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むかしむかし、ある大きな屋敷に、万六(まんろく)というお百姓(ひゃくしょう)さんが働いていました。
很久很久以前,有个叫万六的农民在某个大宅里工作。
この万六はイタズラ好きで、イタズラのためなら夜も寝ないでがんばるのです。
这个万六很喜欢恶作剧,甚至为了恶作剧可以彻夜不眠。
ある日、主人が万六を呼んで言いました。「明日の朝早くに出かけるから、お城までのわらぞうりをつくっておくように」
有一天,主人把万六喊来说:“明天早上我要很早出去,所以给我做点能穿到城里的草鞋吧。”
「へい、だんなさま」
“是,老爷”
さっそく万六はワラを山ほど持ってきて、やわらかく打ちはじめました。
万六立刻拿来了多如山的稻草,开始把稻草打软。
「あんなにたくさんワラを打って、どうしようというのだろう?」主人は不思議に思いましたが、「まあいい。きっと、たくさん作るつもりだろう」と、そのままにしておきました。
“打那么多稻草是要干什么?”主人虽然觉得不可思议,但是想着“算了。一定是想要做很多吧。”于是就随他去了。
それから万六は仕事場にこもって、夜も寝ないでわらぞうりをあんでいます。
然后,万六就在工作场里闭门不出,废寝忘食地缝草鞋。
「うむ、なかなかの働き者じゃ」主人は感心して、寝床に入りました。
“恩,真是个勤劳的人啊。”主人很放心得去睡了。
次の朝、主人が起きてみると、万六はまだわらぞうりをあんでいます。
到了第二天,主人起床一看,发现万六还在缝草鞋。
「万六、そろそろ出かけるから、出来上がったわらぞうりを持ってきてくれ」
“万六,差不多该出门了,把做好的草鞋拿来吧。”
主人が言うと、万六が困ったように言いました。「それが、昨日から寝ないでわらぞうりをあんでいますが、まだ出来ていません」
听到主人这样说,万六很为难地说道:“我从昨天开始就在缝草鞋,晚上也没有睡觉,可是还是没有做出来。”
「そんなバカな」主人は、仕事場にきてみてビックリです。
“这么笨啊”主人赶到工作地一看,大吃一惊。
万六は、まるでおびのように長いわらぞうりをつくっていて、後ろにうず高くもりあげているのです。
万六把草鞋做的像绳子一样长,后面也堆得高高的。
「万六、そりゃなんだ?」
“万六,这是怎么回事啊?”
「へい、お城までのわらぞうりと言われたので、いっしょうけんめいつくりましたが、まだこれだけで、お城までは届きません」
“恩,因为您说要做到城里的草鞋,所以我正在拼命赶制。可是光只有这些,还到不了城里。”
そう言って、万六はあみ続けたわらぞうりの先を振って見せました。
这样说着,万六挥着还在编的草鞋头给主人看。
「城まで続くわらぞうりなど、誰がつくれと言った!」主人はすっかり腹を立てましたが、今さらどうする事も出来ません。「仕方がない。わらぞうりはどこかで買うとしよう」
“谁说过要做到城里的草鞋啦!”主人气坏了,可是事到如今已经没有办法了。“没办法了,去哪里买草鞋吧。”
主人は古いわらぞうりをはいて、出かけていきました。
主人穿着旧草鞋出去了。
万六はそれを見て、ニヤリと笑いました。「ふん、からかわれているとも知らずに」
万六看到后微微一笑,说道:“呵呵,也不知道被耍了。”
イタズラでも、一生懸命する万六でした。
真是拼命恶作剧的万六啊。