沪江

解读:日本诞生另类时尚的六大理由

梅之后樱译 2015-02-15 00:45

なぜ?没個性社会ニッポンで奇抜なファッションが生まれる6つの理由

为什么?在毫无个性的日本也能产生与众不同时尚的6大理由

「外国の人っておしゃれでしょう?」とよく日本人の友達に聞かれますが、個人的には日本人の方がよっぽどおしゃれだと思います。“おしゃれ”の基準は人それぞれなので、日本と海外のどちらがおしゃれかを比べることはできません。ただ1つ確実に言えるのは、日本人は欧米人に比べてファッションに気を使う人が多いということ。そのせいもあってなのか、日本では海外ではあまりない“奇抜なファッションをする人”をよく見かけます。没個性社会だと揶揄されることも多い日本社会ですが、ガングロ、デコラちゃん、ロリータ、ゴスロリなどの奇抜なファッションはどのようにして生まれるのでしょうか。反対に、なぜ欧米ではこのような派手なファッションが受け入れられないのでしょうか。そこで今回は、一見すると個性がないように捉えられてしまう日本社会で、奇抜なファッションが生まれる理由を6つご紹介します。

经常被日本朋友问到外国人是不是很时尚,我个人觉得日本人更加时尚。时尚的定义基准因人而异,所以没有办法比较日本和国外到底哪一个更时尚。但是有一点我敢肯定,与欧美人相比,日本人在时尚上面花费的心思更多。因此在日本经常能看见在欧美几乎看不见的“穿着另类时尚的人”。日本经常被批判说没有个性,但是在这样的一个国度里为什么会诞生“黑面妞”,“过分装饰风”“洛丽塔风”和“Gothic Lolita”(注:以黑白色为主,弥漫死亡气息的恐怖与优雅的穿衣风格。)等与众不同的时尚呢?与此相反,为什么在欧美国家没有引入这种潮流时尚呢?下面我们来探讨在被认为是没个性的日本诞生另类时尚的6大理由。

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明出处。中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

1. 日本の学校制服
1. 日本的校服

日本を訪れる外国人は「日本の学校制服」が理由で、派手なファッションが生まれるのではないか?と語る人が多いです。というのも、海外では幼稚園から大学まで制服のない学校が一般的で、髪型などの校則もさほど厳しくありません。大学卒業後の就職先でも社員の風紀については日本の企業ほど厳しくなく、制服や髪形の決まりは欧米ではとても“ゆるい”ようです。

有很多来到日本的外国人认为是不是因为学校制服的原因才诞生了日本独特的时尚。在国外,从幼儿园开始到大学一般学校是没有校服的,对于发型方面的校规也不怎么严格。大学毕业后即使在工作单位在职员纪风方面也不像日企那么严格,可见在欧美国家对于制服与发型的要求是非常宽松的。

反対に日本では、中学校、高等学校の制服が全国的に導入されています。日本の子どもは学校では制服を着なくてはいけないという“ルール”があり、自由に自分の個性(私服)を披露できる機会がありません。就職後も、会社や職種によって髪の毛の色や爪の長さなどを細かく規定される場合が多いです。そのため、日本人が自由な服装や髪形をできる期間は大学や短大に通う2~4年間のみに限定させられてしまいます。服装に関する決まりが多い日本だからこそ、「今のうちに髪を染めよう!」、「今のうちにかわいい格好をたくさんしよう!」と考える人が多く、“おしゃれ”がエスカレートしていくのではないでしょうか。

相反,在日本,全国统一制定初中,高中的校服。日本的孩子在学校必须穿校服,几乎没有机会穿着展示自己个性的服装。工作之后,根据公司以及职业种类,也有很多对头发的颜色及指甲的长短等细节的规定。因此,日本人能够自由穿着自己服装,自由选择发型的时间只有上大学的四年或者短期大学的两年。正因为在日本对服装方面有很多规定,所以才会有很多人想着“趁现在赶紧染头发吧”,“趁现在多穿点可爱的衣服吧”,这样时尚也就不断进化了吧。

