沪江

【日本民间故事】用来洗脸的东西居然被吃了

小尾巴译 2011-04-23 06:00

むかしむかし、田舎(いなか)のお百姓(ひゃくしょう)さんが、初めて江戸(えど→東京都)へ出て来ました。

很久很久以前,乡下的一个庄稼人第一次来到江户(东京都)。

「ごめんなさい。今晩、泊めてください」お百姓さんが、宿屋の前でそう言うと、「はい、ただいま。さあ、どうぞどうぞ」宿屋の女中(じょちゅう)さんは、お百姓さんを部屋に案内しながら言いました。「ご飯を先にしますか?それともお風呂にしますか?」

「打扰了。今晚,请让我住在这里吧」庄稼人在客栈前这样说道。「好的,来了。请进请进」客栈女服务员一边把庄稼人让进屋里,一边问他「先吃饭吗?还是先洗澡?」

「へえ、お風呂に入れてもらいましょう」

「恩,先洗澡吧」

「では、こちらへ」お百姓さんは女中さんに案内されて、お風呂場へ行きました。

「那么,请这边请」庄稼人由女服务员带路,往澡堂走去。

お風呂場には、ぬかと塩が置いてありました。

澡堂里放着糠和盐。

むかしは石けんも歯ブラシもなかったので、ぬかで顔を洗い、塩で歯をみがいたのです。

以前没有肥皂和牙刷,所以是用糠洗脸,用盐刷牙的。

でも、このお百姓さんは、そんな事は知りません。

但是,庄稼人不知道这回事。

「はあ、これはきっと、ぬかダンゴを作って食べろというんだな」そう思い、ぬかに塩を入れて水でねり、ダンゴを作って食べました。

「啊,这一定是做糠丸子吃的」这样想着,就在糠里加入盐,再用水揉和,做了丸子吃掉了。

「こりゃうまい。こいつは、なかなか上等なぬかじゃ」お百姓さんは、ぬかダンゴをすっかり食べてしまいました。

「这真好吃。这可是上等的糠啊」庄稼人把整个糠丸子都吃掉了。

さて、お風呂からあがって部屋にもどると、女中さんがご飯を持って来ました。

洗完澡回到房间后,女服务员端来了饭菜。

それを見て、お百姓さんが言いました。「おら、お風呂でぬかダンゴを食ったから、もう、お腹がいっぱいじゃ」

庄稼人看到后,就说到「我在澡堂里吃过糠丸子了,肚子已经饱了」

「えっ?ぬかダンゴ?」

「咦?糠丸子?」

「ああ、とてもうまかったよ」

「是啊,很好吃哦」

女中さんは、ビックリしました。でも、お百姓さんに恥(はじ)をかかせてはいけないと思って、そのままご飯をさげました。

女服务员吃了一惊。但是,为了不让庄稼人感到不好意思,就把饭端了下去。

(もしかしたら、明日の朝も顔を洗う時に、ぬかを食べてしまうかもしれない)

(莫非,明天早上洗脸的时候,也让我吃糠吧)

親切な女中さんは、ぬかと塩の代わりに、おもちを置いてあげました。

而细心的女服务员却把糠和盐换掉,放了年糕。

さて次の朝、お百姓さんがお風呂場に行ってみるとどうでしょう。

第二天早上,庄稼人又去了浴室。

ほかのお客さんは、ぬかを手ぬぐいに包んで顔を洗っているのです。

其他的客人正用棉布包着糠在洗脸。

「何と、ぬかは顔を洗うもんだったか。こりゃ、とんでもない恥(はじ)をかいてしまった」

「原来糠是用来洗脸的啊。这可真是丢死人了」

さて、お百姓さんが顔を洗おうとすると、目の前におもちが置いてあります。「よし、今度は間違わないぞ」

于是,庄稼人去洗脸,他的面前摆着年糕。「好嘞,这次一定不能再出错了」

お百姓さんはおもちを手ぬぐいに包んで、ごしごしと顔を洗いました。

庄稼汉就用棉布包着年糕,使劲地洗起脸来。

するとおもちがとけて、顔にベタベタとつきました。

而年糕化了,黏在了脸上。

それでもお百姓さんは、うれしそうに言いました。「やれやれ、今日は恥をかかずにすんだわい」

可是那庄稼人却还很高兴地说道「哎呀哎呀,这次总算没有丢人了」

ところが顔は、おもちだらけです。

可是,脸上沾满了年糕。

それを見た女中さんは、とうとう腹をかかえて大笑いしました。

看到这一幕的女服务员忍不住捧腹大笑。

展开剩余