万叶恋歌 「-枫之章-」（小野大辅）11 抓不住的阳光
テスト期間も終わり、部活が再開になった。スランプも抜けて、俺は無事に予選を通過した。ん···はぁ···はぁ···
「タイムどうだった？わ！戻ってる、はあ、良かった！一生このままだったら、どうしようかと思ってた。本当、良かった。」
そう言うと、思い切り背中を叩かれた。
「あ！痛ってーな。もう大丈夫だって、自分の中で答えが出たからさ。え？それ何？あ···あ！向こうでコーチが呼んでる、お前のことじゃないか？ほら、早く行って来い。あ、ちょっと待って、今日さ、用事とか無かったら、一緒に帰らないか？あ、じゃ、部活終わったら駐輪場で待ってるな。」
俺がそう言うと、手を振りながら去って行った。好きだって気づいても、優しくするのは難しいな。
「おっと、ぼんやりしている場合じゃない、もう１本走っておくか。」
走るのが好きだ、掴めそうで掴めない太陽が好きだ。もっと走りたい、もっと陸上を続けたい、そのためには体育大学に行くのが一番だ。インターハイで優勝すれば推薦で
行ける。でも、入学したら、この町を出て一人暮らしをすることになる。担任に進路の話をされてから、俺はずっと悩んでいた。
物思ふと人に見えじとなまじひに常に思へりありぞかねつる。
好きな思いを隠していたら、かえって恋しい気持ちが溢れてくる。
やーめた！いろいろ考えたって仕方無い、未来は誰にもわからないんだから。でも、あいつにだけは自分の気持ち伝えてもいいかな。
考试时间结束了，社团活动又重新开始。重新振作起来，我也顺利的通过了预选。
“嗯～哈～哈～～用时怎么样？哇！回去了，哈！太好了！我还在想，要是一辈子就只是那样的话，我该怎么办呢。真的是，太好了！”这样说完，马上被毫不犹豫的打了后背 。
“啊，好痛啊！我都说没事了，我自己心中已经有了答案了。哎？那是什么？啊——啊！教练在那边难道不是叫你有事吗？快点，赶紧过去。啊，等一下，今天，要是没事的话，一起回家怎么样？啊，那什么，社团活动结束后，我在停车场等你。”
我说完了，就一边挥着手一边走了。即使认识到了我是喜欢她的，可要很温柔的对待还是好难。
“啊！现在不是发呆的时候啊！再跑一圈吧。”
我喜欢跑步，喜欢那抓不住的阳光。我想要再跑下去，想要将这项田径运动继续下去，为此去上体育大学是最好的选择。在全国高等高校综合体育大会上得到优胜的话，就可以被推荐录取了。
但是，如果入学的话，就要离开这座城市，自己一个人去生活。自从班主任和我谈了这事之后，我一直在苦恼着。
『相思又怕人看出；强做无事脸，装不成，似平时。』
将喜欢的心情隐藏起来的话，喜欢的心情反而满溢而出。
算了！想太多也没有用，因为谁都不知道未来会发生什么。但是，只有她，将自己的心意传达给她的话，行吗？