沪江

日本最近流行的“周末婚”究竟是什么?

米亚 译 2019-04-24 06:30

多様性(ダイバーシティ)が広がる現代社会。もちろん夫婦の暮らし方も変わってきています。そんな中、自分らしい暮らしを求めて「週末婚」を選択した人がいます。結婚しても週末しか会わない……その実情について、週末婚を実践している女性にお話を伺いました。

现代社会正朝着多样性发展,夫妻之间的生活方式也随之发生了变化。在这之中,有很多想要过自己生活的人选择了“周末婚”,也就是即使结婚也只在周末见面。关于周末婚的具体样貌,笔者对正在周末婚的女性进行了询问。

■週末婚のリアル

■周末婚的真实现状

東京·池袋にあるビルでお話を聞いたのは、週末婚を実践している後藤沙織さんです。ここは彼女の職場。後藤さんは20代後半ですが、大学生の就職支援を行う「就活塾 キャリアアカデミー」の代表取締役として日々奮闘されています。

我们在东京池袋某建筑里向周末婚者后藤纱织小姐询问了相关话题。这里是她工作的地方,虽然还不到30岁,但人家已经是支援大学生就职的“就活塾 职业生涯规划所”的董事长了。

後藤さんは言います。

后藤小姐这样说:

「週末婚というと、ドライ、冷たいといった印象を持たれる方が多いかもしれませんが、むしろ逆で、私たちは互いに信頼しているからこそ、週末婚が実現していると思います。合理的に考えた結果の選択で、私たちにとってはとても自然なことです」

“很多人心中都觉得周末婚姻无情、冷漠,但事实恰恰相反,正是因为我们互相信赖才能实现,是我们经过合理的思考后作出的选择,对我们夫妻而言也是最自然的生活状态。”

後藤さんがご結婚されたのは25歳の誕生日を迎えた日でした。結婚をする前は、後藤さんは会社員として働いていた一方、後藤さんの夫は大学院に通っていました。夫が就職し、落ち着いたタイミングでの結婚だったそうです。

后藤小姐是在25岁生日的时候结婚的。婚前后藤作为职员在公司工作,而丈夫是在校研究生。两人是在男方就职稳定后结的婚。

後藤さんと夫との出会いは高校時代にさかのぼります。後藤さんのご家族は転勤族で、高校時代は福岡県に住んでいました。その福岡の高校で同級生だったのが出会いのきっかけ。高2の時に同じクラスになって、勉強会などを行う中で自然に仲良くなったそうです。

后藤小姐是在高中时认识丈夫的,她和家人经常因为工作调动而搬家,高中时代住在福冈县,丈夫就是她在福冈高中时的同届生,二人也因此相遇。高二时到了一个班,在补课中慢慢关系要好起来。

「旦那も私も、リベラルな考え方の持ち主というよりは、現実的な考え方の持ち主だと思います。高校生のときから、意見が食い違ったときは、2人でじっくりと話し合って解決をしてきました。戦友のような関係性です」と後藤さん。

后藤小姐说:“丈夫和我两个人并没有抱着自由主义的思考方式,反而很现实。高中的时候如果两人意见相左就会坐下来好好商量解决,我们两人的关系就像战友一样”。

■それぞれにとって心地よいかたちを選ぶのが一番

■彼此都舒适的方式才是最好的

高校時代からのお付き合いを実らせて結婚するというのは「純愛」的な雰囲気があります。しかし他の人とのお付き合いを考えたことなどはなかったのでしょうか。

从学生时代开始交往到步入婚姻殿堂,可谓是“THE 纯爱”。不过,两位有想过和别人交往吗?

