沪江

【日本民间故事】河童的报恩

小尾巴译 2011-09-30 06:15

むかしむかし、川棚川(かわたながわ)という川のそばに、吾平(ごへい)というお百姓さんが住んでいました。

很久很久以前,在一条叫做川棚川的河旁边,住着个农民叫吾平。

大雨の日の夜、吾平がふとんの中で寝ていると、トントン、トントンと、戸をたたく音がします。

有一个下着大雨的晚上,吾平正在被窝里睡得香甜,突然响起了咚咚咚的敲门声。

「だれじゃ、こんな夜中に」吾平が戸を開けてみると、雨の中に人間の子どもみたいなものが立っていました。

“谁呀,三更半夜的。”吾平打开门,雨中站着的像是人类的小孩。

でも、みどり色のぬめぬめとした肌をしているので、人間ではありません。

可是,皮肤却是绿油油滑溜溜的,所以应该不是人类。

「お前は?」吾平がたずねると、それは手を合わせて言いました。「おいは、そこの川のカッパです。岩穴に住んどるが、戻ってみると怖い物が家の入口をふさいでおる。どうか、どうかその怖い物を退治してください」

“你是?”听到吾平这么一问,他就双手合十说道:“我是住在那条河里的河童。我住在那里的岩洞里,可是回去时却看到很恐怖的东西堵在我家门口。拜托了,拜托你帮我弄走那恐怖的东西吧。”

吾平は、このカッパを可哀想に思って言いました。「そうか、おいに出来る事じゃったら、何とかしてやろう」

吾平觉得这个河童很可怜,就说道:“这样啊,如果是我能做的,我一定做到。”

「ありがとう、家はこっちだ」

“谢谢,我家往这边走。”

吾平はカッパに案内されるまま、川へと行きました。「ここだ。怖い物が、家の入り口をふさいでおるだろ」

吾平在河童的带领下,向河边走去。“这里了,恐怖的东西正堵着我家门口。”

見ると川岸にある岩穴に、どこから流れてきたのか馬ぐわがはさまっています。

仔细一看,原来是河边的某个洞穴里,堵了不知道从哪里流过来的水田耙。

「怖い物とは、これか?まあ、カッパはむかしから、金物に弱いというからな」

“所谓的可怕的东西,就是指这个?算了,听说河童一直都是很怕金属器具。”

吾平さんはすぐに川に入って、馬ぐわを取ってやりました。

吾平立刻进入河里,把水田耙取了出来。

するとカッパは、とても喜んで、「ありがとう。お礼に、これからは川を守って洪水が出んようにしてやるから」と、言って、何度も頭を下げながら川に入っていきました。

河童很高兴,说道“谢谢你。作为报答,今后我会守住河流不让洪水过来。”一边不停的鞠躬一边到河里去了。

それからは大雨で川棚川の水が増しても、吾平の家の周りには何の被害もなかったそうです。

之后下大雨时,川棚川水就算再涨,也不会殃及到吾平家附近。

そして時々、吾平の家の戸口には、おいしそうな川魚が置いてあるのでした。

而且,有时候,吾平家的门口还有放着看上去很好吃的河鱼。

一般的にカッパはイタズラ好きの悪い妖怪ですが、川棚川のカッパはとても良いカッパで、村人たちと仲が良かったそうです。

一般来说河童是喜欢恶作剧的坏妖怪,不过听说川棚川的河童却是很善良的河童,和村民们关系很好。

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