沪江

在日本做游戏音乐制作人是什么体验?番外篇

贝尔摩德译 2018-10-17 06:30

ゲームサウンドクリエーター・スズキヒロキさんのインタビュー番外編。

这一篇是游戏音乐制作人铃木弘树采访番外篇。

ゲームに音楽を付ける上で意識していることや音楽に携わる人がよく使っている業界用語、あまり知られていない業界ならではの常識などについても伺いました。

本篇主要介绍:意识到游戏中应该加入音乐以及从事音乐相关工作的人经常使用的行业用语,和不被外界所知的业内常识。

■ゲームに寄り添い、キャラに寄り添うことから始まる

■从更贴近游戏、更贴近人物角色开始

――ゲーム音楽をつくる上で大切にされているのはどのようなことですか?

——制作游戏音乐最需要注意的是什么?

「ゲームに寄り添うこと」ですね。文字とゲーム性に、さらに気持ちよさを足すのがサウンドだと思うんです。例えば、パズルゲームでどんどん消していったとき、もしも音がなかったらきっと寂しく感じてしまうと思うんです。「おー! 来た来たっ!」っていう高揚感が足りないと言いますか。

最需要注意的就是“要贴近游戏”。文字和游戏性以及听了让人心情舒畅,这些构成了背景音乐。比如,猜谜游戏中慢慢消失的时候,如果没有声音的话,那就太单调无趣了。就缺少了“哇哦,来啦来啦!”这样高昂的情绪。

「このゲームはここが楽しいんだよ」という部分に僕が音を付けていくことで、その楽しさを100%、120%にすることができたらいいと思っていますし、少なくとも僕が関わることでそのゲームの楽しさにマイナスが無いようにと考えています。

“我很享受游戏的这一部分。”所谓的这一部分指的就是给游戏配音乐,如果音乐能使游戏的有趣程度保持在100%或增加到120%的话就太好了,至少我要做到不给游戏带来负面效果。

BGMを作る場合でも、そのキャラクターに寄り添うことによって必然的に使うべき楽器というのが分かるんですよね。猛烈に強い敵のキャラクターだったらピアノは選ばないだろうし、敵でも哀愁が漂うようなキャラクターならピアノが合うかなと思ったり。

在制作背景音乐的时候,为了更贴近游戏中的角色,必然会使用一些乐器。如果是猛烈强悍的敌方形象就不会选钢琴,有时候即使是敌人,如果角色附带着一些哀愁的话,就会考虑钢琴是否合适。

「空気を作るのが音だ」とよく上司に言われるんですが、視覚からの情報以外にゲームの世界観をつくれるのは音であるということをすごく大切にしています。

上司经常对我们说:“制作空气的就是声音。”在游戏的世界里,视觉以外的一切信息都是由声音带来的,这一点非常重要。

■「4536」「ディミニッシュ」。コード進行で気持ちを表現

■用“4536”和“diminish”和弦行进表达心情

――業界用語のようなものはあるんでしょうか?

——行业内有没有一些行业用语?

いろいろありますね。音楽仲間がよく使うのは「4536」ですかね。日本人が好む「カノン進行(*)」ともいわれているコード進行なのですが、「おいしい」とか「好きに決まってる」とか「いいに決まってる」というのを表現する言葉として使うことがあります。

有很多呢。音乐同伴之间经常使用的是“4536”,说的是深受日本人喜欢的《卡农进行*》的和弦行进,经常被用来表达“好吃”、“一定很喜欢”、“一定很好”等等。

「こんないい肉焼いて、塩で食べたら4536じゃん!」みたいな突拍子もない会話になるんです(笑)。

“真么好的烤肉,撒点盐的话真是4536啊!”对话就变得很奇怪。

あと、「ちょっと不安かも」と言う場面で「ちょっとディミニッシュ(不安な雰囲気を出したいときに使うコードの名前)な感じかも」と言ってみたり。絶妙に通じ合うことが楽しく、音楽用語をそのまま転用して会話に入れて使うことが多いです。

还有在表达“有点担心”的意思时,会说:“感觉有点diminish(气氛变得不安之前使用的和弦)。” 感觉这种绝妙的互通很有趣,因此经常在对话中直接使用音乐用语。

普通の人が聞くと、すごく不思議な雰囲気の会話になってるかなと思います。

如果普通人听了,一定会感觉说话的氛围很不可思议吧。

* カノン進行:ドイツの作曲家パッヘルベルが作曲した「カノン」に使われているコード進行パターン。過去に日本でヒットした多くの楽曲に使われている。

*卡农进行:使用德国作曲家帕赫贝尔创作的卡农复调音乐制作的和弦行进曲。过去日本很多很火的曲子都使用了卡农进行的模式。

――一般の人があまり知らない常識ってありますか?

——行业中普通人不太知道的常识有哪些?