「人生を共に生き抜くパートナーとして、彼は信頼に足る人物でした。『信頼できる人』は、なかなかいません。私は、母親から家事をしっかりと教えられています。家事と、精神的な支えの面で、彼の役に立てると思いました」(後藤さん)。

对此后藤小姐说:“作为即将共同度过今后人生的搭档而言,他是十分值得信赖的人,‘可以信赖的人’在人生中可不多啊。母亲有仔细教过我做家务,所以在家务和精神面的支撑我可以帮上他的忙”。

こうして入籍した後藤さんでしたが、どうして週末婚を選んだのでしょうか。

那么,结婚之后后藤小姐为何选择了周末婚。

「長期的な関係を望むからこそ、週末婚を選びました。日本の社会では『結婚=同居』という価値観がありますが、私はそれぞれにとって心地よいかたちを選ぶのが一番だと思っています。多くの人が実践している方法が、自分の心地よさにフィットすることもあれば、フィットしないこともあります」(後藤さん)。

“正是因为我们用长远的眼光来看过这段关系后,才选择了周末婚。日本社会虽有“结婚=同居”的价值观,但我们觉得选择一个让彼此都舒服的生活方式才是最好的。多数人选择的方式有些的确适合自己,但有些是不适合的。”

それでは、友人など周りの人は「週末婚」についてどのような反応を示すのでしょうか。後藤さんによれば、伝えた際には2種類の反応をする人がいるとのこと。一つ目は「そういう方法もあるね」と受け入れてくれる人。2つ目は「夫婦は一緒に住むべきだ」とネガティブなとらえ方をする人。

那么,朋友们是如何看待后藤小姐的“周末婚”?据本人所说,告诉大家后大家的反应有两类。一种感叹“还有这种方法啊”并欣然接受,另一种则是认为“夫妇就应该住一起”而表示不认同。

「以前は、受け入れてもらえない場合は少し寂しい気持ちになっていましたが(笑)、今はそれほど気になりません。受け入れない人がいることは、むしろ普通です」(後藤さん)

“之前因为没有被接受心里还有点难过寂寞(笑),但现在已经不介意了,不如说所有人都能接受才怪吧。”

それでも「伝えた人のうち、多くの人はわりと受け入れてくれていると思います」と後藤さんは言います。これも多様化している現代の暮らしを表しているように感じます。

即使如此,后藤小姐还是说“意外的是很多人在听到后选择接受我们”。这让我感受到了现代生活方式的多样性。

■お互いが自立した人間 別居婚では「生活力」が必須

■我们都是独立的成年人,分居婚内“生活能力”是必备品

現在、後藤さんは会社の近く、夫は自身の会社の近くに住んでおり、ドアtoドアで約40分程度かかるそうです。

现在,后藤小姐住在自己公司附近,丈夫也住在他自己的公司附近,两人家里的距离大概有40分钟。

休みの日には、後藤さんの夫の家に行って過ごすとのこと。夫宅には後藤さんの部屋もあるそうです。

假期的时候藤小姐会到丈夫家度过,反之丈夫也是一样。

「旦那の家選びは、彼に任せました。私は『駅から徒歩3分以内で』とだけお願いしました」(後藤さん)。

后藤小姐说:“丈夫选房子的时候我是完全交给他的,只提了‘离车站走路3分钟以内’的要求”。

料理が好きな後藤さんは夫の家に泊まる時に、食事を作り、一緒に食べるそうです。食事以外は、お互い別々のことをしたり、自分の部屋で過ごしたりすることが多いそうです。

后藤小姐喜欢做饭,住在丈夫家的时候也会做些美食两人一起享用。吃饭之外的时间两个人都会在各自的房间里忙各自的事情。

「そういえば同じ趣味もないですね(笑)旦那は福岡出身なのでホークスの試合観戦によく出かけますが、私が同行するのは年に1度くらい。無理にあわせるのではなく、互いが、互いの楽しいと思うことをするのが一番だと思っています」(後藤さん)。

“现在想起来我们完全没有共同爱好(笑),丈夫是福冈人因此经常会出门去看HAWKS的比赛,我也就一年跟他去一次。我们都认为不互相勉强,让对方做自己喜欢的是才是最重要的。”

恋人時代も夫婦になってからも、生活はほぼ変わらないといいます。

无论是相恋时还是结婚后,二人的生活可以说几乎没有变化。

週末婚で困ることはないのでしょうか。

有没有因为周末婚而感到困扰的地方呢?

