沪江

咬文嚼字:是“格別の事情”还是“格別な事情”?

ウサギ译 2018-12-16 06:30

質問

提问

「格別の/格別な事情」のどちらが正しいですか。

“格別の/格別な事情”哪个才是正确的?

回答

回答

「格別(各別)」を『日本国語大辞典 第2版』(小学館)で引いてみると,おおよそ次のような意味となっています。

在《日本国语大辞典 第2版》(小学馆)中查“格別(各別)”一词,大约有以下几种意思。

名詞として,

作为名词,

①「それぞれ別であること。また,めいめいが別々に行なうこと」
②「物事の種類,性質,内容などが異なること。全く別種であること。他とまじり合わない,それ固有であること」
③「物事の度合が普通より著しいさま。多く,よい方に著しい場合にいう」
④「ともかくとして。別にして」

① 指各自不同。也指各行其是。
② 指事物的种类、性质、内容等各不相同。完全是不一样的东西,不能与其他东西混淆,固有之物。
③ 指比普通事物的特征更明显,大多是指好的一面更突出。
④ 总而言之是特别之物。

副詞として,

作为副词,

①「物事の状態,性質などの度合が普通よりはなはだしい意を表わす」
②「(下に打消を伴って)それほど。たいして」

① 表示与事物一般的状态、性质等有很大不同。
② (接否定)那么,那样(程度)。并不怎么……

表題の質問の「格別」が意味するところは名詞の②に該当するかと思います。そこで『日本国語大辞典』の用例を見てみると,古くは15世紀初頭に世阿弥が記した能の理論書『風姿花伝』に「殊に各別の事にて」とあったと記載されています。その他,日本語をポルトガル語で解説した辞典である『日葡辞書』(17世紀初頭)には「Cacubetno(カクベツノ)シサイアッテ」などという用例もあります。よって歴史的に考えれば「格別の事情」とする方が「正しい」のでしょう。

提问中“格别”应该指的是作为名词的第二个意思。再查阅了《日本国语大辞典》的用例,在遥远的15世纪初期,世阿弥所撰写的《风姿花传》中记载着“殊に各別の事にて”这一用法。另外,用葡萄牙语解说日语的词典《日葡辞书》(17世纪初期)也有着“Cacubetno(カクベツノ)シサイアッテ”等用法。因此从历史性的角度来看,“格別の事情”才是正确的。

ではなぜ「格別な事情」でもそこまで不自然に感じないのでしょうか。それは物事の状態や様子をあらわす名詞には学校文法でいうところの形容動詞としての用法もあるからです。形容動詞は「元気な子供」「静かな部屋」のように,「〇〇な」という形で後ろの言葉を修飾します。ちなみにこの形から,外国人向けの日本語教育では形容動詞のことを「な形容詞」と呼んでいます。学校文法でいうところの形容詞は「美しい人」「新しい靴」のように「〇〇い」という形で後ろの言葉を修飾するので「い形容詞」と呼んで区別しています。

那么,为何用“格別な事情”也不觉得特别别扭呢?那是因为,表现事物的状态、样子的名词在学校教授的语法中有一种叫做形容动词的用法。形容动词,就是如“元気な子供、静かな部屋”那样,以“〇〇な”这一形式来修饰后面的词汇。顺便说一下,对外国人的日语教学中,把形容动词称为“な形容词”。与日本学校教授的语法中,像“美しい、新しい靴”等以“〇〇い”的形式来修饰后面词汇的“い形容词”,有所区分。

『現代日本語書き言葉均衡コーパス』内で検索してみると名詞につながる「格別の」は134件,「格別な」は37件ありました(2018年3月現在)。実際に使われている数は「格別の」の方が上回っていますが,やはり使用上の「ゆれ」があります。

在《现代日语书写词汇均衡语料库》中查询,与名词相连用“格別の”的为134个,“格別な”为37个(2018年3月)。实际使用的数量仍以“格別の”占多数,可见使用习惯还是有所影响。

このように「〇〇の」と「〇〇な」,どちらにするか迷うような言葉にはほかにどんなものがあるでしょうか。たとえば,「共通の」「共通な」,「人気の」「人気な」など,二字漢語のものが思い浮かびます。ほかにも気になる言葉があったらコーパスを使ってどちらが多いか,どんな文章で使われているのかなどを調べてみるのも面白いでしょう。

像这样在“〇〇の”和“〇〇な”中不知选用哪个的,其他还有哪些呢?例如,共通の和共通な,人気の和人気な等,脑海中会浮现类似的二字汉语词汇吧。若还有其他在意的词汇,请使用语料库来查一查哪个用得更频繁,用在什么样的文章里,也挺有意思的吧。

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