沪江

【民间故事】一罐金币,是天福还是地福

小尾巴译 2011-01-04 06:00


むかしむかし、あるところに、正直なおじいさんと欲張りなおじいさんとが隣同士で住んでいました。

很久很久以前,有一个正直的老爷爷和一个贪得无厌的老爷爷是邻居。

ある年の暮れの事、偶然に町で出会った二人は、「正月の二日の夜は、お互いに良い夢を見たいものだな」「うん、福を授かる良い夢をな」と、話し合いました。そしてお互いに見た夢がどんな夢だったかを、教え合う事にしたのです。

有一年年末的时候,两人在镇上相遇了。「正月初二的晚上,都想做个美好的梦呢」「是啊,做个能得到好运的梦啊」两个人这样交谈着。而且,两人还约定将做的梦告诉彼此。

さて、正月三日の朝、二人は庭のかきねで顔を合わせました。

于是,在正月初三的早上,两人隔着庭院的围墙见了面。

正月の挨拶もそこそこに、欲張りなおじいさんが尋ねました。「どうだったね、良い夢を見たかね?」

在匆匆道了新年问语后,贪婪的老爷爷问道「怎么样?做了个好梦吗?」

「見た見た、おらの夢は、天から福を授かった夢じゃ」正直なおじいさんが、そう答えると、「そうか、おらの夢は、地から福を授かった夢じゃ」と、欲張りなおじいさんも教えました。

「梦到了梦到了,我的梦是好运将从天而降。」正直的老爷爷这样回答后,贪婪的老爷爷告诉他说「是吗,我的梦是好运将从大地而来。」

「天から福と、地から福か。どちらも良い夢だな。」「そうだ、今年は楽しみだ。」

「从天而降的好运,或是从大地而来的好运,都是个好梦啊。」「是啊,今年将是充满期待的一年呢。」

そして正月が過ぎて、いく日かたったある日の事。「今日はずいぶんと良い天気じゃ。豆でもまいてみようか。」正直なおじいさんが裏のに出て耕していると、くわの先がガチンと何かがぶつかりました。

在正月过了不知多久后,「今天是个好天气啊。种点豆子吧」正直的老爷爷来到后面的旱地里,准备开始种的时候,锄头似乎撞到了什么。

「はて?こんな所に石などあるはずがないのだが。」そう思いながらもくわの先を掘ってみると、下には大きなかめが埋まっていました。

「哎呀?这种地方不应该会有石头什么的啊。」一边这样想着,一边用锄头挖开来看,发现下面埋着一个很大的罐子。

正直なおじいさんがかめのふたを取って見ると、中には大判小判がぎっしり入っていて、眩しいくらいに光っています。

正直的老爷爷打开罐子的盖子一看,发现里面装着满满的大大小小的金币,发出炫目的光芒。

これはたまげた。この宝は、隣のじいさまが夢に見た地福に違いない。何といっても、地から授かった宝だからな。早く行って、知らせてやらにゃあ。」正直なおじいさんは、さっそく隣のおじいさんに知らせに行きました。

「这可真让人吃惊啊。这个宝贝应该是隔壁的大爷所梦的地福吧。不管怎么说,应该是从地而得的宝贝呢。快点去告诉他。」正直的老爷爷马上去通知隔壁的老爷爷了。

「ほれ、お前さんの夢に見た地福が、おらの畑から出たぞ。大判小判がたっぷり入ったかめじゃ。早く行って取ってくりゃいい。」正直なじいさまは、かめが出た場所を教えてやりました。

「那个,你梦到的地福居然从我家地里出来了。满满一罐的大小金币呢。快去拿吧。」正直的老爷爷告知了罐子所在的地方。

「ばあさま、おらの畑から地福が出てな、隣のじいさまに知らせてやったら、えらく喜んでおったぞ。すぐに大判小判の入ったかめを、取って来るじゃろう。」

而且在回家之后,把这件事告诉了老奶奶。「老太婆,地福居然从我家田里出来啦。我把这个告诉了邻居老大爷,他高兴地不得了呢。应该马上会拿来装满了大大小小金币的罐子了。」