「困ることはないです。職場が近いので、もし私が病気で動けないときは会社のスタッフが助けてくれます。旦那が病気になった時も、旦那のほうも一人暮らしが長いので、対処法は身についています。どうしてもしんどい時は、もちろんお互いに助けに行きます」(後藤さん)。

“没有。因为离公司近,如果我生病动不了的话公司同事会来帮我,丈夫那边即使生病,也能凭借他多年的独居生活处理好。当然如果非常困难的话我们还是会互相帮助的。”

そして、毎日連絡することもないとのこと。「連絡がないからと言って何か心配だということもありません。旦那の『生きていける力』を信じているからでしょうか」という後藤さん。こうした自活力がないと週末婚は続けられないのかもしれません。

此外还有不会每日联系。后藤小姐说:“即使不联系也不会担心。因为我相信丈夫的‘生活能力’”。由此看来,生活能力不足的人或许是无法周末婚的。

■「週末婚」は特別ではない 選択肢の一つ

■“周末婚”是一种选择 它并不特殊

後藤さんは言います。

后藤小姐这样说道:

「同居に乗り気になれなくて、結婚を迷っている人がいれば、週末婚はおすすめのスタイルだと思います。私は『自分が、何をしたいのか』ということが常に頭にあり、やると決めたら徹底的に取り組みます。今の私にとって、それは仕事。私が言うのも、偉そうですが、結婚を堅苦しく考えすぎず、それぞれにとって心地よい結婚生活を考えてみるのがいいと思います」。

“如果有人不想同居,正犹豫要不要结婚的话,我会很推荐周末婚这种生活方式。我经常会想‘自己究竟想做什么’,如果决定要做就要做彻底。而现在我最想做的,就是工作。让我自己来说可能有些傲慢,但我认为不要把结婚想成那么死板的事情,选择让彼此都舒服的结婚生活才是最好的。”

「私は、大学生まで、やりたいことではなく、『(世の中で)やるべきだといわれていること』を行ってきました。たいした才能はありませんでしたが、努力をする力だけはあったので、国立大学に行くことができました。会社員時代も、会社から求められることを真面目にやっていました。典型的な優等生タイプです(笑)」と後藤さん。

“我到大学为止都不是做着想做的事情,而是做着‘世人所认为该做的事情’。虽然我没什么过人的才能,但很努力最后考上了国立大学。当OL的时候也认真对待公司交代的每一件工作,是典型的优等生(笑)。”

「でも結婚、転職を機に、自分が本当にやりたいことってなんだろうと考えるようになりました。自分の人生を生きようと思い、キャリアアカデミーの代表になる誘いを受けました。学生の皆さんも、就活を通して、自分がどんな人生を送りたいかについて、向き合うことになります。自分がこういう経験をしたからこそ、学生の皆さんにも、自分にフィットする人生を見つけていってほしいと思っています」(後藤さん)。

“但在经历结婚,人事调动后,我开始思考自己究竟想做什么。想活出自己的人生,所以接受了职业生涯规划所董事代表的邀约。希望学生们也能通过找工作,能直面自己的人生,思考自己究竟想要怎样的人生。我自己正是因为有这样的经验,才更希望学生们能够找到最适合自己的人生。”

「結婚したことで『ここが変わった』ということはありません。それでも、自分一人で生きるよりも、信頼のおけるパートナーがいることは大きなことです。私の考えを尊重してくれる旦那に対しては、いつも感謝でいっぱいです 」(後藤さん)

“并不是说结婚之后‘生活就会变化’。重要的是,之前是自己一个人生活,现在有了值得信赖的伙伴。我十分感谢我的丈夫,他一直尊重我的想法”。

結婚することでキャリアが阻害されたり、時間や精神的な自由がなくなったり、ということを心配して決断できずにいる方もいるでしょう。今回ご紹介した「週末婚」、自立力、自活力に自信のある方は、ぜひ結婚生活の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

有很多人担心结婚会影响职业生涯、失去时间和精神上的自由,因而下不了决心。有自力能力、生活能力的人,试着把这次介绍的“周末婚”列入结婚生活的选择项里如何?

本翻译为沪江日语原创,未经授权请勿转载。

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