沪江

【经典日本文学】8.一房の葡萄08

2012-02-23 15:00
关键词: 多勢【たぜい】 無勢【ぶぜい】 マーブル球【まーぷるだま】今のビー球だまのことです鉛のメンコ
僕はもう駄目だと思うと急に頭の中に血が流れこんで来て顔が真赤になったようでした。 すると誰だったかそこに立っていた一人がいきなり僕のポッケットに手をさし込もうとしました。 僕は一生懸命にそうはさせまいとしましたけれども、多勢に無勢でとても叶いません。 僕のポッケットの中からは、見る見るマーブル球や鉛のメンコなどと一緒に二つの絵具のかたまりが掴み出されてしまいました。 「それ見ろ」といわんばかりの顔をして子供達は憎らしそうに僕の顔を睨みつけました。 僕の体はひとりでにぶるぶる震えて、眼の前が真暗になるようでした。 いいお天気なのに、みんな休時間を面白そうに遊び回ってっているのに、僕だけは本当に心からしおれてしまいました。 あんなことをなぜしてしまったんだろう。 取りかえしのつかないことになってしまった。 もう僕は駄目だ。 そんなに思うと弱虫だった僕は寂しく悲しくなって来て、しくしくと泣き出してしまいました。
我感觉我要完蛋了,突然脑袋里的血都用上来,脸变得通红。 不知是站在那里的谁,突然把手伸进了我的口袋。 我拼命不让他伸进去,但是敌不过人多,还是失败了。 从我的口袋中眼看着大理石球呀和两个个颜料块被拿了出来。 像说“看啊”似的孩子们愤怒的盯着我。 我的身体瑟瑟发抖,眼前一片黑暗。 明明是好天气,大家在周围高兴地玩耍,只有我很沮丧。 为什么做那个事呢。 无法挽回了。 我完蛋了。 这样想的我像胆小鬼似的很寂寞很悲伤,抽泣起来。
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