沪江

日本人眼中无可替代的制服文化

kyon 2014-11-10 06:30

制服の変遷

制服的变迁

日本の中学生・高校生の多くは、学校が定めた服「制服」を着ています。私服の中学校や高校、制服のある小学校もありますが、いずれも少数派です。制服に多く使われる色は黒と紺で、値段は一式、夏服が2~3万円、冬服が4~5万円です。制服はフォーマルな服でもあります。葬式などに出席するとき、よく制服が着用されます。

日本的初高中生大多会穿学校规定的“制服”。虽然也有可穿便服的初高中和规定穿制服的小学,不过都是少数。黑色、藏青色是常见的制服颜色,夏季和冬季制服价格为2~3万日元、4~5万日元一套。制服也算正装,出席葬礼时也常有穿制服的人。

日本の学校は19世紀後半に制服を採用しました。和服より動きやすい洋服が必要だったからです。それで軍服をもとにデザインした男子の詰めえり、女子のセーラー服が定着しました。また当時の日本では、貧富の差が今より大きかったため、生徒同士を平等に見せるためにも、制服が必要とされました。

日本学校自19世纪后期开始采用制服。这是因为比起和服,行动方便的洋服更为大众所需。之后便以军服为原型设计了男生的立领装(解读立领装>>)和女生的水手服(揭秘水手服>>)。而且当时的日本贫富差距比现在大,为了体现学生平等,也需要统一制服。

1960年代には「制服は生徒を管理する道具だ」と、生徒たちが着用反対の運動を起こしました。実際、いくつかの学校はこのとき制服を止めました。しかしその後運動は止み、逆にスーツやブレザーなど、おしゃれな制服が人気になりました。今では私服の学校が制服を新たに採用したり、かわいい制服の学校に、入学希望者が集まったりしています。

20世纪60年代,学生们以“制服是管理学生的工具”为由掀起反制服运动,实际也有几家学校在这一时期取消穿制服的规定。但后来运动偃旗息鼓,西服式套装、夹克等时髦制服反而大受欢迎。现在,穿便服的学校中也有引入制服的,有着可爱制服的学校会成为很多学生的升学目标。

一方で、おしゃれを意識した着こなしが、「スカートが短すぎる」などと、悪評を買うこともあります。一部の学校ではこのような着くずしを、厳しく指導しています。先生がものさしを使って生徒のスカートの丈を測ったり、学校の外でも生徒を見張ったりしています。

另一方面,重视时尚的着装也招致了“裙子太短”等恶评。部分学校对此类着装不检进行严厉教导。老师会用尺子量学生的裙子长短,在校外也会监视学生。

制服の力

制度的力量

西健太郎さん

「制服に対する考え方は、学校ごとに違います」と「高校生新聞」の編集者、西健太郎さんは言います。「厳しく取り締まる学校もありますし、私服に近いくらい自由な学校もあります。傾向としては、東京は地方より、公立は私立より自由度が高いですね」。

“各个学校对制服的看法不同”,在《高中生报》编辑西健太郎看来,“有的学校会严格取缔,也有学校自由到允许学生穿私服。就整体趋势来说,东京比外地自由,公立比私立学校自由。”

「制服には学校の雰囲気をコントロールする力があります」と西さんは制服の効果を分析します。「学校が荒れたときなど、頭髪、制服、遅刻を取り締まると、生徒たちが本当に落ち着くんですよ。ですから厳しく取り締まる学校があるのも理解できますね」。

“制服有着掌控学校氛围的力量”,这是西桑分析制服效果后得出的结论,他还表示,“学校秩序混乱的时候,如果加强头发、制服和迟到的管理,确实能让学生静下心来。因此我能理解为什么会有严厉取缔的学校。”

「街へ遊びに行くときは制服を着なさいと、先生に言われていました」と大分県出身の竹田志織さんは言います。「だから誰も悪い遊びはしませんでした。どこの生徒かすぐわかってしまうという気持ちが、ブレーキになっていたのだと思います」。

“老师告诉我们,出去玩的时候要穿制服”,大分县出身的竹田志织说,“所以谁也没有捣蛋,马上就会暴露你是哪个学校的学生这一点,起到了刹车的作用”。

竹田さんの学校では、当時、首の周りに結ぶリボンを短くするのがはやりました。「クラスに、ファッションリーダーみたいな子が一人はいるんですよ。するとみんながその子の真似をするんです。リボンを短く結ぶと目の錯覚で、背が高く見えますからはやったんでしょう」と説明します。

竹田同学的学校当时流行把扎头上的发带收短,“班上有个同学是时尚风向标,于是大家都模仿她,把发带收短会造成一种视觉上的错觉,让你显得高一点。”

しかし竹田さん自身は、その流行に乗りませんでした。「私は背が高いので、長いリボンの方が似合うと感じたんです。みんなが同じ制服を着ているので、逆に自分らしさへのこだわりが生まれるんですね。自分の体形に合う着こなしを研究しましたよ。ほかの子を見て「この服をこう着るとこんなにだらしなく見えるのか。私は気をつけよう」と思ったこともあります。自分を客観的に見る力がつきましたよ」。

