沪江

拿什么拯救:日本男性是世界上最不会做家务的?

Shelter 译 2019-03-26 06:30

世界的に見て、日本人男性が家事をしないことは有名な話。家事をもっとやらなければという自覚はありながら、なぜ行動に移せないのか、国際比較を研究する明治大学の鈴木賢志教授が解説。

从世界范围看,日本男性是出了名的不做家务。他们虽然自觉应该多做些家务,却为什么没有付诸于行动?进行国际比较研究的明治大学铃木贤志教授将为我们解说其中的具体原因。

■「家事をやらなさすぎ」の自覚は世界一

“家务做得太少了”的自觉是世界第一

最近は「イクメン」という言葉もずいぶんと広がり、以前と比べれば、男性も家事や育児を担うのが当たり前という風潮は強まりつつあります。現在は働き方改革が進行中で、それにしたがって仕事や家事における男女の平等も進んでいくものと思われます。そう考えると今は過渡期なのでしょう。

近来,“育儿男”这个词已经相当普及。与之前相比,觉得男性也理所当然应该承担做家务和带孩子的工作的呼声越来越高。现在日本正在进行工作方式改革,而与此相对应的工作和家务方面的男女平等也必须持续推进。如此看来,现在正是过渡期。

とはいえ、日本の男性の家事時間が少ないのは事実です。日本の男性が日常の家事に費やす時間は1日あたり25分で、世界の中では下から数えて3番目(図表1)。日本の男性も自分たちが家事をしていないことは重々承知で、4割近くの男性が「自分は家事をやらなさすぎだと思う」と答え、その割合は世界1位です。

话虽如此,如今日本男性做家务的时间很少也是事实。日本男性每天在日常家务中花费的时间大概是25分钟,在世界排名中是倒数第三(图表一)。而日本男性也很清楚自己做的家务少,有将近4成的日本男性在调查时回答“我觉得我做的家务太少了”,这个比例居各国之首。

■わかっているのに行動できないワケ

明明知道却不付诸于行动的原因

「もっと家事を分担しないといけない」という意識を持ちながら、それがストレートに行動につながっていません。有力な理由の一つは、男性の中に「家事ができる男はカッコいい」という価値観がまだ芽生えていないからだと思います。私が研究対象としているスウェーデン社会では、男性が街中で子どもを乗せたバギーを押しているのは当たり前の光景です。

日本男性有意识到“应该分担多一些家务”,却没有直接落实到行动上。我认为,日本男性还没有形成觉得“会做家务的男人很帅”的价值观,是导致这种现象的重要原因之一。瑞典社会是我的研究对象之一。在瑞典,男人推着载着孩子的婴儿车上街是很平常的事情。

また、夏の休暇中、家族が森の中でキャンプをするとお父さんが火を焚いて調理しています。日本でもキャンプの料理は父親担当のケースは多いでしょうが、スウェーデンでは日ごろから男性も料理をしていて、キャンプもその延長で腕を振い、家族もその姿をカッコいいと受け止めています。

而暑假里,全家一起去森林里露营的时候,也是由父亲负责烧火做饭。虽然在日本也有很多父亲会在露营的时候负责做饭,但是瑞典的男性是在平时就一直负责做饭的。对于瑞典的父亲们来说,露营的时候做饭只不过是日常的延续而已,而对于其他家人来说,这样的父亲非常的帅气。

■家事ができない男はあからさまにモテない

不会做家务的男性很明显不受欢迎

そのような背景もあり、スウェーデンでは家事時間の男女差は1日あたり1時間以内に収まっています(図表3)。一方、日本では女性が男性よりも毎日およそ2時間半も多く家事をしています。日本でも男性が家事をするのがカッコいいと思い始めれば、男女の時間差が縮まっていくことでしょう。

正因为这样的背景,瑞典男女每天从事家务的时间差能够控制在一小时以内。另一方面,日本的女性则每天要比男性多做两个半小时的家务。当日本社会也开始认为会做家务的男性很帅气的时候,这个时间差就会缩小吧。

女性の側も、もっと家事のできる男性の価値を認めるといいと思います。スウェーデンでは家事のできない男はあからさまにモテないんです。家事のできることが結婚の条件にさえなります。だからたとえば「自分が親として子どもに伝えたいこと」として「男性も家事や育児に積極的に参加すべきである」を挙げたスウェーデン人は77.1%に上り、日本人の45.8%を大きく上回っています(内閣府(2016)『平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書』)。

