沪江

日本音乐界现状:歌词「爱」字激减

小研译 2015-06-01 06:30

ラジオやテレビから流れてきた曲の歌詞に、思わず共感してしまった経験は誰しもあるはず。でも、ネット上では「最近の歌詞はつまらない」「昔の曲はよかった」なんて声も多く、最近のJ-POPの歌詞に違和感を覚える人は少なくないよう…。

谁都会有伴随着收音机或者电视机里漂流而出的歌词时,禁不住产生共鸣的经历。但是,现在,在网上称「最近的歌词没有意思」「还是以前的曲子好」的声音越来越多,最近越来越多的人感到J-POP的歌词不协调。

はたして、J-POPの歌詞は昔と今で何が違うのか? 実際に調べてみることに! 1980~2014年の年間シングルランキングTOP10(2010年代はTOP20)、計400曲を対象に、歌詞内に登場する単語の数を集計し、分析してみた。

J-POP的歌词今与昔到底有何不同?请看实际调查!1980~2014年度单曲排行榜TOP10(2010年代TOP20)、共计400首作为研究对象、对歌词内出现的单词数进行统计、分析。

気取らない愛情表現がウケる時代に!?
まずはJ-POPの定番(?)、ラブソング。「愛」「愛してる」「愛し合う」など、「愛」というワードに注目して歌詞を見ると、その登場回数は、

■(歌词中)令人察觉到的情感表现受现代社会欢迎!?
首先看一下J-POP的基本歌曲(?):情歌。引人注目含有「爱」的字眼使用次数、例如:「爱」「我爱你」「相爱」等等、

175回(80年代)
161回(90年代)
154回(00年代)
105回(10年代)

175次(80年代)
161次(90年代)
154次(00年代)
105次(10年代)

と、徐々に減少していることが判明! さらに、「好き」という単語も、

可以看出逐年在减少!还有喜欢这个词也是,

38回(80年代)
26回(90年代)
19回(00年代)

38次(80年代)
26次(90年代)
19次(00年代)

と、減少する傾向が見られた。しかし、2010年代では「好き」が99回も登場し、他の年代と比べて明らかに増加! AKB48「希望的リフレイン」、SKE48「片想いFinally」で「好き」が連呼されているのも影響していそうだ。今は、ちょっと大げさな印象を持つ“愛”よりも、“好き”というフランクな表現のほうが受け入れられやすいのかもしれない。

也能看出减少的倾向。但是,在2010年的时候「喜欢」使用了99次,比其他年代都明显地增加了!在AKB48「希望的副歌」、SKE48「单恋Finally」歌曲中,「喜欢」这个词好像也是被反复使用多次。现在比起含有夸张印象的“爱”这个词,也许含有坦率意味的“喜欢”更容易让人接受。

「涙」を忘れて、「強く」なりたい?
1980年代は11回の登場にとどまっていた「強い」「強く」という単語は、

忘记「眼泪」、想要变得「坚强」?
1980年只出现11次的「坚强」「坚韧」词语的出现次数、

11回(80年代)
33回(90年代)
43回(00年代)
39回(10年代)

11次(80年代)
33次(90年代)
43次(00年代)
39次(10年代)

と90年代から増加傾向に。00年代以降もその水準を維持している。一方、「涙」「泣く」という“悲しみ”を表すワードは、

90年代开始有增加的倾向。00年代以后就保持在这个水平上。另一方面、表达「眼泪」「哭」这类单词的情况是、

「涙」
65回(80年代)
59回(90年代)
59回(00年代)
45回(10年代)

「眼泪」
65次(80年代)
59次(90年代)
59次(00年代)
45次(10年代)

「泣く」 
59回(80年代)
43回(90年代)
55回(00年代)
33回(10年代)

「哭」 
59次(80年代)
43次(90年代)
55次(00年代)
33次(10年代)

と、どちらも2010年代に減少している。“悲しい”気持ちよりも、“強く生きよう”と励ますような楽曲が支持されるようになってきていると言えそうだ。

显示哪一个都是从2010年开始减少。比起“悲伤”的心情、似乎可以说“坚强生存下去”这类鼓励人的歌曲更受支持。

地名の入った楽曲はもうヒットしない?
1980年代の調査対象100曲を見てみると、「大阪しぐれ」(都はるみ)の「堂島」や、「別れても好きな人」(八代亜紀)の「渋谷」「一ツ木通り」など、実在する地名が19回登場。これらの多くは、その土地の情景を感じさせることが多い演歌のなかで歌われている。しかし、1990年代以降、歌詞に地名が登場するのは「愛の言霊~Spiritual Message~」(サザンオールスターズ)や「桜坂」(福山雅治)など300曲中14回のみで、「街」「海」など大まかな場面設定しか歌詞にされていない曲が多かった。最近の曲は、誰もが歌の世界に入り込みやすいよう、場所をあえて特定しない傾向があるようだ。