すると、おばあさんは、「それは、良い事をなさった。」と、欲のないおじいさんを褒めてあげました。

老婆婆夸奖了没有贪污之心的老爷爷「这可真是做了件大好事啊。」

さて、隣の欲張りなおじいさんは、大急ぎでかめの出た畑へ飛んで行きました。かめは教えられた所に、ちゃんとありました。

再说那隔壁的贪婪老爷爷,飞奔去了藏有罐子的那块地。罐子的确完好无损的躺在原地呢。

「今年は何て良い年なんじゃ! そうれ、大判小判が、ザックザク」欲張りなおじいさんは鼻歌を歌いながら、かめのふたを取ってみてビックリ。

「今年这是美好的一年啊!大金币,小金币,哗啦啦啦」贪婪老爷爷一边哼着小曲,一边打开罐子的盖子,却大吃一惊。

かめの中には大判小判どころか、気味の悪いヘビが何匹も入っていて、ニョロニョロとはい回っているではありませんか。

罐子里面非但没有大大小小的金币,还有很恶心的几条蛇,在蜿蜒爬行。

「あの、くそったれじじいめが、よくもおらを騙しやがったな! 何が、大判小判たっぷりだ! くそっ!」欲張りなおじいさんは、顔をまっ赤にして怒りました。

「可恶的老头,还真是骗的我团团转啊。什么尽是些大小金币啊,可恶!」贪婪的老爷爷气的脸都涨的通红。

そして、「今度はおらが、あのじじいめをおどかしてやらにゃあ」と言って、ふたをしっかりすると、かめを背負って帰りました。

在说完「这次,让我也来整整那老头子」后,他就盖紧盖子,背着罐子回家了。

家に着くと欲張りなおじいさんは長いはしごを持ち出して、隣の家の屋根に登りました。

到家后,贪婪老爷爷就拿出长梯子,爬到了隔壁家的屋顶上。

そして屋根の上に突き出ている、けむ出しの窓から中をのぞいてみると、おじいさんとおばあさんはいろりに火を赤々と燃やして、何やら楽しそうに話し合っていました。

在爬上屋顶后,透过天窗往里面看,看到老爷爷和老奶奶把地炉的火烧得旺旺的,正在很开心的谈论着什么。

「人を騙しておいて、いい気なもんだ」欲張りなおじいさんは、ますます腹を立てました。

「骗了别人,还真是高兴啊」贪婪老爷爷更加生气了。

「さあ、これでもくらえ!」欲張りなおじいさんは持って来たかめのふたを取ると、ガバッと中の物をおじいさんたちの頭めがけて落としました。

「那就把这个也给你吧!」贪婪老爷爷打开拿来的罐子的盖子,一下子把里面的东西都往老爷爷的头上倒去。

ところが不思議な事に、かめの中から出た物はヘビなんかではなく、本当の大判小判だったのです。

但是,不可思议的事发生了,从罐子里倒出来的居然不是蛇,而是真正的大小金币。

「ありゃあ、大判小判が天井から降って来たぞ。おかしな事もあるもんだ。いや、これこそ、おらが夢に見た天福だ。ばあさま、天福がさずかったんだ!」

「哎呀,大大小小的金币居然从天而降啊。真是奇怪的事情啊。不对,这不就是我梦里的从天而降的福气嘛。老太婆,天福居然成真啦!」

「ほんとになあ」二人は大喜びです。

「还真的是呢」两个人高兴极了。

こうして正直なおじいさんとおばあさんは大変なお金持ちになって、いつまでも楽しく暮らしたという事です。

这样,正直的老爷爷和老奶奶就变得非常有钱了,一直幸福得生活着。

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