沪江

《何者》作者朝井龙:获直木奖后第一部少年小说

ウサギ译 2013-11-27 09:12

『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウさんが、受賞後第1作となる『世界地図の下書き』を上梓した。

以《何者》获得直木奖的朝井龙,在得奖后出版了第一部作品《世界地图的草稿》。

本書は、児童養護施設で暮らす子どもたちを描く。事故で両親を失った太輔をはじめ、淳也、美保子、麻利の4人の小学生と、高校生の佐緒里が主な登場人物だ。

本书描绘了生活在儿童养护福利院的孩子们。以因事故失去双亲的太辅为首,还有淳也、美保子、麻利四个小学生,以及高中生的佐绪里为主要登场人物。

「ここ最近、西加奈子さんの『円卓』や今村夏子さんの『こちらあみ子』、是枝裕和監督の映画『奇跡』など小学生が主人公の作品をいいなと感じることが多かったんです。自分も小学生を書いたら良いものができるのではないかという、漠然とした思いがありました」

“最近,西加奈子的《圆桌》、今村夏子的《这是阿弥》和是枝裕和导演的电影《奇迹》等,以小学生为主人公的作品大多感觉不错。自己也写写小学生的故事不知道能不能行呢,也只是这样一个含糊的想法。”

学校でいじめを受けている淳也と麻利。そんな2人に年長者の佐緒里は「逃げればいい」と語りかける。

在学校受到欺负的淳也和麻利,被年长的佐绪里教唆“逃走就好了”。

「『逃げる』という言葉が持つネガティブさを払拭して、逃げた先にも広い世界が広がっているんだと伝えたかったのです。

“去除“逃走”这一词汇所带有的消极意味,表达了在逃走后会看到的更广阔的世界。

前作の『何者』は、就職を1回ミスすると、人生のやり直しがきかないという強迫観念が僕らの世代に根付いていると感じて書いたもの。そこに最近、同級生からのいじめや、部活で体罰を受けて自殺した生徒がいるというニュースを見ました。僕らよりも小さい子どもたちにも、今いる場所で耐え忍ばないといけない、人生は再構築できないというイメージが広がっている。そこで、小さい子どもたちが今いる場所から逃げていく話を思いつきました」

在前作《何者》中,描写的是一旦有一次就业失败,人生就无法重新开始的故事,这是我们这个世代根深蒂固的强迫观念。然而最近,看到了同学间的欺凌、在兴趣活动中受到体罚而自杀的学生之类的新闻。比我们更小的那些孩子们,不得不在现下的环境中暗暗忍受着,人生无法重建的印象在世间扩散开来。因此,我想到了这个让小孩子们逃出现在所处环境的故事。”

4人の子どもたちは、施設を卒業する佐緒里のため、ランタンに願いを託して空に飛ばす「蛍祭り」を復活させようと動き出す。壮大な計画に胸を躍らせる太輔たち。しかし、それと同時に彼らの別れもまた迫っているのだった。

4个孩子为了从福利院毕业的佐绪里,出动了复活在灯笼里寄托祈愿、放飞天空的“萤之祭”计划。这个宏大的计划,使太辅他们心潮澎湃。然而,同时也有离愁别绪向他们逼近。

「この子たちの、ラストページのその先が大切だと思っています。この作品は、希望がある世界に出る直前までの時間を描いた物語で、それを表すために『世界地図の下書き』という題にしました」

“这些孩子们最后一页之前的故事是非常重要的。这部作品,是描绘了快要看到希望之前的那段时间的故事,为了表达这个才命名为《世界地图的草稿》。”

企業の社員として働きながら執筆活動を続ける朝井さん。「超大変です」と言いながらも、出勤前と退社後に小説を書くモチベーションはどこから生まれるのか。

作为企业职员而持续着写作活动的朝井,尽管说着“超级费劲”,那他上班前和下班后写小说的动力又是从哪里来的呢。

「今がんばるしかない、という思いがあるからですかね。僕は出した本の冊数が多くないので、作家としてまだ疑われているような気がするんです。最終的には、100万人が『自分だけがこんなことを考えていると思っていた』と感じるような気持ちを拾い上げつつ、ハッピーエンドの小説を書ける作家になりたいです」

“是有着只能现在努力的想法吧。我出书不多,甚至感觉到被怀疑是否能称我为作家。最终来说,我想要保持着100万人那种‘觉得只有自己是这样想的’心情,成为能写出大团圆结局小说的作家。”

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