みなさんは、「引っ越しうどん」という風習があるのをご存知ですか?
你知道在日本有 “搬家后吃乌冬面”的习俗吗?
「引っ越しそばなら知っているけど・・・」という方は多いと思いますが、引っ越しの時にお風呂でうどんを食べる風習のようです。
很多人都知道日本人有“搬家后要请邻里同吃荞麦面”的传统,却不知还有搬家后在浴室吃乌冬面的习俗。
なぜそのようなことをするのでしょうか?今回は「引っ越しうどん」にについてくわしく解説します。
这是一种怎样的风俗习惯呢?快来了解一下吧。
引っ越しうどんとは?
搬家吃乌冬面是什么习俗?
引っ越しうどんは、主に香川県西部に残る風習です。
这个习俗主要流传于香川县的西部地区。
家を新築して引っ越した後、年長者から順番に新しいお風呂に入って浴槽につかりながらうどんを食べてお祝いをします。
在新房建造好搬进入住后,从年长者开始依次在新浴室里边泡澡边吃乌冬面以来庆祝乔迁之喜。
新築した時だけではなく、お風呂を新しくした時や、修理・改築した時にも、浴槽につかり、うどんを食べます。
除了搬新家外,在浴室翻新或者房屋装修改造时,当地居民也会以此庆祝。
また、その家の人だけではなく、ご近所さんを招いてお風呂でうどんを食べることもあるそうです。
据说本家还会邀请邻居们到自家新浴室品尝乌冬面。
基本的に新築、修理、改築の時にうどんを食べますが、特に決まりはなくご家庭によってさまざまなようです。
大体上来讲,在搬新家、装修、改造时当地人都会吃乌冬面,但这也不是成规定律,具体还是取决于各家自己的实际情况。
お風呂でうどんを食べるのはなぜ?
为什么要在浴室吃乌冬面?
いつごろ始まった風習なのか、なぜお風呂でうどんを食べるのか定かではありませんが、諸説あります。
这个习俗是从什么时候开始的,为什么安排在浴室吃乌冬面,众说纷纭。
·中風予防の願掛けと縁起かつぎのため
·预防中风,祈求好运
温かいお湯に浸かりながら、温かいうどんを食べることによって、「中風にならないで、太く長く生きられるように」という願掛けの意味があります。
一边泡着热水澡一边吃着热腾腾的乌冬面,意在祈求“长命百岁,不得中风之症”。
中風の読み方は「ちゅうふう」「ちゅうぶう」「ちゅうぶ」「ちゅうふ」などです。
中风的日语发音有很多,比如“ちゅうふう”“ ちゅうぶう”“ ちゅうぶ”“ ちゅうふ”等。
中風とは、脳梗塞や脳出血など、脳の血管が詰まったり、破れて出血することによって起こる後遺症で、手足のしびれや麻痺などのことをいい、脳梗塞や脳出血などそのものを指すこともあります。
中风是指因脑梗塞或脑溢血等脑血管堵塞、破裂而引发的手足麻木、偏瘫等症状,也意指脑梗或脑溢血。
食事をすると胃腸へ血液が集中し、脳や心臓への血液が減って血圧が低下します。
因为在进食时人体的血液会集中流向肠胃,大脑和心脏的血液会减少且血压降低。
そのため、食事の直後に入浴すると血圧が上昇に体がついていけず、脳や心臓に負担がかかり、脳梗塞や脳卒中などになりやすいそうです。
所以,如果人在饭后立即泡澡的话,血压会急速上升,人体难以承受,这会给大脑和心脏带来负担,更容易引发脑梗塞或中风。
脳梗塞や脳卒中などを防止するには入浴の直前に食事をしないほうが良いので、入浴中に食事をすれば中風防止になると考えたのではないでしょうか。
为了避免脑梗或中风,最好不要在洗澡前吃东西,进而当地人认为在洗澡时吃东西可以预防中风。
また、うどんは「太く長く生きる」という意味があり縁起が良く、新築のお風呂でうどんを食べることで縁起かつぎをし、中風予防と長生きの願いを込めたようです。
另外,乌冬面又有“延年益寿”之意,寓意平安健康。在新房的浴室里吃乌冬面这一习俗,寄托了人们渴望远离疾病健康长寿的美好意愿。
·お祝いで食べるようになった
·以此表达庆祝之意
「引っ越しうどん」は具体的にいつごろ始まったのか定かではありませんが、お風呂が貴重な時代に広まった風習だといわれています。
“搬家后吃乌冬面”这个习俗具体从什么时候兴起的已无从考证,但据说最早出现在浴室还是稀罕物的时代。
