沪江

不爱浮夸的日本人

笈川幸司 2013-07-23 06:30

本文为日语知名口语学家笈川幸司原创,仅代表作者个人观点,仅供参考。

虚しい自己アピールを敬遠する日本人
不爱浮夸的日本人

先日、日本語面接コンテストを主催した。この場をお借りし、会場を提供してくださった早稲田大学北京事務所に心から感謝したい。実は、あらゆる日本語コンテストを開催してきたが、これまで面接コンテストだけはしたことがなかった。そして今回、実際に実施してみて非常に驚いたことがある。それは、他でもない。予想外の結果が出たことだ。
前几日,我们举办了一场日语面试大赛。在这里由衷地感谢一下提供大赛场地的早稻田大学北京事务所。其实日语大赛我举办过很多,但面试大赛还是第一次。比赛结果出人意料。

通常コンテストの審査員と言えば、学校教師かスポンサーさんと相場が決まっている。しかし、今回はコンサルティング会社の人事担当の方にお願いした。そのほうが、実際の面接に近い評価が得られると思ったからだ。人事担当の方の視点は、どうも学生たちの日本語力の優劣とはそれほど関係がないように思えた。「一緒に働きたいかどうか」がポイントだと言う。
一般充当大赛评委的大多是学校的老师、赞助商或者大众评审。这次我们请的是咨询公司的人事负责人。目的是为了做出接近实际面试的评价。在人事负责人看来,学生的表现和日语水平高低并没有太大的关系,而重点是“是否愿意和他一起工作。”

今大会のルールは特別で、チーム対抗戦という特徴があった。大会の状況は個人戦とは趣が違っている。実は、優勝チームには、お世辞にも日本語が非常に上手だとは言えないメンバー5人が選ばれた。大会の最後に人事の方が総評で、「なぜ優勝チームが高い評価を得たのか」について話していただいたが、そこでわかったのは、そのチームには、誰ひとり自分を過剰にアピールしなかったことが好印象につながったということだ。どんなにすごい日本語力があったとしても、余計な自己アピールにつながってしまったら評価はガタ落ちしてしまう。控えめくらいがちょうど良い。これが日本人の見方なのだ!
这次大赛规则于与以往的个人比赛不同,采用的是小组对抗的方式。事实上,最终获得优胜的小组里5名成员的日语并不是特别优秀。人事负责人在大赛最后为优胜小组做点评时表示,正因为小组中的每个成员都没有过分地表现自己,从而提高了小组的整体印象。无论组员会说多么漂亮的日语,如果过分地表现自己,那么会给整个小组拉分,而优胜小组的表现力把握得恰到好处。这就是日本人的看法。

「風邪をひいてしまって普段の実力の60%ぐらいしか出せなかったのですが、ラッキーなことに優勝できました!」これは、ある日本語コンテストの優勝インタビューでわたしが聞いた、ある学生のセリフだ。その学生は大会までに他人の何倍も努力してきたのかもしれない。それに、それまで人一倍悔しい思いをしてきたのかもしれない。それで、上記のように余計な自己アピールをしてしまったのだろう。少なくとも、わたしには理解ができる。なぜなら、わたしも無駄な自己アピールばかりして、周りの人達を「ドン引き」させてしまったことが、過去にいくらでもあるからだ。あなたはどうだろうか?
在某个日语大赛的采访中,我曾听到一位优胜学生说道,“真是太幸运了!因为感冒我只发挥了平时实力的60%,没想到竟然获胜了。”我猜想,或许是那位学生在大赛前付出了几倍于他人的努力,那么比赛时身患感冒给他带来的懊恼也是加倍的。所以言辞中难免有些吹嘘。其实,我多少是可以理解的。我曾经也是一个经常无聊地吹嘘自己的人,引得周围的人“厌恶”。

とにかく、そのようなセリフを吐いてしまった瞬間、その学生の幼稚さが、それまでの努力と栄誉を水の泡にしてしまう。余計な自己アピールをしたことで、自分の心臓をもぎ取りたいと思うほど後悔したことのあるわたしにはそれがわかるが、それはなんと虚しいことだろうか。
不管怎样,那句话说出的瞬间,那位学生的幼稚就将他至今的努力和荣誉都化为乌有。

その学生は確かにコンテストで優勝した。しかし、もし面接だったらどうだろうか。その学生を採用しようと思う企業は、日本においてはほとんどないのではないのではなかろうか。特に大手企業は間違いなく敬遠するだろう。日本人は、その学生の実力だけを評価するのではなく、人間力と言えば良いだろうか、総合力と呼べば良いだろうか、とにかく実力とは違ったものさしで人を評価する生き物なのだと言える。
那位学生确实在大赛中获胜了。可是,如果面试又会怎样呢。我想不会有日本企业愿意录用这位学生的,特别是大企业一定会避而远之。日本人,并不仅仅评价学生的实力,更重视的是人性力量,或许说是综合实力。总之,日本人不是一种用实力来评价人的生物。

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