DTM(デスクトップミュージック)というパソコンで作曲をするようになった世代には、楽器が弾けないという人も多いです。逆に昔から音楽をされている人は生の楽器で作曲をされるので、パソコンを使うのが苦手な人もいますね。

使用DTM(Desk Top Music)来作曲的新一代中,不会弹乐器的人有很多。相反,以前就开始学习乐器的人都是用乐器来作曲,不太会用电脑作曲。

また、1曲出来上がるまでに関わる人数が多いというのは、聞く方はあまり意識されていないかもしれません。作曲家さんがいて、曲によっては作詞家さんがいて、編曲家さんがいる楽曲もあります。ボーカルのレコーディングの後は各楽器の演奏家さんもいて。その他にもレコーディングエンジニアさん、ミキシングエンジニアさんなど、挙げていくと、1曲の裏側にはすごい人数の人たちがいるんです。

还有,一首曲子的完成关系到很多人,这是听的人不会注意到的,有作曲的、填词的、编曲的,还有演唱者录制时背后的各种乐器演奏家。除此之外,还有录音工程师、混音工程师,这样一看,一首曲子背后有不少人在付出。

みなさんが耳にしている楽曲でも、ボーカルが歌う前に覚えるための仮歌を歌う「仮歌さん」という存在もいます。自分で作詞作曲などをあまりすることがないと歌い手より先に楽曲を歌う人がいるというのは、知らない人が多いですよね。

大家所听到的乐曲也是,为了让演唱者在唱歌之前记住,会有演唱“demo歌曲”的歌手。如果不是自己作词作曲的话,还要有在演唱者之前演唱乐曲的人,这样一来,就会有很多不认识的人。

■耳が敏感なため、音が大きかったり雑音が多い場所は苦手

■因为耳朵很敏感,受不了声音大、有杂音的地方

――何か日常生活で制限されてくるようなことなどはあるのでしょうか?

——日常生活中有什么限制吗?

住む部屋が防音に近い部屋でなくてはいけないというのは、制限かもしれないですね。

住的房间的隔音效果要跟隔音房差不多,这可能是个限制吧。

「ミュージックマンション」という形で、最初から防音設備が整っている部屋に絞って物件を探すという人もいます。私は自分で部屋に防音処理をするのが好きなので、吸音材などを貼ったりして防音対策するということを楽しんでいます。

“音乐公寓”的形式,最初有为了在房间里设置隔音设备,而找买设备的人。我自己就很喜欢对家里放进进行隔音处理,贴隔音材料等等,非常热衷于做这件事。

あと、これはちょっと制限とは違うかなとも思いますが、耳が敏感な人が多いので、ゲームセンターなど音量が大きくいろいろな音が聞こえる空間に身を置くと音が気持ち悪く聞こえてしまうという人は結構いると思います。私の場合、たまに渋谷駅前の雑踏もダメだと感じてしまうことも。

还有一个我觉得也是限制吧,耳朵铭感的人很多。身处游戏中心等声音大且杂音多的地方时,感到不舒服的人很多。我自己偶尔也会去涉谷站前,完全受不了那嘈杂的环境。

音楽に携わる仕事の人は、耳に強い刺激があり過ぎる場所は避けるのかもしれませんね。

从事与音乐相关的人可能要尽量要避免让耳朵经受强烈的刺激。

――音楽に携わっているがゆえの職業病のようなものはありますか?

——从事音乐相关方面工作的人会有什么职业病吗?

「もしかすると音楽を純粋に楽しめなくなってしまっているのかな?」と思うことがたまにあります。耳に入ってくる音楽を無意識のうちに分析しているということがあるので。

“那可能就是没办法纯粹地享受音乐吧。”我有时也会这样想,每当听到一段音乐时就会不自觉地分析它。

居酒屋で友達と食事をしているときなどに有線放送から流れてくる曲を耳にして、コード進行を意識してしまったり(笑)。気になった曲は歌詞の一部分だけ覚えておいて、後で検索して視聴してみたりということは、ちょっと職業病的な感じではありますね。

在居酒屋与朋友一起吃饭时,听到广播里播放的歌曲,就会意识到是和弦进行(笑)。对于自己在意的歌曲还会记住一部分歌词回去后会去搜索,找来听听看。这应该是职业病吧。

DTMで音楽をつくっている人の中には楽器を弾けない人も多い、とスズキさんがおっしゃっていたように、実は、音楽を作る上でのハードルは以前よりも下がっているといえるのかもしれません。

铃木先生说用DTM创作音乐的人当中很多都不会弹奏乐器,实际上,也可以说音乐创作方面的门槛比以前有所下降。

「楽器ができないから……」と音楽に対する夢を心に閉じ込めてしまっているのであれば、DTMを始めてみることが一つのきっかけになるかもしれませんね。

“因为不会弹奏乐器......”而放弃对音乐梦想的追求的话,不如从DTM开始,将此作为一个契机,也是可以的吧。

【profile】株式会社サイバーエージェント サウンドプロデューサー スズキヒロキ

【简介】cyber agent 株式会社 音乐制作人 铃木弘树(音)

本翻译为沪江日语原创,禁止转载。

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