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日本出版界的校对员是如何工作的?本篇

阿呆一点都不呆译 2017-02-17 06:30

これから出版される本などについて、著者の書いた原稿をより良いものにする“校閲”というお仕事があります。そんな校閲というお仕事に奮闘する株式会社鴎来堂の校閲者・小出涼香さんに、日々のお仕事の流れから学生時代に考えていたことなど伺いました。

“校对”是针对即将出版的书,让作者的原稿变得更好的工作。我们来听听鸥来堂股份有限公司的校对员•小出凉香,这位奋斗在校对这份工作中的员工从每天的工作流程到学生时代的一些想法吧。

■担当した本が売れると、怖くて読めなくなる!?

■自己负责的书大卖的话,会害怕的没法读!?

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

Q1. 请说说工作概要和一天的日程

本になる前のゲラ(原稿を本の体裁に組んだ試し刷り)を読んで誤字脱字や、表記の統一、情報に間違いがないかどうかなど確認し、指摘する仕事です。基本的には机に座ってゲラをひたすら読んでいるのですが、新しい案件をもらうときには進行担当の方と打ち合わせをしたりもします。

阅读在成为书之前的校样(将原稿以书的样子组合起来的试印),检查错字漏字、书写的统一、确认或指出信息是否正确等工作。基本上就是坐在桌子前一个劲儿的读校样,但是在有新的案件的时候也要和进展担当商谈。

1日に読むゲラの量は、その案件にもよるのですが、例えば小説などの読みものだったら、60~80ページくらいでしょうか。ふだんの読書のスピードとは異なります。

一天校样的阅读量根据案件的不同也会有所出入,比方说小说之类的读物的话,大概一天是60-80页吧。和一般的读书速度不太一样。

ゲラを読むときにまず注意しているのは誤字脱字がないかどうかですが、固有名詞や年号などが出てきたときには、それが間違った情報でないかのチェックをしたりもします。

读校样的时候首先要注意的就是有没有错字漏字,在出现固有名词或者是年号等时候,还需要确认是否是错误的信息。

場合によっては、固有名詞以外にももう少し深く突っ込んで事実確認をすることがあります。例えば「いつどこで何があったのか」というところまで調べるような感じです。

根据场合不同,固有名词以外也有些深刻事实需要去确认。比方说有时甚至需要调查到“何时何地发生了什么”这样细致的点为止。

また、引用箇所には特に注意が必要で、一言一句全部正確に同じでなくてはいけません。そういった細かい情報や、ネットで調べきれない情報などは図書館に行って調べたりもしています。

另外,引用之处是需要特别注意的,必须要一字一句不差。这样的细小的信息、网上搜索不到的信息等,还不得不去图书馆查。

<小説を校閲する際の一日目のスケジュール>
11:00 出社、進行担当者と打ち合わせ
11:10 ページのチェック(ゲラの枚数の確認など)
11:15 赤字照合
12:00 素読み
14:00 昼食
15:00 素読み
20:00 帰宅
※あくまでも一例です。ゲラの内容によって進め方やスケジュールは変わります。

<校对小说时一天的日程安排>
11:00 出勤,和进展担当商谈
11:10 页数检查(校样页数的确认等)
11:15 核对批注
12:00 读校
14:00 午饭
15:00 读校
20:00 回家
*这仅仅是其中的一个例子。根据校样的内容推进的方式和日程也会有所变动。

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

Q2. 工作有趣的地方•有意义的地方有哪些呢?

このお仕事をしていると、自分では読まないようなジャンルの本と触れることが多いです。そういうのはやっぱり、楽しいですね。普段とは違う世界を見られるのが醍醐味です。

这份工作,能够读到很多平常读不到的类型的书籍。这点很让人期待。能够看到和平时不太一样的世界的妙处。

段階を経て行く中で、前の担当者が入れた指摘を見る機会もあり、勉強にもなります。

经过一定的阶段真正进入到这行之后,有机会得到前辈的指点,能学到很多东西。

ゲラには守秘義務もあるし、校閲者は基本的に隠れた存在なので、誰がどのゲラを担当したというのは著者の方に伝わることもありませんし、世に出ることもありません。

有对校样保密的义务,校对员基本算做是隐藏的存在,谁负责什么校样,甚至连作者本人都不会被告知,更不会为世人所知。

でも何かの巡り会わせで、鴎来堂の校閲者が校閲を担当したことを著者の方がご存じのこともあるんです。Twi tterなどで「校閲ありがとうございます」といった言葉を目にしたり、編集の方を通してコメントをいただくと、やっぱりがんばってよかったなあと思いますし、嬉しいですね。