不过竹田同学却没有跟风,“我个子高,觉得长丝带更合适。大家都穿相同的制服,反而会激发出一种对自我特色的坚持吧。我研究过符合自己身材的着装,也曾在看到别的学生后萌生‘这么穿看上去这么不检点啊,我也要注意’的想法,最终学会如何客观地看待自我。”

ファッションの最先端を行く制服

引领时尚的制服

マンガ家の春田ななさんは、中学校や高校を舞台にしたマンガを描いてきました。そして制服の着こなしを、キャラクターの描き分けに利用してきました。「活発なキャラクターにはパーカーやTシャツを制服のインナーにしたりして制服をラフに着させます。反対に落ちついたキャラには、くずした着こなしをさせません」と話します。

漫画家春田菜菜曾画过一部以初高中为舞台的漫画,并通过制服区分角色,“活泼角色的话,制服里面随意搭着派克衫或T恤,反之稳重的角色就不会穿得吊儿郎当。”

春田さんは中学3年生のときマンガ家としてデビューし、高校に通いながらマンガを描いてきました。「私の中学校と高校は紺の上下で地味なブレザーでした。ですからセーラー服やチェックのスカートにあこがれがあって、作品にたくさん描きました。でも当時は、制服の着こなしが地方によって違うことに気づいていなくて、自分の町だけのはやりを描いてしまいましたよ」と笑います。

春田在初三时作为漫画家出道,边上高中边画漫画,“我上的初高中的制服是藏青色的上下装老土夹克,因此非常憧憬水手服和格子裙,在漫画里画了很多。不过当时我并没有意识到制服种类因地区而异,所以只画了自己住的城市流行的制服ww”

「マンガは白と黒の二色だけで描きます。そのため、かわいい服もかわいく見えないことがあって困ります」と言う春田さんですが、「制服には無敵なかわいさがあります」と語ります。「私ももう学生を卒業しましたから、制服というだけで魅力を感じずにはいられなくなりました。地味なブレザーやセーラー服でさえ魅力的です」。

“漫画只有黑白两色,卡哇伊的衣服看着也不卡哇伊了,让人难办”,春田补充道,“制服却有着无敌的可爱度,我已经不再是学生了,但光是提到它都能让我感受到其魅力,就算是朴素的夹克和水手服也掩不住其光芒。

「学生である時期はどんな人にもあるけれど、過ぎてしまうと二度と戻りません。だから大人は学生というブランドをうらやましく思いますし、学生たちは自分たちがだと理解しています。制服はそのブランドに必要なアイテムだから魅力的なんですよ」と話すのは、株式会社このみの社長、相浦孝行さんです。

在KONOMi股份公司的总经理相浦孝行看来,“任何人都有过学生时代,一旦逝去就永不复返。所以大人会羡慕学生这一身份,学生们也认识到自己正值青春年华。制服正是持有这一身份所必需的物件,也因此显得有魅力。”。

同社ではCONOMiというブランドで、リボンやカーディガン、セーラー服など、制服の定番といえる商品を販売しています。「制服らしさを出すのはシルエットや素材、つくりなどです」と副社長の横山豊子さんは言います。「例えばカーディガンでいうと、制服向けは目が粗いんです。目が細かいとOL(オフィスで働く女性)のニットの雰囲気になるんですよ。制服は進化していますが、変わっていない部分もあります。その変わらない部分を積み重ねてコーディネートするので、誰が見ても『制服』だと感じるんですよ」。

KONOMi股份公司主打CONOMi品牌,销售缎带、对襟毛衣和水手服等经典制服。“要做出地道的制服需要裁剪、布料和加工”,副总经理横山丰子说道,“比方说对襟毛衣,制服类的网眼很大。如果网眼小点就有OL(办公室女郎)针织衫的感觉。制服在进化,不过也有不变的要素。将这些不变的要素搭配起来的话,任谁来看都知道这是‘制服’。”

「僕自身は高校生のとき、私服の自由を求めて運動しました」と相浦さんは語ります。「当時の制服はかっこ悪かったので、生徒は嫌がって着くずしましたし、先生はルールを守らせようと厳しく叱り、指導しました。でも今の制服はかわいいです。だから生徒は喜んできれいに着ますし、先生はそれを見て安心します。双方が幸せになったと思います」。

“我上高中的时候,曾参加过追求服装自由的运动”,相浦说道,“当时的制服很丑,学生们都很讨厌,所以穿得很不整齐,老师为了让学生遵守规矩,会严厉斥责教导学生。但现在的制服很卡哇伊,所以学生们会开心地、规规矩矩地穿,老师看到也放心。双方都皆大欢喜。”

「制服は見た目がいいだけではだめです。学生服ですから動きやすくて、学校生活を楽しめるものでなければなりません。ファッションですから、世間に認められるものでなくてはなりません」と相浦さんはポリシーを語ります。学校に着ていける服という基準を守りつつ、その中で最大限おしゃれできる服--今のところ、生徒が制服を着るのをやめることはないようです。

谈及现行的政策,相浦表示,“制服不能光是中看,毕竟是学生服,得易于行动,让人充分享受学校生活,还要兼顾时尚,能让社会认可。”一方面要保证能穿去上学这一标准,在此基础上最大限度地融入时尚——看来现在已经没有学生不愿穿制服了。

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