逆に、学校制服のない欧米では子どもの頃から好きなものを着ているため、「好きな服装をするなら今しかない!」と考えることもありません。日本の大学生が海外の大学生に比べて、服装や髪形が派手なのは日本の学校制服が背後にあるのではないでしょうか。日本も海外と同様に服装に関する規定がゆるかった場合、強烈な個性のファッションは生まれなかったのかもしれません。

相反,在欧美国家不存在校服这一制度,所以人们从小就能穿着自己喜欢的衣服,根本不会存在什么“只有现在才能穿着自己喜欢的服装”的想法。或许是由于学校制服的原因,才使得日本大学生与国外的大学生相比,服装发型等非常时尚潮流吧。如果日本跟国外一样在服装方面的规定比较宽松的话,应该就不会诞生如此展现鲜明个性的时尚了吧。

2. 若者のお小遣い(収入)が多い

2. 年轻人的零花钱(收入)很多

海外版ウィキペディアで「Japanese street fashion」のページを調べてみると、日本の派手なファッションが生まれる理由として、若者が自由に使えるお金が多いと書かれています。そこで、お小遣い額を海外と日本で比較してみると、確かに日本の子どもは海外の子どもに比べて多くのお金(お小遣い)をもらっているようです。

海外版维基百科《日本人的街头时尚》主页认为,日本的年轻人有很多可以自由支配的零花钱,这才使日本出现了许多独特的时尚。我们通过比较国外年轻人与日本年轻人的零花钱金额,发现确实日本的年轻人拥有更多的零花钱。

例えばフランスでは、7歳から11歳の子どもが1か月にもらうお金の平均は12ユーロ(約1488円)、日本では1,122円とフランスの子どもの方が若干多くもらっていますが、中学生になるとフランスの子どもは16ユーロ(約1984円)、日本の子どもは2,738円と少し開きが出てきます。高校生ではフランスの子どもは30ユーロ(約3722円)、日本では5,590円とかなりの違いがでてくることがわかります(参照:allabout、仏サイト)。そして、特筆すべきは日本のお小遣いの計算ではお年玉が含まれていないという点です。反対にフランスのお小遣いの計算は、年間に子どもにあげた総金額を単純に12で割った数字であり、実際にはさらにお小遣いの額に開きがでるのではないかと思われます。また、海外では高校卒業後にお小遣いをあげる家庭がほとんどないといいます。派手なファッションをする人の大半が中高生や大学生などの若者ですが、日本では諸外国に比べて若者が使えるお金が多いため、洋服やファッションに出費することを可能にしているのです。

例如,在法国,7-11岁的小孩子每个月的零花钱平均是12欧元(约1488日元),日本是1122日元,比法国稍微多一点。但是,法国初中生的零花钱是16欧元(约1984日元),日本就拉开了差距,是2738日元。法国高中生的零花钱是30欧元(约3722日元),日本是5590日元,差别显而易见。(参照:allabout佛网)另外需要特别说明的是日本零花钱的计算是不包括压岁钱的,而法国零花钱的计算方法是将一年给予小孩子的总金额简单除以12得来的。所以可以认为实际上在零花钱金额上两个国家的差距更大吧。据说在国外高中毕业以后几乎没有家庭会继续给小孩零花钱。打扮时尚的大多是中学生或大学生等年轻人,日本与国外其他国家相比,年轻人的零花钱更多,所以他们才会在服装,时尚等方面支出更多。

3. ストリートファッション発祥の地、原宿

3. 街头时尚的发源地原宿

奇抜なファッションの代名詞、ストリートファッションが日本で最初に生まれたのは原宿だったと言います。1970年代、ファッションを中心とする若者文化は、従来の新宿より次第に原宿から渋谷方面へと推移していきました。1970年に創刊された『アンアン』と翌年創刊の同じく女性向けファッション雑誌である『non-no』は挙って原宿をお洒落な街として取り上げました。やがてそれらの雑誌を片手に原宿を闊歩する若い女性達のことをアンノン族と呼ぶようになり、これが日本のストリートファッションの始まりだという説があります。街にたむろする若者たちのなかから自然発生的に生まれたファッションだからこそ、派手さやオリジナリティーを重視する傾向が強まったのではないでしょうか。そんな原宿は現在も、デコラちゃん、ロリータなどのポップで奇抜なファッションが多く目立ちます。