但是有时也会因为机缘巧合,作者知道了是由鸥来堂的校对员负责校对工作。看到通过推特等发布的“多谢校对”之类的信息,或者是通过编辑得到评价的时候,会觉得努力了也挺好的,很开心。

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本翻译为沪江日语原创,禁止转载。

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Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

Q3. 工作中有感觉困难•感觉辛苦的事情吗?

本が最終的にどうなったかはもちろん気になるのですが、「出版後なのに何か間違いを見つけてしまったらどうしよう」という恐怖心が先立ってなかなか見られません(笑)。

当然会关心自己校对的书最后会成为何种状态,因为会事先出现“出版以后发现有错误的地方怎么办”这样的恐惧心理,所以都不怎么敢看自己校对的书(笑)。

担当した本が売れないのも悲しいのですが、売れてベストセラーになったりすると、嬉しさの一方で戦々恐々としてしまいます。

既会因为自己负责的书卖不出去也会很难过,也会因为成为畅销书既开心又战战兢兢的。

校閲って、何度ゲラを読んでも、どんなに実力のある人でも、ミスがある可能性は完全には消し去ることができません。同じゲラでも、他の方が見ると自分とは違った指摘が出たりしますし。どこまでやっても完璧だと思えることがないので、ずっと不安なんです。それがこの仕事で一番大変なところかもしれません。

校对就是,不论读多少次校样,无论那个人实力多强,都无法做到没有一丝一毫的失误。即便是同样的校样,不同的人看和自己看也会指出不同的想法。因为不论做到何种地步都不会认为已经完美了,所以一直都很不安。这大概就是这份工作最难的地方吧。

■書店でのアルバイト経験で校閲の仕事が身近なものに

■在书店打工的经验和校对这份工作有相似的地方

Q4. どのようなきっかけ・経緯で校閲者の仕事に就きましたか?

Q4. 从事校对员的工作是因为怎样的契机•原因呢?

本が好きなので校閲のお仕事についてなんとなくは知っていました。就職活動のときにそれを思い出して、少し調べてみたのがきっかけです。

因为很喜欢看书所以,对校对这份工作还是知道一些的。就职活动的时候想到这点就稍微查了下,这个就是契机。

学生の頃から、動き回るよりは静かに過ごすのが好きなタイプでした。また、興味のあるものには長時間でも集中し続けられましたね。高校生の頃には部活動をしていなかったこともあり放課後の時間は比較的自由に使えたので、漫画を中心に本はよく読んでいました。

从学生时代开始,相较于到处动更喜欢安静地打发时间的类型。同时,对于有兴趣的事务可以长时间的集中精力去做这件事。在高中时,不用参加社团活动的日子,下课后的时间会相对比较自由地使用,以漫画为主读了很多书。

Q5. 大学・専門などでは何を学びましたか?

Q5. 是哪个大学•专业毕业的呢?

当時は将来の進路についてまだ具体的には考えていなかったので、文系の中でも幅広い内容を学べる社会学科に進みました。その中で好きなことや、将来につながるようなことが見つかればいいなと。結果的にこのお仕事と出会えたので、良かったのかもしれません。

那个时候关于将来的前程并没有很具体的去考虑,读的专业是即便在文科中也是范围相当广的社会学。如果能从喜欢的内容找到和未来联系起来便好。从结果来看,能够遇到这份工作还是不错的吧。

書店でアルバイトをしていたので、校閲の仕事を意識しやすい環境ではあったかもしれません。もともと本を読んだりずっと座って作業したりするのが全然苦ではなかったので、この仕事を知ったとき自分にもできるかもしれないと思いました。

因为有在书店打工的经验,或许有能够比较容易意识到校对这份工作的环境吧。本来,看书或一直坐着工作之类的完全不辛苦,在知道这份工作的时候就觉得自己适合这份工作。

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

Q6. 觉得高中时期的梦想和现在从事的工作有关联吗?

