフランス人にある種の“気まずさ”を感じさせる。フランスでは、自分以外の人と寝るのはカップルだけ。そのため、パートナー以外の他人の前で寝ることに抵抗感をもってしまう。

对法国人来说,睡觉是一件非常私人的事情,因此,孩子和父母睡在同一张床上会让法国人产生一种“不自在”的感觉。在法国,除自己以外,只能和伴侣睡在一起,因此,对在除了伴侣以外其他人的面前睡着会产生抵抗感。

フランス人にとって睡眠とは“一気にとるもの”。南フランスでは習慣として昼寝をする人もいるが、この場合は最初からいつ、どれぐらいの時間眠るのか計画されたものが多い。昼寝でも靴を脱いで、きちんとベットで寝る。

对法国人而言,睡眠是一件“一气呵成”的事,在法国南部有许多人都有午睡的习惯,他们对午睡什么时候开始,睡多久都有着计划。即使是午睡,也要脱鞋子,好好的睡在床上。

【日本人にとっての眠り】

【日本人的睡眠观】

眠りとは集団で行うもの(なのかもしれない)。プライベートなものではない。他人の前で寝ることに対する抵抗感もなく、子どもや祖父母と一緒に寝ることも平気である。日本人にとっての睡眠はフランス人のようにきちんと管理されたものではない。睡眠時間を数えない。疲れ切った時にしか眠れないほど忙しい人が多い。

睡眠是集体做的事,(可能)并不是私人事。因此对于在他人面前睡觉也不会有抵触感。孩子和祖父母一起睡也会觉得非常自然。日本人不会像法国人那样管理睡眠。也不计算睡眠时间。忙到只有在精疲力尽的时候才会睡觉的人很多。

子どもにとってはどっちがいいの?

对孩子而言哪一个更好?

欧米と日本では、睡眠に対する考え方が違う。しかし、日本人の感覚からすると小さな子どもを1人で寝かせるというのは放任しているようで、何となくかわいそうに思ってしまう人も多いのではないだろうか。結局のところ、子どもと一緒に寝るのと別々に寝るのは、子どもにとってどちらがいいのだろうか。

欧美和日本,对于睡眠的看法是不同的,但是,从日本人的感觉出发,如果让小孩子一个人睡,会让人感觉是种放任,也会让其他人带着一种孩子好可怜的想法。那么作为结论,和孩子一起睡,和与孩子分开睡,究竟哪一个对孩子更好?

日本全国5000件以上の家族の寝方を研究した「子どもの将来は“寝室”で決まる」の著者、篠田有子さんはこのように語っている。

研究了日本国内5000对以上家庭睡觉方式,著有《孩子的未来从卧室决定》的作者篠田有子这样说:

欧米はまず夫婦関係が重視されますから、生まれてすぐの赤ちゃんでもひとりで寝かせる。ですが起きているあいだはもう、しじゅう子どもをハグして、いかに愛しているかをアピールし続けるんですね。就寝前も親は必ず子ども部屋で一緒に過ごして、寝入るまで絵本を読んであげたりお話ししたりと、“おやすみ前の儀式”が習慣になっています。赤ちゃんをひとりで寝かせようと考える場合は、そういった愛情のフォローを意識的に行なうことが不可欠ですね。でなければ子どもは親の愛情を感じ取れず、情緒が不安定になる可能性が大きいことを知っておいてください。要するに、欧米人は起きている間中はたくさんのスキンシップをはかって愛情を伝える。反対に、日頃のスキンシップが少ない日本の家庭では子どもと一緒に寝ることで安心感を与えて愛情を伝えているというわけだ。考えてみると、「川の字で寝る」というのは何とも日本的な愛情表現の仕方である。日本人が川の字で寝る親子の姿を見て微笑ましく感じるのも、日本人のやり方での愛情表現、日本的スキンシップを連想するからなのかもしれない。

欧美人首先最重视夫妻关系,对待刚刚出生的婴儿也会让他一个人睡。但是,他们在孩子起床时就会拥抱孩子,以此来传达长久以来一直的爱。入睡前父母肯定在孩子的卧室里与孩子一起度过,给孩子读话本,陪他说说话等直到孩子睡着,这种“睡前的仪式”成为了习惯。考虑让婴儿一个人睡时,不可缺少的是这种后续的爱意传递。如果没有,孩子从父母那里得不到爱,很可能会产生情绪不安定的现象。关键在于,欧美人从起床开始就用许多肌肤之亲来给孩子传达爱意。相反的,在日常生活中缺乏和孩子肌肤之亲的日本家庭,用陪孩子一起睡觉给孩子带来安心感并且传递爱意。这样想来看,睡成“川型”是一种日式家庭传递爱意的方式。日本人在看到睡成川型的父母孩子,也会从心里觉得欣慰,也许是联想到了日式的爱意表现,以及日式的肌肤之亲了吧。

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