另类时尚的代名词,街头时尚在日本最早起源于原宿。1970年,以时尚为中心的年轻人文化,从一直以来的新宿渐渐转移到原宿再到涩谷。在1970年创刊的《anan》与第二年创刊的同样面向女性的时尚杂志《non-non》都将原宿作为时尚之地进行取材。不久之后人们将那些一手拿着时尚杂志,一边走在原宿街道上的年轻女性称作アンノン一族。有人说这是日本街头时尚的开端。正因为这种时尚是从聚集在街上的年轻人中自然产生的,所以才会展现如此鲜明的时尚潮流与原创特色吧。在今天的原宿仍有过分装饰或者洛丽塔等独特流行的时尚,非常引人注目。

4. タブーが破られたバブル期

4. 打破禁忌的泡沫时期

世界的に見ても稀な好景気に日本中が沸いていた頃、ヨーロッパ発祥の「ボディコン」と呼ばれる非常にタイトでボディラインを強調したワンピース、スーツに身を包んだ女性が登場するようになりました。このような露出の激しい派手なファッションはそれまでの日本では受け入れられなかったのですが、日本経済が潤沢な時期でもあったためにこうしたファッションが人気になったそうです。このようにバブル期では、日本で最初にファッションのタブーを破ることになりました。

在世界看来也是少有的经济繁盛的日本泡沫时期,出现了许多发祥于欧洲的被称为“形体意识风”的女性,她们穿着非常紧绷的紧身裤以及突出身材曲线的连衣裙,包裹全身的套装。这种暴露大胆的时尚在之前的日本是不可能被接受的,但是在日本经济全盛时期,这样的时尚很受欢迎。因此在泡沫时期的日本以这样的形式打破了一直以来的时尚禁忌。

また、その後バブルが崩壊して高級なファッションが淘汰されるようになった後も、安室奈美恵登場によって、彼女の装いを特に影響されたアムラーが続出しました。彼女の登場によって見られた特に大きな変化は、当時の日本人にはあまり馴染みがなかった茶髪に対する抵抗感がなくなったこと。このファッションの流れを汲むのが狭義でのギャルの原点であるというのが定説になっています。コギャルという言葉が生まれたのもこの時代です。その後、ガングロギャルやヤマンバ、キグルミン、姫ロリなど様々な奇抜なファッションを生んできた日本のギャルたちですが、ギャルの誕生はバブル期前後という説が一般的のようです。

在泡沫经济崩溃之后,高级时装逐渐被淘汰,以安室奈美惠为主,她的着装给当时的时尚带来了巨大的影响。其中最大的变化是当时的日本人对一直以来不受欢迎的浅茶色头发没有了排斥。于是从狭义上来说GAL的原点就是延续了这种风格。“高中生GAL”一词也是在这个年代出现。之后“黑面妞”“山姥女”“穿着皮卡丘等卡通人物大外套”“公主萝莉风”等各种各样与众不同的时尚开始兴起,一般认为日本GAL是在泡沫时期左右诞生的。

5. お手本としての「ファッション雑誌」

5. 作为着装范本的“时尚杂志”

海外のファッション雑誌を見たことがある女性は気が付くでしょうが、海外のファッション誌と日本のファッション誌ではその「目的」に大きな違いがあるように思います。日本の女性ファッション誌の特徴は、ファッションの「お手本」を目的としている点です。雑誌で実際に人気モデルが着ていた服は飛ぶように売れますが、これは雑誌を普段着のお手本にしている女性が多いということ。そのため日本のファッション誌には「銀座OL基本の10着で30日着回し」、「かわいいデート服20選」のような読者が明日にでも真似できそうなコーディネイトを載せている雑誌が多いです。それに比べて、海外のファッション誌はとても普段着れないような“アート”な服装が多く記載されてあり、“マネする”というよりも“インスピレーションの参考にする”といった目的のものが多いです。海外では「雑誌のファッションと普段着は別物」と考える女性が大半です。

