沪江

中国游客大爱日本“神药”的理由

ウサギ译 2015-07-28 06:30

温水洗浄便器に続き、中国人観光客が夢中になって買い求める日本製品に、「神薬」がある。実際、いわゆる「神薬」とは、決してなかなか手が届かない神秘的な薬ではない。日本のドラッグストアならどこでも見かける、処方箋不要のポピュラーな常備薬なのだが、ネットユーザー同士の口コミによって、いつしか「神薬」と崇められるようになった。

温水洗净座便器的风潮之后,中国游客开始追求购买的日本商品便是“神药”。所谓“神药”,绝不是什么珍贵稀有的神秘药品。而是日本药店里随处可见的非处方的、十分普通的常备药,网民之间口碑相传,就将这些药品尊为了“神药”。

〇中国人観光客の「爆買い」で日本のメーカーは大儲け

〇中国游客的“爆买”让日本商家大赚特赚

日本の「神薬」が中国人観光客の間でどれだけブームなっているかを知りたければ、日本の製薬メーカーの販売データを見れば、一目瞭然だ。

要想知道日本“神药”在中国游客之间有多火爆,来看看日本制药厂商的销售数据就一目了然了。

小林製薬は今月1日、中国の某メディアに「日本に行ったら必ず買うべきもの」として同社の一部製品が紹介され、日本を訪れた観光客がその商品を続々と「爆買い」したことから、同社の今年第2四半期(4-6月)の売上が前年同期比5倍を上回ったことを明らかにした。

本月1号,中国某媒体介绍了“去日本必买”的小林制药的一部分商品,于是到日本的游客彻底将这些商品“清仓”了。这家公司今年4-6月的销售额,比上一年同期翻了5倍。

小林製薬製「神薬」の中でも、傷口に塗布すると皮膜を形成してばい菌の侵入を防ぐ液体ばんそうこう、皮膚のトラブルを治す角質軟化クリーム、発熱時におでこに貼って熱を急速に下げる冷却シートなどの売上が激増している。

在小林制药出品的“神药”中,敷在伤口上能形成皮膜并防止细菌侵害的液体创可贴、治疗皮肤问题的角质软化膏、发烧时贴在额头能快速降温的贴纸等的销量直线上升。

小林製薬だけではなく、処方箋不要の常備薬を生産している他の製薬メーカーも、中国人観光客の「爆買い」のおかげで大儲けしている。

不仅是小林制药,生产非处方常备药的药厂,皆因中国游客的“爆买”而大赚了一笔。

複数の中国人観光客に尋ねたところ、彼らが買うつもりの日本製常備薬は、おおまかに以下の通り分類できた。

许多中国游客寻访、计划购买的日本常备药,大致分为以下几类:

1 子ども向け薬品:熱冷却シート、咳止めシロップ、虫さされ予防薬など
2 保健用品:更年期対策品、美白・痩身用製品、栄養を補い抵抗力を強化する製品、消化促進剤など
3 中国ではまだ見かけない、角質軟化剤、各種新製品:皮膚のトラブルを治す角質軟化クリーム、液体ばんそうこう、洗眼薬など

1孩童用药:降温贴、止咳糖浆、防蚊虫叮咬药水等
2保健药品:更年期应对药品、美白瘦身药品、补充营养、增强抵抗力的药品、促进消化的药品等
3在中国很少见的、角质软化膏、各种新型制药:治疗皮肤问题的角质软化膏、液体创可贴、眼药水等。

念入りな商品開発と革新の細分化

〇缜密的商品开发与革新的细分化

総合的に見て、日本製常備薬が中国人観光客の間でもてはやされている背景には、いくつかの客観的な理由がある。まず、販売促進・知名度アップ・口コミ拡大といったインターネットを利用した巧みなマーケティング戦術が展開された。また、円安が続いていることで、日本製薬品のコストパフォーマンスが高まった。日本を訪れる中国人観光客が大幅に増加したのも一因だ。

从综合情况来看,日本制造的常备药在中国游客之间盛行的背后,有几个客观性的理由。首先,为了促进销售,通过口碑提高知名度,巧妙地利用网络开展扩大市场的战略。另外,由于日元持续贬值,日本制药的性价比更高。而旅日中国游客大幅度增加也是一大要因。

だが、日本の「神薬」が飛ぶように売れる背後には、日本の製薬メーカーが常備薬市場で念入りな商品開発を絶えず進めていることに根本原因があることは、疑う余地がない。

不过,在日本“神药”大卖的背后,日本制药厂商不断潜心于对于常备药市场缜密的商品开发才是最根本的原因,这一点毋庸置疑。

日本では、一般的に、医師は子供に安易に点滴をせず、代わりに子供に「小児仕様」の薬品を処方する。これらの小児薬は、内臓が十分に成長していない小さな子供たち専用に開発されたもので、厳格な安全性が保証されている。親にとって、さらに安心なことは、同じ薬品でも、異なる年齢層の子供に対して、服用量などが更に細分化して定められていることだ。

在日本,一般来说,医生不会轻易让孩子打点滴,而是开一些“孩子专用”的处方药物。这些小儿药,是专门针对内脏还未成熟的孩子们而开发的,具有严格的安全性保障。对于父母来说,更令他们安心的是,即使是同一种药物,对于不同年龄层的孩子,其服用的剂量都制定了更加细分化的规格。

アニメ・漫画大国の日本では、小児役のパッケージには、子供たちが大好きなアニメキャラクターが印刷されており、説明も、簡単で分かりやすい図で示されている。パッケージが可愛い上、薬の口当たりも悪くない。子供にも服用しやすい味になっており、「子供に薬を飲ませるのは一苦労」という時代はすでに過去のものとなった。さらに、服用効果は極めて高く、価格も良心的であることから、中国人観光客が先を争うように買い求めるのも至極もっともなことだ。

作为动漫大国的日本,孩童用药的包装上,还印有孩子们最喜欢的卡通形象,连说明书也用简单易懂的图示来表现。不仅包装可爱,连药品的口感也不错。药品的口味变得连孩子都能容易服用,“让孩子吃药是一件痛苦的事儿”的时代早已成为历史。而且,药物效果非常好、价格又低廉,这才是中国游客争先恐后抢购的最大理由。

中国国内には、安全で安心して子供に飲ませられる小児薬はないのだろうか?国家食品薬品監督管理局の統計データによると、今のところ、中国国内には薬品メーカーが約4千社あるが、小児薬を専門に生産しているメーカーは全体の5%にも満たず、薬品の90%は、子供が服用できる仕様になっていない。

那么,在中国国内,就没有安全的、可以让孩子安心服用的小儿药嘛?根据国家食品药品监督管理局的统计数据显示,至今为止,中国国内的药品厂商约有4千家,但专门生产小儿药的厂商不到5%,而且90%的药品规格都是不能让孩子服用的。

多くの中国人観光客が、日本製常備薬に対して、「優れた製品、合理的な価格、安全で安心して使える」というイメージを心の中に抱いたことだろう。一方、中国製薬品については、定価が高すぎる、特定の人々やあまり多く見られない疾患用の薬が少ない、といった印象を持っており、それほど安心して使えないようだ。

许多中国游客,对于日本制造的常备药,心里总是抱有“质量上乘、价格合理、能安全安心使用”的印象吧。另一方面,对于中国制造的药品的印象却是定价昂贵、特殊人群或少见疾病所需求的药物极少,而且总觉得使用起来不太安心。

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