高校生の頃は、まだ将来やりたいことも進む方向も決まっていませんでした。でもだからこそ、興味を持ったことに自由に時間を使えたし、自分が何を好きなのかじっくりと考えることができてよかったと思っています。

高中时代并没有决定将来想做的事情和想前进的方向。正因为如此,能够将时间用在有兴趣的事情上,很开心能够好好思考自己到底喜欢什么。

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■気になること、好きなことを焦らずゆっくり見つけよう

■在意的事情,喜欢的事情不要急慢慢找

Q7. どういう人が校閲者に向いていると思いますか?

Q7. 觉得怎样的人适合校对员这样的工作?

校閲者の仕事って、基本的にほめられることがありません(笑)。誤脱字は全部拾えて当たり前。それでいて内容も含めて完璧に指摘を出し切ったと思えることはないんですよね。なのでゲラの指摘を読みかえしているときに自分のミスを見つけてしまったり、他の人から拾えていなかったところを指摘されたりすることがあるんです。

校对这份工作,几乎没有被夸奖的时候(笑)。找出所有的错字漏字是理所应当的事情。然而包括内容在内完美的指出所有的问题我认为是不可能的。所以反复检查校样的时候,发现自己的失误、被其他人找到自己没注意到的问题之类的事情经常发生。

「できたこと」よりも「できなかったこと」のほうがどうしても注目されやすい仕事なので、そこそこ打たれ強い人の方がいいと思いますね。

因为这工作是相对于“完美的事情”来说“不完美的事情”更容易引起注意,我想更适合内心强大的人吧。

間違いを指摘されたときはもちろん反省が必要ですが、気に病んで仕事が手につかなくなるようだと続けていけません(笑)。「悪かったところは反省して次にがんばろう」とすぐに切り替えられる前向きな人のほうがいいと思います。

被人找到出错的地方反省是必须的,过于在意的话很容易无法集中精力,没办法继续工作的(笑)。“反省不足的地方,下次继续努力”能够迅速切换心情向前看的人更我想适合吧。

また、作品の世界に入り込みすぎて没頭してしまうと校閲はできません。感情的にならずに落ち着いて対処、行動できる人も向いていると思います。実際に校閲の仕事をしている同僚を見ても、穏やかで冷静な性格の人が多いような気がしますね。

另外,过于沉迷于作品的世界的话就没办法校对了。不要过于感性冷静对待,也适合行动派这类人。实际上去观察从事校对工作的同事们,觉得还是稳重冷静这类性格的人比较多。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

Q8. 对高中生说些建议吧。

高校生のときは、目標が見つからなくて焦ることもありました。でも、今では高校生の頃から焦らなくてもよかったって思うんです。私みたいに、好きだったことの中に将来の仕事が見つかることもあるし、今好きなことがなくても、興味があることをたくさんしているうちに楽しいと思えることが見つかるかもしれません。

高中时代,因为没有目标而焦虑过。但是,现在看来不需要就从高中时代开始着急。像我这样,在喜欢的事情中找到将来能够做的工作、即便现在不喜欢,可以多尝试感兴趣的事情说不定就能从中找到喜欢的呢。

それが将来の進路につながるかどうか、自分に向いているか向いていないかなんて、最初は考えなくてもいいと思います。それよりも、好きなことや気になることをたくさん見つけておくこと。そうすることで間口が広がるし、進むべき道も自然に見つかるんじゃないかなと思います。

那是否关系到未来的前程,是不是适合自己,最开始的时候不需要去考虑太多。另外,多去寻找自己喜欢、在意的事情。这样的话能够扩展广度,自然而然的就找到了自己应该前进的道路了不是吗。

「焦らなくてもいい」という言葉通り、穏やかにゆったりと話す姿が印象的だった小出さん。将来の夢や進路が決まらないとつい焦ってしまいがちですが小出さんがおっしゃるようにあまり悩みすぎず、まずは気になることに注目してみるというのもいいかもしれませんね。

如“不用着急”这句话所说,小出给人的印象就是平稳从容地陈述。虽然很容易因为将来的梦想、决定不了前途而焦虑,就像小出说的不要过于烦恼,先尝试去关注自己在意的一些事情或许会更好吧。

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