翻阅国外时尚杂志的女性可能会发现,国外的时尚杂志与日本的时尚杂志在“目的”上存在很大区别。日本女性杂志的特征是基于将时尚当做范本的目的。在日常穿着中将时尚杂志当做穿衣范本的女性很多。所以杂志上登载的人气模特穿着的服装瞬间会销售一空。因此有很多日本时尚杂志登载着像“银座OL30天轮流穿着基本的10套服装”“可爱的约会穿搭20选”等读者第二天就可模仿的搭配。相比之下,国外的时尚杂志一般较多登载着一些平常穿不了的“外出场合”的服装。比起模仿,更多的目的是成为读者灵感的参考。在国外大多数的女性认为杂志上的时尚与日常穿着是完全不一样的。

6. 人口過密な大都会が生み出す無関心

6. 人口密集都市中的“漠不关心”

なぜ多様化した日本のファッションが“度を越す”のか。日本でおしゃれがエスカレートしてしまうのは、世界的に見ても稀なほど人口が集中している東京からくるのではないでしょうか。人混みの多い大都会では、一般に他人に無関心だといいます。そのため少々派手な服装をしたところで、大勢のなかで目立つことはありません。周りの人に注目してもらいたい願望がある人は「少々派手な服装」ではなく、「ものすごく奇抜な服装」をしなければ注目してもらえず、これがより奇抜なファッションへとエスカレートしていく原因ではないでしょうか。現に日本国内でも、ヤマンバやロリータなどのファッションは地方の田舎に行くとほぼ皆無です。

为什么多元化的日本时尚能够表现得如此“过度”呢?在日本,时尚是从世界上罕见的人口过分密集的东京开始发展的。在人口众多的大城市,一般人们对周围的人表现出的是漠不关心。所以凭借一点花哨的服装是无法吸引别人的眼球。所以那些渴望获得别人关注的人,穿着一点点华丽的服装是没用的,一定要穿着非常与众不同的服装才能获得别人的关注,这就是为什么独特时尚能够发展的原因吧。在现在的日本国内,在小城市的农村也是几乎看不到山姥风,(ヤマンバ的特征是把脸涂黑或者直接烤黑,白色眼线,漂白头发,或者在漂白的头发上再挑染出各种颜色,故意做得看似很乱的发型)洛丽塔这样的时尚的。

そしてこのように人口過密な都心であれば、とても派手な服装をしていても変に話しかけられることがない点も「自分の好きなファッション」を貫ける理由なのかもしれません。知らない人とは余計な会話をしない日本では、海外のように知らない人でも友達のようにフランクに話しかけてくる人があまりいません。派手な服装で都会を歩いても周りの人に何かを言われるわけでもなく、静かに“注目”してくれるので、派手な服装をする人はある種の「興奮」と「満足感」を得ることができるのではないでしょうか。おしゃれの基準が「他人からの評価」ではなく「自己満足」になってしまうのは、都会が生み出す“無関心”の賜物と言えるのかもしれません。

在这样人口密度极高的城市中心,就算你打扮得再花哨再时尚,也不会有人多说你几句。这或许也是能够坚持穿着自己喜欢衣服的理由吧。在日本,人们是不跟陌生人多说话的,像国外那样跟陌生人朋友般的交谈的日本人几乎没有。穿着华丽走在街上,并非是想获得别人的评价,哪怕只是静静地关注,也会让打扮的人感到某种兴奋与满足吧。时尚的标准并不是获得他人的评价,而是实现自我满足,可以说这是城市衍生出的“漠不关心”的馈赠。

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