恋恋N1读解节目每期为大家带来一篇能力考N1读解的练习与讲解，希望能帮助备考N1的大家做阅读专项练习，攻下能力考阅读大关。
次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして、最も適当なものを1.2.3.4から一つ選びなさい。
児童文学
最近、大人の人で児童文学を読む人が増えたという。ある大学図書館の係りの人に聞くと、児童文学の名作を備えておくと、だんだん借り出す学生が増えてくる、ということである。これを聞いて、最近の学生は「幼稚だから」などと考える人があれば、それは①誤解もはなはだしいといわねばならない。
筆者も児童文学の愛好家であるが、結論的に言うと、筆者は児童文学を児童のための文学とは思っていない。それは端的に表現するならば、②「児童の目」を通して見た世界のことを書いた文学である、と思っている。
こどもの目は幼稚とは限らない。それは時に、大人の目が常識によって曇らされているのに対して、はるかに透徹した鋭さを持って物事を見ているのである。
最近読んだ本に例をとるならば、アリスン・アトリー「時の旅人」（評論社）のなかで、主人公の少女ペネロピーは、療養のために田舎に行き、そこの古い屋敷の中で４００年も前の時代にはいりこんでしまう。
③「時」というものは不思議なものだ。いったい「時」の流れに始めと終わりはあるのか、どのように流れているのか、本当のところはわからない。しかし、近代人の大人は時計で測られる時間の観念に縛られてしまって、それは一様に直線的に流れてゆくと信じている。
それは決して一様ではないし、ひょっとすると直線的ではないかもしれない。私が今現在生きている「時」は、思いのほかに過去の時や未来の時によって裏打ちされているのである。しかし、子供にとって難しい時間論は不要なのだ。
少女のペネロピーは、現在の中に過去の時間を見るだけではなく、そこに生きることになる。そこで、彼女がどれほどの意味深い「時」の体験をしたかは原作を読んでいただくことにして、ここには省略する。要するに、大人たちが常識に縛られて、この世を単層的に知覚している時、子供の目はその重層性に気付き、思いがけない現実をわれわれに露呈する。それを描きだすのが児童文学なのである。
（河合隼雄「日本人とアイデンティティ」講談社プラスアルファ文庫による）
＊言葉と文法、文型：
1.透徹した。＝曇りがなく、遠くまで見通せる様子。
2.はなはだしい。＝普通の程度を超えている。はげしい。
3.端的に。＝明白なさま。率直なさま。
4.裏打ちされている。＝さらに証明される。
問１ ①誤解もはなはだしい何がのか。
1 大人が児童文学を読むのは名作だからだということ
2 最近の学生は幼稚ではないと考えること
3 児童文学を借り出す学生が増えてきているということ
4 最近の学生は幼稚だから児童文学を読むのだと考えること
問２ ②「児童の目」を通して見た世界とはどういる世界か。
1 幼い子供でも理解できるような世界
2 大人の常識にとらわれないような世界
3 不思議だけれども現実の世界
4 こどもにしか理解できない現実の世界
問３ 一般的に大人は③「時」をどのようにとらえているか。
1 過去、現在、未来と直線的に流れているもの
2 現在の中に過去や未来が入り組んでいるもの
3 始めも終わりもなく流れているもの
4 時計で測ることができるとは限らないもの
問４ 筆者によると、児童文学とはどういうものか。
1 こどもの目を通して時間の重層性を描いたもの
2 こどもの目を通して大人の気付かない世界を描いたもの
3 こどもに不思議な世界を体験させるように書いたもの
4 こどもたちが楽しんで読めるように工夫して描いたもの
本期翻译答案与讲解：4212 （左边反白可见）