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天声人语翻译赏析:二战老兵 驾鹤西行

zgx195 2015-11-02 06:00

二战老兵 驾鹤西行

きのうの昼時、会社近くの店に入ると、たくさん飾られた色紙のなかに小野田寛郎(ひろお)さんの名前があった。「不撓不屈」。揮毫を頼まれると書いていた言葉だ。「負けてたまるか」という気概を大切にしていた人らしい、勢いのある筆跡だった

昨天晌午时分,我走进了总社附近的一家小店,发现店中摆放着的众多书画卡纸上居然题有小野田宽郎先生的名字。上面书写着“不挠不屈”四个字,据说是受人之托挥毫书就的短语。看来这是一位将“绝不服输”的气概看得特别重的人,真是一幅颇有气势的墨迹。

小野田さんが91年の生涯を閉じた。1974年、フィリピン・ルバング島での29年間の潜伏から生還したときの日本中の騒ぎが忘れられない。敗戦を信じず、山中でゲリラ戦を続けていたという驚きが、平和な社会を揺るがせた

小野田先生走完了他91年的生涯。1974年,当他从潜伏了29年的菲律宾鲁邦岛活着回到日本时,全国上下的轰动场面永远不会忘记。他不相信已经战败,独自在深山老林坚持游击战,这一惊人之举震撼了整个安逸平和的社会。

生きて虜囚の辱めを受けず、という。だが、陸軍のスパイ教育は違ったらしい。玉砕は許さぬ。絶対生きろ。いつ果てるとも知れぬ任務の日々の中で、それが死への誘惑を克服する支えになった

都说不能接受活着被俘之辱,然而,陆军的间谍教育却截然不同。不允许以身殉国,必须得活着。这一信念成了他在那不知何日能够完成任务的漫长岁月里克服死亡诱惑的精神支柱。

歓呼の声で迎えたかに見えた世間は、小野田さんをいら立たせる。軍人精神を堅持した英雄と持ち上げるかと思えば、「いまわしい戦争の亡霊」とうとまれたり。著書『わが回想のルバング島』に帰国後の心の葛藤を記した。ブラジルに新天地を求めたが、それでも日本は小野田さんの故郷だった

看似以欢呼迎接他的社会让小野田先生感到烦躁不安。都以为把他奉作坚持军人精神的英雄,可实际上却像是遇到了“不吉利的战争亡灵”而离他远远的。在其著作《我回想的鲁邦岛》里记述着回国之后内心的纠结。尽管曾经前往巴西以求获得一片新天地,可日本毕竟是小野田先生的故乡啊。

強くあれ。野性を取り戻せ。子どもたちのために開いた「自然塾」にはこれまで2万人以上が参加した。いまの日本人は能天気で、たくましさがない。島で過酷な風土と対峙してきた経験を伝えなければ。そんな危機感から始めたライフワークだ

要坚强!要恢复你的本性!为了孩子们而经办的“自然塾”至今已有2万多人参加。如今的日本人都很浅薄,缺乏豪情。必须将在孤岛上与严酷的自然风土对峙的经历传授给后人。这就是从危机感中悟出的毕生事业。

昨秋に出版した『生きる』には、「人間はもともと殺し合うようにはできていない」とある。元軍人の重いメッセージである。

去年秋季出版的那本《活着》里有这么一段话,“人,原本并非生就便要相互杀戮的”。这是这位原军人传达给我们的沉甸甸的心声。

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