对于女性来说,更加肯定能做家务的男性的价值也是一件好事。在瑞典,不会做家务的男性很明显地不受欢迎,男性能否做家务甚至成为了其是否可以结婚的条件。因此在被问及“自己作为父母想教给孩子的事” 时,才会出现有77.1%的瑞典人回答“即使是男性也要积极地做家务和带孩子”,而日本只有45.8%,这一相差悬殊的现象。(内阁府(2016)《平成27年度关于少子化社会的国际意识调查报告书》)

■日本ではまだまだ根強い専業主婦願望

在日本,还只是顽强的专业主妇们的愿望

日本の女性は、たとえうちの学部の学生のように若い女性でも、そこまでの意識はありません。まだ、稼ぎのよい男性がいたら専業主婦になりたいという女性もいるくらいです。これは、データでも出ていて、「主婦の仕事は収入を得る仕事と同じくらい充実していると思う人の割合」は、日本では69.3%(世界2位)もありますが、スウェーデンでは25.1%(24位)しかありません(図表4)。

日本的女性,就算是我们学院的年轻女学生,也还没有这样的意识。甚至有人觉得只要对方是收入高的男性,成为家庭主妇也无妨。这一想法也反映在了数据上,“认为家庭主妇的工作与能获得收入的工作同样令人充实的人占比”,日本以69.3%的比例居世界第二,而瑞典只有25.1%(第24位)。

スウェーデンでは家事のできない男もモテませんが、「イエに入りたい」と願う女性もモテないんです。家事ができることは男性にとってのモテ要素、働くことは女性にとってのモテ要素になっているということです。結果として、スウェーデンでは母親の就業率が83%(世界1位)を超えている一方、日本では63.2%(同21位)にとどまっています。

在瑞典,想要待在家里做主妇的女性和不会做家务的男性一样不受欢迎。对于男性来说,会做家务是一种魅力,而对于女性来说,有自己的工作也是一种魅力。这种社会风气导致的结果就是,瑞典母亲的就业率超过了83%(世界第一),而日本却停留在63.2%(并列21位)。

■“お手伝い感覚”からの卒業を! 

从“我在帮忙的感觉”中毕业

すでに結婚していて、今からパートナーの男性にもっと家事をしてもらいたいという場合は、男性が家事をしたら大いに褒めることです。仕事一辺倒、残業ばかりの男性はカッコ悪くて、家事や育児に一生懸命な男性はカッコいいんだという価値観を家庭内でつくっていくといいと思います。そして「ともに仕事も家のことも担う」という感覚を夫婦で養うといいでしょう。ちなみにこの「家計は夫と妻の両方で支えるべきという人の割合」についても、日本では45.6%と低く、世界でワーストです。

已经结婚了,希望今后伴侣能分担更多家务的人,在丈夫做了家务后应该加以表扬。应该在家中树立起“只顾工作、一味加班的男性很逊;努力做家务和带孩子的男性很帅”的价值观,并在夫妻之间培养“一起承担工作和家务”的氛围。顺带一提,在“觉得家务事是由夫妻双方共同承担的人占比”调查中,日本以45.6%,位居世界倒数第一。

スウェーデン人に「こちらの男の人は家事をよく手伝って偉いですね」と褒めると、「手伝いじゃないでしょ。一緒にやることでしょ」とたしなめられてしまいます。家事に主従の関係をつくらないことが大事です。

我曾经对瑞典人夸赞说:“你们国家的男人经常会给妻子帮忙做家务,真了不起啊”,而他却纠正我说:“不是帮忙,是一起做”。在做家务方面,不分主从,是很重要的。

男性の家庭進出では、男女の分担を決めすぎないことも大切です。お互いに急に重要な仕事が入って残業となり、その日に分担していた家事ができないこともあります。そんなときは、できるほうが担当しようくらいの鷹揚な気持ちをもったほうがうまくいくでしょう。

当男性也参与到家务中时,男女的职责分担不可过于死板,也是很重要的一点。当一方有急事不得不加班,而无法完成那天被分配的家务也是常见的情况。这个时候,双方都要有能做的一方去做更好的大方心态,这样家务分担就会进展顺利。

本文翻译为沪江日语原创,未经授权禁止转载。

相关阅读推荐:在日本要养育一个孩子,需要多少年收入?

展开剩余