加入地名的歌曲也不热门了吗?
以1980年的100首歌为调查对象来看的话、「大阪时雨」(都春美)的「堂岛」以及、「分手了仍心相系的人」(八代亚纪)的「涉谷」「一木通」等等、出现的实际地名19次。这些大多数歌曲都是歌唱那些土地带给我们感受的情景。但是、1990年以后、歌词中出现地名的情况300首中只有14次、例如「爱的言灵~Spiritual Message~」(SAS)以及「樱坂」(福山雅治)等、歌词场面大致只设定为「街」「海」的歌曲比较多。现在的歌、似乎谁都能随意的进入歌的世界、没有什么需要特别设定的场合。

■女性が「僕」と歌うとヒットする?
“一人称”に注目してみると、年代が進むにつれ、女性アーティストによる「僕」が一人称の楽曲が徐々に増えていることがわかった。

■女生自称为男士专用语的“我”的歌,热门吗?
从引人注目的“第一人称”来看、随着时代的发展、女艺人自称为男士用语“我”的第一人称歌曲逐渐增加。

1曲(80年代)
3曲(90年代)
7曲(00年代)
30曲(10年代)

1首(80年代)
3首(90年代)
7首(00年代)
30首(10年代)

(秋元康氏)

1980年代は「天使のウィンク」(松田聖子)の1曲のみだったのが、1990年代は「空と君のあいだに」(中島みゆき)など3曲、2000年代は「SEASONS」(浜崎あゆみ)や「光」(宇多田ヒカル)など7曲と徐々に増加。さらに2010年代になると、なんと30曲が女性による“僕曲”に! その要因として、秋元 康氏が作詞を手掛けるAKB48や乃木坂46などの楽曲が多くランクインしていることが挙げられる(秋元氏による男性目線の歌詞を、アイドルが歌う場合が多い)が、これだけ増えているとなると、女性が「僕」と歌うことがヒットの鍵…ともいえそう。もしかすると、“純粋さ”“繊細さ”というイメージを持つ「僕」というワードがリスナーの心を打つのかもしれない。

1980年只有「天使的眨眼」(松田圣子)、但是1990年有「天空与你之间」(中岛美雪)等3首、2000年逐渐增加为「季节」(滨崎步)以及「光」(宇多田光)等等7首。甚至到了2010年、大约有30多首“男士用语我”的女生歌曲!究其原因、可以举例为秋元康氏负责作词的AKB48以及乃木坂等46首歌曲很多都上榜了(偶像演唱秋元氏以男士眼光写的歌词的情况比较多)、这些一增加了、可以说与之对应的女生说“男士我”的词也成了热门。或许、带有“单纯”“纤细”印象的女子称“男士用语的我”的这个词更能打动听众的心。

■「会いたい」「会えない」は減少していた!
ネット上では、西野カナの歌詞について「会いたがりすぎ」なんて揶揄する声も多い。そこで、実際に年代ごとの「会いたい」「会えない」の登場回数を調べてみると、

■「想见面」「不再见」的单词减少了!
在网上、关于西野加奈的歌词「非常想见」、揶揄声比较多。因此调查了每个年代的「想见面」「不再见」的出现次数如下、

「会いたい」
3回(80年代)
9回(90年代)
1回(00年代)
5回(10年代)

「想见面」
3次(80年代)
9次(90年代)
1次(00年代)
5次(10年代)

「会えない」
7回(80年代)
6回(90年代)
2回(00年代)
0回(10年代)

「不再见」
7次(80年代)
6次(90年代)
2次(00年代)
0次(10年代)

となっており、どちらかといえば昔のほうが「会いたい」「会えない」と歌っていたようだ。ちなみに、今回の調査対象には入らなかったが、西野カナの楽曲には122曲中12曲、約10分の1の確率で「会いたい」が登場。「会いたくて 会いたくて」では11回も「会いたい」と歌っており、やはり相当な勢いで“会いたがって”いた。

表现为上述的情况、不管从哪说似乎过去更容易歌唱「想见面」「不再见」。顺便,没有进入这次调查的西野加奈的歌曲、122首中12首、「想见面」的歌词以10/1的概率出现。「好想见」「好想见」就出现了11回歌唱「想见面」、可见“非常想见”的气势。

J-POPと一口にいっても、こうしてみると、受け入れやすい表現のラブソングが増えていたり、聴く人を励ます応援歌的要素が強くなっていたりと、常にリスナーに寄り添った歌詞に変化し続けているといえそう。そのわかりやすさや柔軟性こそ、“ポップス”としては正解なのかも?

J-POP简言之、可以说是既增加了易于接受的爱情歌曲、又加强了鼓励听众的要素、而且还经常向听众变化亲切的歌词。正因为其温柔易懂的歌词,才能理解为“流行歌曲”的吧?

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明出处。中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

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