現在は家の中にお風呂があっていつでも入浴できますが、昔はお風呂のない家や、お風呂があっても毎日湯船にお湯を張ることはなく、お風呂はたいへん貴重なものでした。
现在我们家中都有浴室,可以随时沐浴,但在以前并不是每家每户都具备浴室即使有也不可能每日都有热水供应,浴室在当时相当稀有贵重。
昭和40年代後半ごろまで、「家でお風呂を焚いたから入りにいらっしゃい」とご近所さんに声をかけ、よその家のお風呂に入れてもらう「もらい湯」という風習が日本各地にありました。
到了昭和40年代末期,家中有浴室的人便开始招呼邻居“我家已经备好了热水,欢迎来我家沐浴”。也就是从那时起邀请邻里来自家沐浴的风俗习惯开始在日本各地流传。
そんな、お風呂が貴重な時代に、お風呂が新築・修理・改築されたりすることはとてもおめでたいことです。
在那个时代,浴室的建造·修理·改造都被看作是非常值得庆祝的喜事。
そしてさらに、香川県はうどんが有名な土地で、昔からお祝い事などでうどんが振舞われてきました。
再加上香川县素以乌冬面闻名日本,该地居民有着吃乌冬庆佳节的风俗习惯。
そのため「もらい湯」をしているご近所の人たちにとってもお祝い事なので、ご近所さんも招いてお風呂でお祝いの意味でうどんを食べるようになったのではないかといわれています。
邀请邻里来自家浴室沐浴这对于邻居们来说是值得庆祝的好事,礼尚往来,邻居们便请主家吃乌冬面以表达谢意。
引っ越しうどんは、香川県だけの風習?
为什么只有香川县有这个习俗呢?
「引っ越しうどん」は主に香川県西部に残る風習で、他の地域にはないようです。
这个习俗只流传于香川县西部地区,其他地区并没有这种说法。
香川県は別名「うどん県」といわれるほど、うどんが盛んに食べられています。
香川县被誉为“乌冬县”,在当地多以乌冬为主食。
気候的にも米の栽培より、うどんの原料となる小麦の栽培に向いており、瀬戸内海に面していることから昔から塩作りも盛んでした。
受气候的影响,比起稻米该地更适合种植用于制作乌冬面的小麦,而且香川县毗邻濑户内海,长期以来都是产盐圣地。
さらに、香川県の小豆島では醤油が作られており、うどんを作るために必要な小麦と塩、食べる時に必要な醤油が揃っていたため、うどんが多く食べられるようになったようです。
再者,香川县的小豆岛生产酱油。制作乌冬面所需的小麦、盐以及食用时必不可少的酱油都是香川县的特产,进而促进了乌冬面在该地的盛行。
香川県では、普段の食事でうどんを食べたり、おやつとしてうどんを食べる人が多いのですが、結婚式や新年、引っ越しなどのお祝い事でもうどんは縁起物として欠かせないものでした。
在香川县大多数人们都把乌冬面当作日常餐食或者零食,但在结婚、新年、乔迁等值得庆祝的日子里富有美好寓意的乌冬面也是必不可少的存在。
しかし現在は、香川県の若い世代では「引っ越しうどん」の風習は知っていても実際には行わない人が増えているようです。
然而到了现在,香川县的年轻人们虽然都知道当地有“搬家后吃乌冬面”这一习俗,但越来越多的人并不会履行这一传统。
引っ越しうどんは廃れて行っているようですが、結婚式や新年のうどんはまだ多くの人が続けているそうですよ。
虽然这一习俗正在流失,但乌冬面依旧是庆祝结婚和新年时的必要餐食。
お風呂に入ってうどんを食べるというのはとても不思議な風習ですね!
一边泡澡一边吃乌冬面的确是个很另类的风俗呢!
現在は日本各地での「もらい湯」という風習もありませんし、香川県でもご近所さんを招いてお風呂でうどんを食べることはほとんどないそうです。
日本各地早已没有“邀请邻居泡澡”的习俗,哪怕在香川县邀请邻居到自家浴室一边泡澡一边吃面的人也基本上不存在了。
時代の変化とはいえ昔ながらの風習が消えてしまうのは残念ですね。
时代在高速转变,古老的风俗习惯很难得以延续,还是蛮遗憾的呢。
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